続・関西人の名古屋の時計店訪問記~「TANAKA ジュエリー&ウォッチ」・「ガニーストラップ(Gunny Straps)」の愉しみ方!

 By : Guest Blog

関西人の名古屋の時計店訪問記②  by haru


ゲストブロガーの haru です。

前回のブログに引き続きまして、「 名古屋の時計店訪問記 ② 」 と題して 「 TANAKA ジュエリー&ウォッチ 」 の記事を書いてみました(7日、木曜日訪問)。「「時計宝飾ヒラノ」」さん同様、このタナカさんも ご兄弟が先代からお店を引き継ぎ、2015年に創業70周年を迎えられた老舗時計専門店で、名古屋市内に「今池本店」  「久屋大通店」 「パネライ・ブティック」 の 3店を経営されています。

まずは「今池本店」 から伺いました。
「今池本店」 は昨年9月に 全面リニューアル、専用什器を設置され明るく 上質なイメージが漂い、先代からの教えを受け継ぐお店に仕上がっています。ビギナーにも優しいブランドも数多く取り揃えているお店ですが、今回 見せて頂いた時計はちょっと敷居が高い時計たちでした!

まず最初は、
VACHERON CONSTANTIN (ヴァシュロン・コンスタンタン)の 「ハーモニー・クロノグラフ 260周年記念モデル」 !



まさか260周年と対面できるとは思いもよらぬ出来事でした。
1928年に製造された初期のクロノグラフがハーモニー・コレクションの原点に最も近い雰囲気を持ち、2015年に260本の限定生産で販売された中で一番雰囲気の良いモデルと思います。

PG ケース(縦 52mm × 横 42mm) 現行のコレクションと違いブルーのアラビックインデックスをプリントしたエナメル文字盤、外周にはパルスメータースケール、立体的なリーフ針、懐中時計から受け継がれたクッションケース、リュウズと同軸に配置されたクロノグラフのプッシャー、オリジナルにはない6時位置のパワーリザーブインジケーター、古典を参考に現代的なエッセンスで蘇ったヴァシュロン・コンスタンタン創業260周年の記念モデルです!

エナメル文字盤にヴィヴィットなレッドカラーで印刷されたパルスメータースケールが目を惹き、鮮やかなブルーのアラビックインデックスが絶妙のコントラスト、今のレギュラーモデルにはない特別感が漂っていました。

搭載するムーブメントは2008年から開発がスタートした自社製手巻き cal.3300 水平クラッチとコラムホイールの組み合わせ、最先端の技術と優れた美観が与えられコラムホイールスクリュー、クロノグラフギアもマルタ十字で飾られていました。


次に見せて頂いたのは 「トラディショナル・日本100周年モデル」 

ヴァシュロン・コンスタンタン新たな市場開拓で日本での独占権を得たのが1917年になり、今年2017年は日本との関係が始まって100周年にあたり日本上陸を記念した特別モデルです。

38ミリ WG ケース 日本限定75本 、グレーの文字盤は日本をイメージした独特の美しい手彫りギョーシェダイヤル(日の出の印象)、文字盤12時位置には隠れてた「リミテッド」表記が♪

搭載するムーブメントは2009年に発表された自社製手巻き cal.4400、従来の cal.1400 を改良し、大型化し耐久性アップ、60時間以上のパワーリザーブ、信頼性も十分あり熟成されたムーブメントでクラシカルな正統派の雰囲気が漂っていました。

次に見せて頂いたのは、ラング&ハイネ (Lang & Hyene)。
先般、特別モデル アウグストゥスⅠ世 (Augustus) が来日し話題を呼んだブランドです。

ラング&ハイネは元はタナカさんが日本での輸入・販売・アフターケアーを手掛けてられこられました。これまで大変な苦労の中で続けてこられてましたが、昨年、親交のあるノーブルスタイリングさんが輸入元を引き受けてくれると言う話が持ち上がり、今年正式に手続きが完了、タナカさん側は販売に全力を注げるようになりました。 9月にマルコ・ラング (Marco Lang) 氏の、プレゼンテーションが行われ新規一転好調な滑りだしになったのはご存知の通りと思います。

ノーブルスタイリングさんが取り扱いを開始したことで全国展開がやりやすくなり、時計好きにとっては見る機会が増えよい事と思います。ノーブルスタイリングさんとタッグを組まれた田中さんで“ラング&ハイネ の名古屋イベント”が実現すれば嬉しいですね!

今回見せて頂いたのは 「ヨハン」 と 「フリードリヒⅢ世」 です。

まずは 「ヨハン バージョン2」 から。

43.5mm WG ケース(¥4,104,000-税込み)、シャープなローマ数字、手作業で仕上げられたスペード型の針。
キャリバーI は 3/4プレートを備えたドイツ時計そのものの意匠です!



次は 「フリードリヒⅢ世」

SS (¥2,862,000-税込み) と RG (¥3,618,000-税込み)。
40mmケース 針とケースの色で雰囲気が若干変わります。

ムーブメントはキャリバーVI 全ての軸を同じブリッジで支持するトリゴナルブリッジ(三角形)を持ち、3/4プレートと同様の安定度を確保しながら輪列が観察出来る構造。

キャリバーI とキャリバーVI 、ヨハン と フリードリヒⅢ世 (2本)を並べてみました。

魅力あるモデルを発表しているので目の離せない楽しみなブランド。新作スクエアケースの「ゲオルク (キャリバーVⅢ搭載) PT」 も早々に入荷したそうですが、すでに販売済み。しかし来年1月末に WG ケースの青針が入荷予定だそうです、ご興味ある方はお店にお問い合わせして下さい!

今話題の CZAPEK も早くから取り扱いされていますが今回は見る時間がありません…写真だけで御免なさい…!


全面リニューアルしたお店は、明るくて綺麗で ついつい長居をしてしまいます。


お店を出ると既に日は暮れ、急いで 「久屋大通店」 に向かいました。

「久屋大通店」 は2013年に 「丸の内店」 から移転リニューアルされました。
コンセプトに基づいた仕上りのお店、また関西から訪れると広い店舗にビックリします。

取扱いブランドは A.ランゲ & ゾーネ、ボーム&メルシエ、ブライトリング、、ジャガールクルト、IWC、オメガ等…さらに隣には 「パネライ・ブティック」 も同時に移転リニューアル併設され東海地区最大級のお店です。
特にブライトリング・オメガの品揃えには圧巻されます、ブライトリングはショップ・イン・ショップ、オメガはブテック同様の品揃えです、そのオメガ、ジェームズ・ボンド限定の 「シーマスター  ダイバー 300M  コーアクシャル 、 コマンダー (海軍中佐) 007 限定 ( 7007本限定モデル)」 も展示されていました。



私が 「久屋大通店」 訪れたのは平日18時前でしたが、会社帰りの方が入れ替わり立ち代り来店して賑わいが続き、納品の方も2~3組おられましたました。
その内のお一人が、世界限定3557本の60周年の特別モデル 「 オメガ  1957  トリロジー シーマスター 300 」の納品の最中でした!

人気のトリロジーシリーズは全て予約完売、残念ながら3部作全て嫁ぎ先は全て決まっているそうで、空きは無い状態でした。無理を言って写真だけ撮影させて頂きました。
御納品おめでとうございます、また撮影させて頂きありがとうございました!


さて、今回の私の訪問目的は、今年10月で4回目の開催となった  「 ガニーストラップ 」 (Gunny Straps) の TRUNK SHOW でオーダーしたベルトの受け取りです!

「 ガニーストラップ 」 (Gunny Straps) とはの制作者の ピーター・ガニ 氏 ( Peter Gani   1975年  インドネシア・スラバ出身)が、インドネシアを拠点として製作する完全ハンドメイドのストラップブランドです!
今では熱烈なファンを世界各国に持ち、シュワちゃんこと、あの アーノルド・シュワルツ・ネガー氏 も愛用しています。

写真の主が ピーター・ガニ 氏、10月のTRUNK SHOW の様子です!

●写真右、手前のカバンも彼の作品、TRUNK SHOW 風景より



「 ガニー 」(Gunny) とは広義で 「 中毒 」 を意味する俗語で、1度使ったら、その魅力にはまり何本も使って欲しいという思いと、彼のファミリーネーム 「ガニ」 にかけて命名したブランド名だそうです。
ヴィンテージベルトを製造しているブランドは多数ありますが、彼が作るベルトはハンドメイドの1点モノの完全オリジナルモデルです。また古い革は一切使わいませんので、衛生的で安全性が確保されています。

エイジング加工の行程や素材は企業秘密。使い込んだヴィンテージストラップを探していたが、気に入る物が無かったため、独学で作り始めたのがきっかけだそうで、そのエイジング方法は彼と奥さんだけの秘密。工房の職人さえも知りません。

●(彼と彼のstoreのインスタから、靴は彼が染色した adidas です TRUNK SHOW で場内では話題騒然でした!)

タナカさんは2014年から世界でたった1社の輸入総代理店として、彼のベルトを販売しておられます。普段お店でも、サイズはもちろんのこと、ステッチの色やベルトの厚みや形状まで、細かく対応してくれますが、毎年彼が来日して行う TRUNK SHOW はスペシャル・ディで、さらに細かい注文にも応じてくれます。TRUNK SHOWでは、来日に合わせて製作したスペシャルベルトやそのオークション販売、新作ベルトの持参・試着、中にはレーザー加工の商品の受注まで、毎年興味をそそる内容が盛り沢山で、テンションが上がる一大イベントなのです! 

今回はその TRUNK SHOW でオーダーしたベルトを受け取りに行きました。
彼のパネライと同じ図柄のベルト。(後日、屋外での感じも一緒に)。

このベルトはTRUNK SHOW の2日前に出来た新作で、インスタでチェックしていた私は彼の腕にある時計を指差し、それが欲しいと彼に言ったところ、嬉しそうに製作話を聞かせてくれ、手に取って見せてくれました。そして快くオーダーも OK 。当初はベルトに直接のペイントでしたが、ペイント部の耐久性を考慮し、蛇の形をした別の革に彩色ペイント、それを貼り付ける仕様に変更されていました。(何度かの試行錯誤があったそうです)。
出来上がりは最高、蛇が一段と立体的に仕上がっています、1996年のアラン・クロノ C にぴったりの雰囲気です。3万円弱でこんなに素敵なベルトが買えるとは思えない素敵な仕上がりでした!(これで4本目…若干中毒気味…)。

そんな 「 ガニーストラップ 」 、数ある中のごく1部、彼のインスタ画像を組み合わせてみました!
見てるだけでも楽しさが伝わってきます!

AP オフショア (42mm/44mm) にも対応しています。
ベルト金具部分がしっかり出来ているので手軽な価格で遊ぶにはいいかもしれません。もちろんビンテージカーフからキャンバス地などあり、ほとんど全てオーダー可能です。(私も AP 用 2本所有、純正に無いビンテージカーフや色物のカーフは価格が抑えられるので財布には少し優しいです!)

色々な組み合わせが可能、夢の広がるベルトですが…通信販売はしていませんので、時計持参でお店のほうに行かれて下さい。すべて店頭でのオーダー・販売になりますので、その点ご注意してください。

彼のインスタには、TRUNK SHOW の後スタップの皆さんと楽しそうに日本を満喫されているお茶目なピーターや、



ちょっと奇抜なデザインまでアップされます♪ 
そんな彼ですが来日すると 1人で東急ハンズに買物に行くほど仕事に対して研究熱心な方です、『日本の製品は品質が良く安心して使えるので色々と買い出しに行く(本人談)』のだそうです。

写真を見てもらえば分かる様にスタッフの方も楽しく頼りになる方ばかりです。時間を忘れて色々と話をしていると…気が付けば閉店前の19時50分でした。

今回の「名古屋の時計店訪問」はお昼スタートで「対照的なお店の訪問」となりました。
まだまだ行きたいお店もあったのですが日帰り弾丸ツアーでは、体力も持たず時間も足らず、これでお終い。
名古屋には他にも魅力的なお店がいっぱいあります、次回は泊りがけで出掛けたいと思っています。


最後にTANAKAジュエリー&ウォッチの皆様、ありがとうございました。


尚、私の記憶でまとめたものですので間違い等あるかもしれませんが、その場合は、時計ファンの独り言と思い聞き流してください。


最後までお読みくださりありがとうございました。

VACHERON CONSTANTIN (ヴァシュロン・コンスタンタン)
http://www.vacheron-constantin.com/jp/home.html

ラング&ハイネ (Lang & Hyene)
http://www.lang-und-heyne.de/ja/

ガニーストラップ  (Gunny Straps)
http://www.kk-tanaka.com/gunny_straps_list/


TANAKAジュエリー&ウォッチ
http://www.kk-tanaka.com/