SIHH 2017: ユリス・ナルダン ー ドンツェ・カドランによる、最も美しいエナメルダイヤルの競演!

 By : KIH

ユリス・ナルダンは、今回SIHH初登場。日本では、Sowindがジラール・ぺルゴと共に取り扱っているが、基本的にはどちらも独立した経営がなされている。

今回の目玉はやはり、エナメル好きの筆者としては、ドンツェ・カドランのエナメルダイヤルになってしまうが、ユリス・ナルダンの本領は、マリンスポーツにあるいは海洋航海に使われる時計の開発。どちらも多くの新作をひっさげてやってきており、それぞれご紹介しましょう。







マリン・アニュアルカレンダー・クロノメーター。
この美しい青も、エナメルです。









こちらが相当議論を呼びそうな、マリン・トゥールビヨン。エナメルで、トゥールビヨンで、300万円台前半って・・・。
















こちらはマリン・クロノグラフ・アニュアルカレンダー。












さて、「T・D・W」とは何でしょう? これは、今年の女性モデルに多用されていますが、男性用にもいくつか採用されています。要するに、リューズを引っ張ることによって爪が傷むのを防ぐのです。リューズのプッシャーを押すことによって、T=時間調整、D=日付変更、W=自動巻きの手巻き動作、というわけです。引っ張らずに、押して、リューズを回すだけで希望の機能になる、という優れもの。






こちらが、今年の目玉の1つ、アメリカズカップのアルテミスチームと作った、「マリン・レガッタ」。






白ダイヤルバージョン。







何がすごいのか?
とりあえず、ちょっと長いですが動画をご覧ください。




そうです。クロノグラフがカウントダウンするのです。針が逆に回るクロノグラフって、違和感がありますが、ヨットレース的には非常に役に立つのです。

こちらは、ダイヤルが、シャンルベ技法を使ったエナメルダイヤルバージョンです。




こちらは、アワーグラス銀座店の20周年記念として、白ダイヤル、黒インデックスで限定版が作られているモデルです。青が美しい。個人的には、針と日付が気に入りませんが、それは皆さんのお好み。このエナメルダイヤルの出来で、102万円って、すごいコストパフォーマンスだと思います。








こちらは女性ようですが、こちらも手は抜きませんね。当然エナメルです。しかも、ギョーシェ模様入り。









こちらはクラシック、ビンテージコレクションの復刻盤。
クラシックでエナメルダイヤルはこのモデルだけ。








こちらは1964年のダイバーモデル。当時は38㎜でしたが、復刻盤は42㎜








これまた、実にビンテージっぽいモデル。オリジナルは1945年。33㎜でしたが、今回は39㎜に。








永久カレンダーの名作。プッシャーなし。すべてリューズの操作で日付や曜日を調整できる優れもの。
オリジナルは38㎜でしたが、こちらは41㎜。






そしてこちらは、ハイエンドモデル。ノース・シー・ミニッツリピーター。これはすごいです。










こういうのをして歩けたら最高ですね。42㎜ですが、大きくはないと思います。




それでは、音とオートマタをお楽しみください。すごいです。




いかがだったでしょうか。こちらもSowindさんのお取り扱いですが、品ぞろえと質の高さには脱帽です。

http://www.sowind-japan.jp/un/