Ming - コスパの超高い実用ハイパフォーマンス ダイバーズ 予約開始!

 By : KIH

情報開示解禁: 8月7日(金)午後10時(GMT 1pm)
(*注文受付は、情報開示解禁と同時に開始です。お急ぎの方はすぐにming.watchへ!)


コスパの超高い実用ハイパフォーマンス ダイバーズ 予約開始!




Ming(ミン)というブランドについては、過去に何度か(ここここここここ)ここでご紹介をしてきた。GPHG 2019においても、"Horological Revelation(時計の新たな発見)" 賞を受賞している。写真家出身のデザイナーによるブランドの輝かしいスタートと言えるだろう(もちろん、デザインは彼がやるにしても、周りを固める時計師・スタッフやサプライヤー等のサポートをしっかりと揃えているところも重要な勝因だろう)。

数か月前に、名機プゾー (Peseux)7001を搭載した 27.01を発表したばかりで、そちらは伝説ともいえる名ムーブメントを搭載した薄型モデルであった。今年の分はすでに完売。来年の分は、この7001ムーブメントを集めてくるのが大変だそうで、どうなるかわからないが。

本日エンバーゴが解け、発表となったこの「18.01 H41」 は、Ming初のダイバーズである。と言っても、実は昨年この時期に、10本だけ「コンセプト プロトタイプ」として、9,650スイスフランで発売していたのである。もちろん、あっという間に売り切れてしまったが、こちらは限定本数を決めずに改良に改良を重ねて、「製品版」としての発売となる。すわなち、最後の「H41」というのは、このモデルのデザイン番号であり、このモデルのために試したデザインがどれだけの数だったか、ということを示している。ジェネレーションHの、41番目のデザイン、ということだ。当然、ジェネレーションはAから始まり、最初のデザインは「A1」だったわけだ。

今回は、まず「コンセプト」プロトタイプを10本と言えども、一般に販売したという経緯のあるモデルであり、それらを買ったユーザーからのフィードバックなどを参考とし(何しろ、Mingのチームにもダイビングをする人間が何人もいるらしい)、改良に改良を加えて、振り返ってみれば、カタログ製品化するために作ったデザインが相当の数になってしまった、とういうことを表したかったものであり、また「コンセプト」プロトタイプも「18.01」という番号が使われているため(正式には「18.01 Abyss(アビス)Concept」)、それとの区別という意味合いもある。いずれにせよ、Ming氏およびチームMingの完璧主義者ぶりにはいつも感心させられる。

さて、今回のこのカタログモデル化にあたり、当然価格は上げてくるんだろうな、と私は思っていたが(私も、昨年の「コンセプト プロトタイプ」を買えず、これを待っていた1人である)、とんでもない。今回は、2,950スイスフランから3,250スイスフランという破格の価格設定だ。プロトタイプでは、10個分の部品オーダーでとても高くついたが、今回は製品版ということで多く購入することで部品価格を抑えることができた、とのこと。個人的には、実験プロトタイプの青いベゼルが好きだったが、考えてみれば黒ベゼルで困ることは何もない。この値段でこの性能の時計とは、コスパ的に不満を言えるものではない。

それでは、どんな工夫がなされているのか、このモデルの特徴をチラチラとプレスリリースの主な部分を抄訳してみる。
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ダイバーズウォッチファン、よりビッグサイズの時計を望んでいるMINGファン、10本のコンセプトモデルを手にすることができなかった18.01 Abyssを気に入ってくれた皆さま、あなたが待っていた時計はこちらです。


18.01 H41 オールDLC + ラバーストラップ


第二世代ダイバー

昨年、「アビス・コンセプト」と呼ばれるプロトタイプのダイブウォッチをリリースし、非常に人気を博しました。これらは、R&D向けのケースとコンポーネントを使用しているという点で真のプロトタイプであり、時計はカタログ品としてリリースされたことはありません。私たちのダイバーズウォッチは非常に長い期間の研究と実証試験を重ねていて、研究に取り掛かったのは我々が最初にリリースしたモデルである17.01とほぼ同じ時期までさかのぼります。私たちは「正しいダイバーズウォッチ」を作るために為されたチームメンバーと製造パートナーたちの献身を誇りに思います。その長い道のりと誇りはその名前に現されています。デザインスタディのジェネレーションH、その41。機械工学の側面を改善しただけでなく、今年初めに27.01 Ultra Thinでデビューしたデザイン言語2.0「Design Language 2」でさらに進化しました。


18.01 Abyss Concept (昨年発売 10本即完売)


18.01 H41 2トーンケース + ラバーストラップ

18.01 H4127.01の反対に位置するものと言ってもいいでしょう。これは、新しいデザイン言語の多様性を示す、その堅牢さを披露する場面です。ラバーストラップと、新たに開発したユニバーサルフィット、カーブエンド、クイックリリース20mmブレスレットの2種類を用意しており、これまでのすべてのMingモデルとバックワード互換性があります。






直径40mm、厚さ12.9mm、水深1kmまで、本体重量65g

見出しでお約束したように、これは多くの人々の希望をかなえた時計です。これは、これまでのMINGの時計の中で最大であり、17シリーズよりも手首での存在感が際立っています。しかし、この深度レベルでのダイバーズウォッチの中では、最も薄い(最薄ではないとしても)の1つです。新しい素材と新たにデザインされたベゼル構造により、Abyss Conceptよりも少し薄くなっています。

ケースの設計は、バランスのとれた圧力荷重と、グレード5のチタンの引張および圧縮強度の両方からメリットを得ます。新たな利点は、わずか65gの本体重量であり、これはストラップでも非常に快適ですが、Mingのグレード5のチタン製の「ユニバーサルブレスレット」でも程よいバランスで快適です。


18.01 H41 2トーンケース + チタンブレスレット モデル

ダイビングのための最初の機能性と信頼性

MINGチームには、何人かのダイバーが実際にいて、彼らはMT(創業者= Ming Thein)の設計作業を困難にし、H41がダイバーズウォッチとして本当に機能することを保証する役目を担いました。したがって、設計とエンジニアリングの選択は、彼らからの「OKサイン」が目標になりました。

H41は「アビス・コンセプト」と同じ機能とセキュリティ機能を保持しています: 60クリックの片方向回転ベゼルは、簡単に、しかし、誤って動くようなことがないように回転するよう設計されています; ガスケットとシールの複数のセット; リューズが出たままの時に警告するインジケーター。ケースバックは高摩擦加工されており、腕やウェットスーツをしっかりとグリップし、時計が動き回ることを防ぎます。



H41の配色はどちらも、読みやすさとコントラストを考慮して選択されました。タイマーベゼルには目立つように15分のセグメントに区別された目盛りが付いており、タイマーベゼルがわかりやすくなっています。圧力の変化や衝撃によって目盛りがはずれ失われるリスクを排除し、タイミングスケールのコントラストを最大化するために、DLCコーティングされた無垢のスチールベゼルを使用することを選択しました。また、ダイバーズウォッチの必須の条件として時計が動作していることを一目で確認できるように秒針付きとなっており、Mingとしては2番目の秒針付き時計です。



すべての光条件下での視認性を確保するために、かなりの量の発光素材が使用されています。基本的に、時計のすべての白色にはSuper-LumiNova X1が搭載されています。ベゼルに液体エポキシとして、針の内側に固体ブロックを、ダイアルリングにサファイアと融合させた発光セラミックであるHyCeramとして塗布。あなたが浅い眠りの人なら夜の着用はお勧めしません



最後に、ムーブメントの選択により、堅牢性と保守性を再び優先しました。前回と同じで、性能が実証済みのETA 2824-2トップグレードを使用し、カレンダーを排除、またそれに伴いリューズを一段引きに変更しました。


継続的なパートナーシップ

再び私たちはパートナーの専門分野と協働してビジョンを実現します。製造、組み立て、テストを行う、時計ブランドでもある「シュヴァルツ・エティエンヌ」の子会社である「ラ・ディビジョン・デュ・タン(時の分割あるいは部門)。文字盤のHyCeram加工を担ってくれた「DMサーフェス」。防水ラバーストラップは「Jean Rousseau(ジャン・ルソー)」製、新しいレザートラベルポーチは「Studio Koji Sato」製です。





MING 18.01 H41はスイスで組み立てられ、次の3つの中からお選びいただけます。

- ラバーストラップ、2トーンケース、CHF 2,950
- チタンブレスレット、2トーンケース、CHF 3,250
- ダイヤルも含めすべてDLC、ラバーストラップ、CHF 3,250

時計はwww.ming.watchで注文を受け付け、デリバリーは2020年11月に開始されます。



18.01 H41 製品仕様

• Functions: hours, minutes, continuous seconds
• Case, dial and hands:
  o Grade 5 titanium with solid caseback (second variant with DLC coating)
  o DLC-coated stainless steel bezel filled with Super-LumiNova X1
  o 40mm diameter, 12.9mm thick, 46mm lug to lug
  o 3.5mm thick sapphire crystal with antireflective coating on both sides
  o Rigid case without spacer rings
  o Water resistance of 1km/ 3,280ft
  o Screw down crown with triple gaskets and red safety indicator
  o Two-part composite dial with ceramic HyCeram Super-LumiNova X1 fused to sapphire
  o Silver hands filled with Super-LumiNova X1
  o Unidirectional rotating bezel with 60 clicks
• Strap and bracelet
  o 5-link bracelet in grade 5 titanium with proprietary deployant clasp and interlock; universal quick release curved-end fitting
  o 20x18mm curved quick release rubber strap by Jean Rousseau Paris with signed pin buckles
• Movement:
  o Top grade ETA2824-2 automatic modified by Schwarz-Etienne for MING
  o 40-hour power reserve
  o 28,800 bph (4Hz)
  o 25 jewels
  o Sweep central seconds with hacking function
  o Movement adjusted to five positions with a 250-hour test program
• 2-year warranty against defects
• Made in Switzerland
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さて、大体以上のような感じだが、大事な側面情報を。
8月7日(金)、すなわち今日、情報解禁日・時より、ming.watch で受注開始。世界一斉だが、日本は8月7日午後10時、ということになる。平日だし、時間帯的には日本が一番有利か? 

が、サーバーキャパシティもあるのですっと注文できるとは限らないから注意が必要。ここまで読んできて「早く言ってよ!」と思われたら申し訳ない(だから、タイトルの下に小さく書いておいたのだが・・)。が、チャンスはまだある。

というのは、8月7日に受け付けられるのは、150本まで。それに間に合わなかった人のために、8月22日にも同様に世界一斉受注をウェブサイトで行う。日本時間では、8月22日(土)午前11時(GMT 2am)。この日の注文は130本まで。

ということで、限定モデルとは書いてないが、とりあえず今年はその280本で終わりとなりそうだ。コンセプトモデルの青いベゼルも魅力的だったが、プロ仕様としての設計を極めた結果、ベゼルに挿入あるいは張り付けるものでは、水中での衝撃で剥落・喪失する可能性を排除できない、という理由で、無垢のスチールにしたなどという点は彼らの「正しいダイバーズウォッチへのこだわり」を感じる。


どんどん新たなモデルをリーズナブルな値段で投入し、ファンを増やし続けているMing。残念ながら日本には小売店も輸入代理店もないためあまり知られていない。魅力的なデザインと、質実剛健、実用的な素材と部品使用、そしてスイス国内他社との分業に徹して限られたコストで最大のパフォーマンスを目指すという、時計の1つの「あるべき姿」を追及しているところに好感が持てる。外装は堅い素材であればいい。ムーブメントは信頼のおけるトラックレコードがしっかりしたものであればいい(ETAは優秀なムーブメントメーカーであるし、2824-2は、7001とよく比較されるほど優れたムーブメントである)。用途に応じて見やすく、堅牢であればいい。そして、それぞれの部門で専門性の高い企業と分業で作り上げていく。私も長く時計を趣味としているが、今頃になってその通りだと思うようになった。それぞれのライフスタイルでブランド名や値段で選ぶことももちろん否定しないが、こういうのも十分「あり」だろう。胸を張って装着して、ウンチクを語れる時計だと思う。
WMOでは、今後もこのようなブランドを積極的にフォローしていきたい。


最近、こういった「水平分業」で作るブランドがいいモノを出してきているような気がする。スイスにはそれができる素地があるのだ。優秀な専門パーツサプライヤーや加工、組み立てを引き受ける業者たち。それぞれの分野での優秀な企業に加工・製造を任せるというのは、一番効率的なのであろう。それらを吸収合併し「独り占め」することにより「エッジ」を得る大手ブランドとは、真逆の戦略である。無論、「インハウス」でしかできないモノ・コトもあることは否定しないが、我々コレクターにとっては選択肢が広がり、歓迎すべき風潮だろう。




MINGについて:

MINGは、写真家、デザイナー、ビジネスストラテジスト、とりわけ時計愛好家であるMing​​ Theinのリーダーシップのもと、世界中から6人の時計愛好家のグループが結成し、資金を提供する時計ブランドです。合計すると、MINGチームは、ヴィンテージからアバンギャルドまで、優れた時計の収集における80年以上の経験を生かしています。高品質の手頃な価格から6桁の特別に注文された時計まで、広範囲に時計をコレクションしてきたメンバーです。

収集を開始したとき、象徴的な作品がより身近になり、それぞれの購入に真の価値と喜びの感覚が伴いました。 MINGの私たちの目標は、熟考された過程と洗練を細部にわたって示しながら、より多くの視聴者がアクセスできるようにする一連の作品を通じて、この興奮と発見の感覚を取り戻すことです。私たちは自社で製造するのではなく、設計意図と価格の点で最も適切なサプライヤーを使用するやり方で始めました。サプライヤーの大多数は、主要なスイスのブランドとも提携しています。組み立て、調整、テストはスイスで行われ、最終的な品質管理はマレーシアで個人の手によって行われます。

少なくとも3つの機会にジュネーブグランプリ(GPHG)から選ばれたことを誇りに思います。 最初に2018年の19.01がファイナリストとして、次に2019年の17.06でHorological Revelation賞を受賞。そして、Ming Theinと設立メンバーの1人であるDr. Magnus Bosseが2020年にアカデミーのメンバーに選ばれました。

MINGは、新進の愛好家や経験豊かなコレクターのために、ブランドを超えて時計製造の本質を発見したい愛好家と私たちの経験を共有する方法です。 2017年8月のスタート以来、短期間で15モデル以上をリリースしました。

私たちはいつでも仲間の熱狂的なファンからの連絡をお待ちしております。hello@ming.watchまでご連絡ください。InstagramFacebookで@mingwatchesをフォローしてください。

MINGはスイスとマレーシアでの登録商標であり、マレーシアのクアラルンプールにあるHorologer MING Sdn Bhd(1255711-P)がその本社です。