スウォッチグループがバーゼルワールド2019から脱退との報道(追記あり)

 By : CC Fan

2018/07/31追記:MCH(Baselworldの運営母体)からプレスリリースが発表されました。
プレスリリースの要約を掲載いたします。

Regret over Swatch Group’s decision to stay away –
Other big Swiss watch brands have confirmed their intention to participate

スウォッチグループが出展を見合わせた、というのは非常に遺憾 − 他の大手スイス時計ブランドは参加の意思を確認しました

全ては読めていませんが、斜め読みすると内容としては様々な新しいアイディアを2019年のバーゼルワールドに向けて検討している段階での離脱に驚いているとのこと。

Innovative Communications Strategy, Improvement in the Hospitality Concept

革新的なコミュニケーション戦略、ホスピタリティコンセプトの改善

The New Concept Was Presented to All Committees

新しいコンセプトは、全てのコミッティーに検討されています

The Other Big Swiss Watch Brands Support the New Concept

他の大手スイス時計ブランドも新しいコンセプトに賛同しています

このプレスリリースでMCH側は、"スウォッチグループとは引き続き建設的な対話を重ねていきたい"とのこと。



先週末にかけて、いくつかの有力時計メディア及び新聞において、"スウォッチグループがバーゼルワールド2019から脱退する“というショッキングな報道がなされました。
いずれも、スウォッチグループに所属する18ブランドが来年(2019年)に開催されるバーゼルワールドへの出展を取りやめ、バーゼルから脱退する旨を伝えています。

個人(筆者)的には今年が初の参加なので、往時の様子は人づてに伺うしかなかったのですが、“情報通“ともいわれるタクシー運転手の噂話や、数十年バーゼルに通っている関係者の話では、出展料の高騰やバイヤーの減少による成約率の低下など、近年の状況があまりよろしくないという話は伺っていました。

客観的にも出展社数が減少を続け、以前は独立系のブランドが所狭しと出展を競っていた通称"パレス・テント村"も姿を消すなど、会場となっているメッセ全体を使っていた展示もどんどん縮小されていました。
WatchTimeの記事では、出展者が650で2017年の半分に過ぎないとも書かれています。

そんな中でも、スウォッチグループは1階の特等席に各ブランドの大きなブースを設けており、バーゼルの雄として君臨しているというのは感じました。





まだバーセルワールドとしての声明などは出ていないようですが、本日スウォッチグループ各社にあたったところでは、報道は限りなく真実のようです。しかし今後バーゼルサイドからの引き留め交渉なども大いに予想されるので、当面の推移を注視していきたいと思います。



もしかしたら結果として歴史の大きな転換期に立っているのかもしれません。


https://www.baselworld.com/