ジャガー・ルクルト「レベルソ・ワン “プレシャスカラーズ”」~アールデコの精神を大胆に女性らしく表現した新しいレベルソ

 From : JAEGER-LECOULTRE (ジャガー・ルクルト )



レベルソ・ワン “プレシャスカラーズ”~アールデコの精神を大胆に女性らしく表現した新しいレベルソ


アールデコデザインのアイコンとして知られるレベルソは、フェミニンなレベルソ・ワン コレクションに代表されるように、芸術的な装飾のための特別なキャンバスとなっています。2025年、グランメゾンは、2023年に初めて制作されたエナメルとジェムセッティングの傑作、レベルソ・ワン “プレシャスカラーズ” の新たな解釈を発表します。18Kホワイトゴールド製ケースに収められたこの新作は、世界10本限定生産です。


ジュウ渓谷にあるマニュファクチュールのメティエ・ラールTM工房で制作

  • 緻密なセッティング:40時間に及ぶダイヤモンド合計277個(1.59カラット)のセッティング
  • 細密画グラン・フー・エナメル技法:エナメル加工60時間におよぶ15回の焼成
  • 限定モデル:10本限定




アールデコの幾何学にインスパイアされたデザイン
1931年に初めて発表されたレベルソは、アールデコのデザインの真髄を体現するモデルです。当初はポロ競技用に考案されたものでしたが、発売から1周年を迎える前から女性用モデルも制作されるようになりました。デザインと機能を実用的かつエレガントに融合させたメタル製ケースバックの 余白部分は、刻印メッセージやラッカー仕上げのモチーフで、着用者が自由にパーソナライズをできるようになっていました。発表当初から、メゾンは反転式ケース(歴史的特許CH159982)がもたらす創造的な機会を探求し、発展させることによって装飾の芸術を解き放ちました。



その起源へのオマージュとして、レベルソ・ワン“プレシャスカラーズ”の豊かな装飾が施された ケースは、アールデコ様式に敬意を表しています。1920年代半ばに始まり、1925年にパリで開催された現代産業装飾芸術国際博覧会で誕生したアールデコの動きは、第一次世界大戦後の劇的な社会および文化の変化を受けて発展しました。組織化の原理としてシンプルで力強いラインを強調した、 エネルギーにあふれたすっきりとしたエレガンスは、社会のあらゆる側面に浸透した新しい自由と 快楽主義の感覚を反映していました。表面の装飾には、シェブロンとジグザグを形成する、平行線と

直線的なモチーフが繰り返し使用され、カラーブロックと光沢のあるメタルアクセントによって増幅し、魅力的な視覚的ダイナミズムを生み出しています。



ジャガー・ルクルトのメティエ・ラールTM工房に所属する才能あふれる職人たちは、希少なクラフツマンシップへの評価の高まりを称え、このようなデザイン要素を解釈し、レベルソ・ワン“プレシャスカラーズ”に採用しました。

卓越した装飾工芸

ケースバック全体を覆い、ケースサイドをシームレスに取り囲みダイヤルを縁取る、きらめく幾何学模様が施されたレベルソ・ワン“プレシャスカラーズ”は、細密画グラン・フー・エナメルとダイヤモンドのセッティングの技術を融合させたモデルです。この装飾を作り上げる工程は複雑かつ高度な技術を要し、各技法の完全な習得に加え、さまざまな工芸技術の完璧な調整が必要となります。



まず、ジェムセッティングが施される場所は、絶対的な精度で描かれなければなりません。エナメル加工を施す残りの部分をくり抜き、完全に均一で平らな表面を作り、 エナメルの深さ、つまり色の濃さにばらつきが出ないようにします。まず、エナメル加工の始めに、ホワイトゴールド製ケースをフォンダン・エナメルで密封し、焼成します。次に、何も描かれていない表面を作成するため、エナメル職人が不透明なホワイトエナメルを2層塗り、その都度、乾燥と焼成を行います。そして、目だけを頼りに、幾何学的なデザインの形を作り始めます。ジェムセッティングする長方形の盛り上がりは、エナメル加工する三角形や長方形の角度とサイズを決定する際の基準として用いられます。この複雑なパターンでは、隣り合う形状がまったく同じでないことが不可欠であり、ケースサイドから ダイヤルのエッジまでシームレスに続くデザインでは、その工程はさらに困難なものとなります。

パターンが確定したら、色付けを始めます。エナメル職人は、各カラーの深みと濃さが完全に満足いくものになるまで、極細セーブルブラシを使用して表面全体を手塗りし、さまざまなカラーブロックを制作していきます。カラーの焼成が完了したら、透明な淡い色をさらに重ねていきます。この最終的なコーティングは、カラーを保持し、深みを与えます。続いて、非常に耐久性に優れたこの表面が、手作業で研磨されて光沢のある見た目となり、ガラス板のような仕上がりになります。ジュネーブ技法として知られる、透明エナメルの層で保護された細密画。この複雑な技法を習得するには、通常 5年にわたるエナメル加工の経験が必要です。



レベルソ・ワン“プレシャスカラーズ”のケースサイドの凸面とケースバックの平らな面を同時にエナメル加工することは特に困難です。なぜなら、2つの部分で焼成中の密着性を高めるためにエナメルの密度を変える必要があるためです。同様に困難なのが色の作成です。芸術家がパレットで行うのと同じように、エナメル職人はさまざまな酸化物顔料を混ぜ合わせて希望の色を作り出します。ただし、グラン・フー・エナメルの場合、800℃で焼成すると一部の顔料が変化し、予想どおりに色が混ざらなくなるめ、出来上がりは予測がつきません。エナメル職人が結果を正確に予測できるようになるためには、長年の経験と入念な研究が必要です。レベルソ・ワン“プレシャスカラーズ”のケースには、最大15回の焼成と、200℃での複数の段階での乾燥が必要となり、焼成の間の乾燥時間を除いても、エナメル加工には60時間を要します。

エナメル加工後、レベルソのケースはジェムセッターに引き渡されます。ジェムセッターは、ダイヤモンドが完璧にセットされるように絶対的な精度で作業する必要があります。グレインセッティング技術を使用し、平らな金属の表面からホワイトゴールドの小さな爪を持ち上げて、それぞれの石を所定の位置に固定します。この作業は、完成したエナメルを壊したり、カラーフィールドを定めた直線を横切ったり、宝石がセットされたエリアを分断したりせずに行われる必要があります。レベルソ・ワン“プレシャスカラーズ”を彩る合計277個(1.59カラット)のダイヤモンドのセッティングには、40時間にも及ぶ緻密な作業が必要です。

ジャガー・ルクルトがマニュファクチュール内に独自の装飾工芸工房を持ち、複数のスキルを1つの屋根の下に集めることの大きなメリットは、さまざまな職人が密接に協力してアイデアを交換し合い、互いの創造的なエネルギーを共有できることです。

レベルソ・ワン“プレシャスカラーズ”の新解釈
ダイヤルを外側に向けたレベルソ・ワン“プレシャスカラーズ”は、エレガントな存在感を放ち、 ホワイト・マザー・オブ・パールの柔らかな輝きが、フレームを囲むエナメルカラーの輝きと、ダイヤモンドをセッティングしたゴドロンとラグの輝きを引き立てています。ダイヤルには、レベルソ・ワンのジュエリーモデルのシグネチャーである4つの角を示す細いブラケット、転写された数字、 ドーフィン針といったディテールが備わっています。リューズにはダイヤモンドがリバースセッティングされ、光沢仕上げのホワイトアリゲーターストラップが手首にフィットします。

レベルソ・ワン“プレシャスカラーズ”は、反転式ケースを裏返すと、ブリリアントカットのホワイトダイヤモンドが6色のエナメルを引き立てるハイジュエリーになります。アールデコ様式を象徴するグレー、モーブ、ピンクのニュアンスを持つ3色のパステルカラーが、ケースのホワイトゴールドを引き立て、ダークパープル、ホワイト、イエローのコントラストが、奥行きと動きのある目の錯覚を増幅させます。イエローとピンクの使用は、エナメルの顔料の中でも、グラン・フーの工程に必要な高温で焼成したときに、最も予測しにくい顔料であることから、特に注目されています。

ケース内に収められたレベルソ・ワン“プレシャスカラーズ”を駆動するムーブメント、手巻きキャリバー846は、マニュファクチュール ジャガー・ルクルト内で開発、製造されたものです。レベルソ専用に作られたものであり、完璧な製品を目指すジャガー・ルクルトの哲学に従って、長方形ケースの輪郭に合わせて形作られています。

ジャガー・ルクルトの優れた装飾工芸とジュエリー技術を改めて示し、機能性、デザイン性、そして高級時計製造を巧みに融合させたこのレベルソの大胆でフェミニンな解釈は、ジュエリーとして身に着けることも、時を告げる時計として身に着けることも可能にしています。


レベルソについて
1931年、ジャガー・ルクルトは、20世紀のデザインのクラシックとなるタイムピース、レベルソを発表しました。ポロの激しい試合にも耐えられるように作られており、すっきりとしたアールデコ調のラインと特徴的な 反転式ケースを備えたこの時計は、瞬時に識別することができます。誕生から90年間、レベルソはアイデン ティティに妥協することなく自らの存在を常に変化させてきました。79種類以上のキャリバーに加え、39件の 特許を取得。何も描かれていないメタルの裏面はクリエイティブな表現のためのキャンバスとなり、エナメル、エングレービング、ジェムストーンなどで装飾が施されてきました。今年、90周年を迎えたレベルソは、変わることなく、その誕生にインスピレーションを与えた現代の精神を象徴し続けています。



技術仕様】
レベルソ・ワン“プレシャスカラーズ”
リファレンス:Q3293433
価格:要問合せ
10本限定モデル

ケース:18Kホワイトゴールド
・時計のサイズ:40×20mm、厚さ 9.09mm
・ケースバック:細密画グラン・フー ・エナメルとダイヤモンド
キャリバー:ジャガー・ルクルト製手巻キャリバー846
・パワーリザーブ:50時間
・機能:時、分
ダイヤル:マザー・オブ・パール
ダイヤモンド:ダイヤモンド277個(約1.59カラット)
ストラップ:ホワイトアリゲーター、交換可能なダブルフォールディングバックル



【お問い合せ】
ジャガー・ルクルト コンタクトセンター
TEL:0120-79-1833
営業時間:平日の月曜から金曜 11:00~19:00




[ジャガー・ルクルト]~ウォッチメーカーの中のウォッチメーカー™
1833年以来、ジャガー・ルクルトは、革新性と創造性への抑えきれない渇望に導かれ、故郷ジュウ渓谷の平穏な自然環境からインスピレーションを得て、複雑機構への熟練した技術とその精度で際立った存在となっています。ウォッチメーカーの中のウォッチメーカー™として知られるマニュファクチュールは、1,400を超えるキャリバーの制作と430以上の特許を通して、その絶え間ない革新の精神を表現してきました。ジャガー・ルクルトの時計職人たちは、190年以上にわたる蓄積された専門知識を駆使して、最先端の精密なメカニズムの設計、製造、仕上げ、装飾を行い、何世紀にもわたるノウハウと情熱を融合させ、過去と未来をつないでいます。時代を超え、常に時と共にあります。180種類もの専門技術がひとつ屋根の下に集結したマニュファクチュールは、その技巧に、デザインの美しさと独特で控え目な洗練とを組み合わせ、高級時計に息吹を吹き込んでいます。
jaeger-lecoultre.com

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実機、プレシャスフラワー(左)と。



有機的なフラワーと直線的なカラーズの対比が光ります。