ライネ カメレオン・カスタム(自分用)とプリント文字盤カスタムが到着!

 By : CC Fan

散々と回し者ムーブをしてきた、”普通にいい時計”ライネ(Laine)、うすうす伝わっていた感はありますが、応援したいので身銭を切って知ろうということで私もオーダーしていました。
元来の凝り性でいろいろやった結果めんどくさい注文になり、しかも彼が全部それを了承したため、好みを反映した作品が出来上がりました。

出来ればカンタロス5周年かつ不在という11月3日(文化の日)に届けば最高に面白かったのですが、税関処理の関係で11月5日にノーブルスタイリング到着、11月8日に受け取りました。

10月末は本業がスーパーヘビーだったので、まあちょうどよかった…と考えることに。



同時に到着した、ライネを葛西氏にリコメンドしたビックカスタマー氏のカスタムピース(右)と私のカメレオン・カスタム(左)。



手前味噌ながら、カメレオン・カスタムから…
工房で拝見して鮮烈な印象を残したカメレオンと呼んでいたPVDコートを主題にその魅力を伝えるにはどうするか?ということと、私の嗜好をつぎ込んだ仕様。
  • いつも通りの無銘(ムーブ側にLaineという名前は入っている)
  • ”ユニタスっぽさ”をなくすためのスモセコ無し仕様
  • 偶数のみのブレゲ数字とバーインデックス仕様
  • スモセコがなくなったので中心部をより深くする仕様
一つ目は名前が書いて無くても個性があれば伝わるだろうという信念と、カメレオンコートの面積を最大化するためにブランド名(Laine)と書いてある銘板を無くしてくれ!という要望。

二つ目はユニタス搭載機で個人的に気になるスモセコが外側に寄っている(もっと大きなケースに収めたときにちょうど良い位置になる設計)に対し、無くしてしまえ!という要望。
ただし、みっちり詰まっている感という感想もあるので好みの問題です。

三つめは細かいことですが、偶数(12-2-4-6-8-10)のブレゲ数字に組み合わせられるのは本来はドットですが、3の倍数(12--3--6--9)と同様のバーにしてくれ!という要望。
これはちょっとカンタロスっぽい意匠です。

四つ目はスモセコが一番深かったノーマルダイヤルに比べ、スモセコがなくなった分センター部を深くして高低差でカメレオンを楽しめるようにしてくれ!という要望。

これらを了承した彼がサクッとCADでデザイン。





削り出しも社内のCNCフライス盤で1個作り可能!ということでプロジェクトスタート!
この、オリジナルデザインの文字盤を自分のところで作るという戦略はユニークオーダーが多い独立系としてはかなり良いと思いました。
現に私がその恩恵にあずかり、外注したらえらいことになりそうな文字盤を作ってもらってます。



これは到着直後にノーブルスタイリングさんが撮影したもの。
緑が強く出ています。


斜めから見るときらきらとした粒子感と色の変化が。
色の変化がアトリエで見た時と比べて弱い?と思いましたが、これはアトリエの時は数字やリング部分の平面部までカメレオンコートが施された状態で、平面部の色変化がより大きいのが印象に残っていたためだと思います。



ムーブメントはローズゴールド。
洋銀製の3/4プレート様式のブリッジと、スチール製のガンギ・テンワブリッジが好対照です。



ビックカスタマー氏のは工房設立直後に制作したプリント文字盤を復活させた仕様。
この文字盤は外部のサプライヤーの供給で、コストは削り出し文字盤よりも高いそう。
ド直球の古典的なローマ数字と針!

ムーブメントは撮らせていただくのを忘れましたが、私のと同じローズゴールド、他にお持ちの時計とのキャラクターの対比で決めたそうです。
私も似た感じです。

氏曰く、”ガシガシ使う時計ですよね”とのこと。
完全に同意です。



ケースは強固なステンレススティール製、エッジを丁寧に落とし、”濡れたような”感じの鏡面で仕上げられています。
大きめのリュウズは手巻きがやり易く、普通に良い時計の面目が立っています。



リストショットを取り忘れ、現在ノーブルさんに貸しているのでこの写真で…

次は12月14日の三越だ!

関連 Web Site

Laine Watches - Independent watchmaker in Switzerland
https://www.lainewatches.com/

Noble Styling
http://noblestyling.com/