クレヨン 新しいムーブメントを搭載した新ピースが登場予定!

 By : CC Fan

2018年に最も注目したと言っても過言ではないクレヨン(Krayon)のエブリウェア(Everywhere)、緯度・経度・カレンダー・UTCからの時差をもとに、その場の日の出と日の入りの時刻を表示する恐ろしい複雑性を持ったコンプリケーションウォッチです。
WATCH MEDIA ONLINEでも、理解したいと思って何回も取り上げてきたので、是非読んでみてください。

その先進性によって、2018年のGPHGイノベーションプライズを受賞しました。

2019年はビジネスが好調で、非限定のスタンダードバージョンが登場したことはお伝えしました。
実は、2019年7月に行ったスイス取材紀行でも、いつもと同じくレミの自宅兼クレヨンのオフィスを訪れ、CADによる”次回作”を見ながらディスカッションをする機会がありましたが、”まだ先だろう”と思って取り上げていませんでした。

が、新年のあいさつから、何気なく進捗を聞くとすでに動作するプロトタイプのムーブメントが完成し、ケーシング間近!という情報が。



まだお見せできません…と焦らしています。

レミは時計師じゃなくてエンジニアで、組み立ては自分で行わず、”神の手”ダミアン・スーリスが行う前提なので、なかなか挑戦的な構造です。
美観の為に結構なリスクを取るようなと言いますか…

現在プロトタイプムーブメントの動作検証中、”最近の時流”に乗って、展示会に出展するのではなく、プロトができたらそれを持って、レミ自ら世界を回るとのこと。
乞うご期待!もちろん日本にも来てね!

新作の情報はここまで、ここから先は2019年7月のオフィス訪問です。

この訪問は時間的にはケルベダンズの直後、この日はこれで最後なのでゆっくり時間が取れました。
クレヨンは部品製造はサプライヤーで、オフィスでは組み立てのみ、そもそもレミの自宅ですので普通の家です。



ヌーシャテルの一等地、湖畔の庭付き、素晴らしいロケーションで季節も一番いい…



時計師机がアップデートされ、埃の侵入を防ぐための加圧装置が付いたバージョンに。



すでに売約済みという4ピースのための地板。
商売繁盛で素晴らしい。



ダミアン・スーリスが持ち込んだというタイムグラファー。
あんまり見たことない型です。



GPHGのトロフィー。



良い笑顔。



車でディナーへ…



川魚のフライ。
これがとても美味しかった。



日が長いのでディナー後もまだまだ明るく、しばし散歩。
レミ、奥様、葛西氏。



黄昏時…



オフィス兼自宅に戻って語り合い。
日本のマーケットで独立系はどうかとか…

近いうちにまたフォローします!

関連 Web Site
Krayon, mécanismes horlogers suisses(英語サイト)
https://www.krayon.ch/en/accueil

参考資料 国立天文台 暦計算室
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/

参考資料 海上保安庁 海洋情報部 日月出没計算サービス
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KOHO/automail/sun_form3.html

Noble Styling
http://noblestyling.com/