H.モーザーより新作「エンデバー・スモールセコンド トータルエクリプス x The Armoury」発表

 From : H. Moser & Cie. (H. モーザー)




究極のエレガンスを求めて


このモデルの名前、希少性、そして謎めいた神秘的ともいえる特徴は、eclipse(エクリプス、蝕)から着想を得ています。皆既日蝕時の太陽コロナと同じような明るい光輪を表現したインナーベゼルと対照的な、深みのある強烈なブラックの Vantablack®(ベンタブラック®) でコーティングされたダイアルを備えたエンデバー・スモールセコンド トータルエクリプスは、メンズウェアの専門ブランドである The Armoury(アーモリー)と H. Moser & Cie.(H. モーザー社)のコラボレーションによって誕生しました。2 種類の 28 本限定エディションとして販売されるこの魅力的なモデルは、エレガンスとミニマリズムを、現代的な Vantablack® テクノロジーと懐中時計譲りの美意識に融合させています。エンデバー・スモールセコンド トータルエクリプス モデルは、ニューヨークと香港の The Armoury ストア、および The Armoury と H. Moser & Cie.のeコマース プラットフォームで販売される予定です。



同じ道を進む 2 つの理念



コラボレーションが成功する秘訣は、各パートナーのユニークな才能やスキルを活かし、どちらか一方だけでは実現できなかったものを作り上げることにあります。Mark Cho(マーク・チョー)と Alan See(アラン・シー)が 2010 年に香港で立ち上げた The Armoury は、クラシックなスタイリングへの共通の情熱と、伝統的な仕立てを現代の人々に伝え、匠の技術とその製品の物語を伝承することによって関心を呼び覚ましたいという思いから生まれました。カスタム製品やオーダーメイドのエキスパートである The Armoury 社は卓越性を求め続け、ファンから熱い支持を寄せられています。こだわりを大切にされるお客様にエレガンスを提供する、格式あるプレミアム時計メーカーの H. Moser & Cie. と同社が提携することになったのは、まさに自然な流れだったと言えるのかもしれません。このパートナーシップの始まりは、Mark がニューヨークで Edouard Meylan(エドゥアルド・メイラン)と出会った 2019 年に遡ります。
ファッションと時計に対して同じ情熱を抱いていることを認識し、そこから絆が紡がれ、コラボレーションのアイデアが浮かび上がることになりました。The Armoury の経営陣が H. Moser & Cie. に特に魅力を感じたのは、約 200 年にわたる H. Moser & Cie. の豊かな歴史と時計製造の専門知識、Vantablack® を使用するといった新しいアイデアを敢えて取り入れ、リスクをも恐れない意欲、刺激を呼び起こそうとする積極的な姿勢でした。そして H. Moser & Cie. のチームは、The Armoury のルーツがクラシックなデザインにあること、クラフトマンシップに力を入れていること、そして伝統と現代的のどちらかに偏ることなく、控えめで特別感のある作品を生み出したいという熱意に魅了されました。


エンデバー・スモールセコンド トータルエクリプス X THE ARMOURY




The Armoury の共同創設者である Mark Cho は次のように説明します。「Edouard と私が時計を一緒に作り上げるというアイデアについて話し始めたとき、私がまず求めたのは、コンパクトなサイズにしたいということでした。私は、控えめでありながら、しっかり目を向けると深みのある複雑さを感じられるような時計が好きだからです。H. Moser & Cie. のフュメ ダイアルと Vantablack® ダイアルは象徴的な存在だと感じていて、そのいずれかをデザインの起点にしたいと考えました。
特に Vantablack® が気に入り、どうにかしてダイアルにある種の特徴を加えたいと思っていたところ、私のデザイン パートナーである Elliot Hammer(エリオット・ハマー)が、皆既日蝕をテーマにしたデザインを取り入れてみてはどうかと提案してくれました。こうした流れで、エンデバー・スモールセコンド トータルエクリプスが誕生することになりました。」



エンデバー・スモールセコンド トータルエクリプスは、太陽が月の背後に完全に隠れる皆既日蝕を完璧に表現したコンセプト モデルです。ブラックホールのように 99.965% の光を吸収する Vantablack® ダイアルは月のシルエットを感じさせ、スチール ベゼルとポリッシュ仕上げのインナーベゼル(それぞれステンレススチールまたはレッドゴールド製)は太陽コロナ(皆既日食のときだけ肉眼で見える、ガス状の太陽外層大気の最外部)の光輪を表しています。Vantablack® ダイアルを採用したモデルは、これまで絶対的なミニマリズムの純粋さを特徴としてきましたが、エンデバー・スモールセコンド トータルエクリプスには、数多くの繊細かつ控えめなディテールが施されています。
文字盤のメリハリを強調する絶妙なマーカードットのインデックスをはじめ、これほど細やかな作り込みを採用するのは H. Moser & Cie. にとっても初めてのことですが、少し触れるだけでも傷がついてしまう Vantablack® を駆使した作業でこれまで得た専門知識が随所に活かされています。カーボンナノ構造で構成されている Vantablack® は基本的に、他のものと接触(接合)することはありません。そこでシャフハウゼンのマニュファクチュールは、Mark と The Armoury の要望に応えるために、特別な技術を開発することにしました。




クラシックなインスピレーション、現代的なスタイル

エンデバー・スモールセコンド トータルエクリプスは、インデックスを巧みに引き立てるクラシカルな雰囲気を醸し出しています。先端にサークルをあしらって仕上げた時針と分針は、Mark が特に高く評価しているブレゲ針のスタイルを反映したものとなっています。
また、スモールセコンド針は、インデックスと呼応するドットスタイルのマーカーで装飾されています。「このモデルはクラシックと現代的な感覚を融合させ、究極のエレガンスを追求しています」と、H. Moser & Cie. の CEO を務める Edouard Meylan は述べています。「38 mm という直径が絶妙なバランスを生み出しています。ムーブメントには、懐中時計のスタイルを彷彿とさせる 6 時位置にオフセットで配置されたスモールセコンドを備える、最小サイズの上質な手巻きキャリバー HMC 327 を選択しました。」



このモデルに付属するのは、The Armoury がデザイン・制作したブラックカーフのレザーストラップです。2 種類の異なる質感のレザーを組み合わせることでより美しい趣きが生まれ、エンデバー・スモールセコンド トータルエクリプスのエレガントさがいっそう際立っています。



成功したコラボレーション


最初の出会いから 2 年を経て、Edouard Meylan と Mark Cho は 2 社のコラボレーションの結晶を、自信を持って発表することになりました。このパートナーシップでは、互いの価値観を尊重し、それぞれが得手とするものを活かすというアプローチを取り入れ、今回のサクセスストーリーへとつながっています。エンデバー・スモールセコンド トータルエクリプスは、2 種類の 28 本限定エディションとして、ニューヨークと香港の The Armoury ストア、および両社の e コマース プラットフォームで販売されます。このモデルには、The Armoury が H. Moser & Cie. のために制作したポケットチーフが付属しており、細部に至るまで洗練されたエレガンスを醸し出してくれます。





まさに疑う余地のない H. Moser & Cie. スタイルのユニークな高級時計に仕上がっています。





【技術仕様】
エンデバー・スモールセコンド トータルエクリプス
リファレンス 1327-1200
ステンレススチール モデル、Vantablack® ダイアル、ブラックカーフ レザーストラップ、28 本限定製造


リファレンス 1327-1201
ステンレススチール/レッドゴールド モデル、Vantablack® ダイアル、ブラックカーフレザーストラップ、28 本限定製造

[ケース]
ステンレススチール、またはステンレススチール+5N レッドゴールド インナーベゼル、「M」で装飾されたリュウズ
直径:38.0 mm
厚さ:9.9 mm
サファイアクリスタル :サファイアクリスタルを用いたシースルーのケースバック

[ダイアル]
Vantablack®、12 個のインデックス付き
ステンレススチールまたは 5N レッドゴールドのブレゲ型時針および分針
ステンレススチールまたは 5N レッドゴールドのスモールセコンド針

[ムーブメント]
自社製手巻きキャリバー HMC 327
直径:32.0 mm(14 ¼ リーニュ)/厚さ:4.5 mm
振動数:18,000 振動/時
29 石
パワーリザーブ:約 3 日間
秒停止機構
歯車とカナはすべてにモーザー独自の歯型を採用
手作業による仕上げと装飾が施されたムーブメントおよび部品
モーザー製テンプおよびオリジナルのシュトラウマン® ヘアスプリング

[機能]
時針および分針
6 時位置のスモールセコンド
裏面のパワーリザーブ表示

[ストラップ]
手縫いのブラックカーフ レザー(2 種類の質感のツートン調)
モーザーのロゴが刻印されたステンレススチールのピンバックル
 

税込価格:330万円
日本入荷時期:未定

[1/25日・追記]
*日本にも、多くのアーモリーのお客様がいらっしゃるため、
H.モーザー直営店「NX ONE 銀座」でも購入希望のエントリーを受け付けています。
販売方法はアーモリーとは異なりますので、NX ONE 銀座へお問い合わせ下さい。
(NX ONE GINZA:TEL.03-3573-7277、https://nxone.h-moser.jp/


[H. MOSER & CIE.(H. モーザー)]
H. モーザーは Heinrich Moser により 1828 年に創設されました。ノイハウゼン アム ラインファルを拠点とするこのブランドは現在、約 60 名を超える従業員を擁し、15 つの自社製キャリバーを開発し、年間に 1,500 個以上の時計を製造しています。H.モーザーは、その姉妹会社であるPrecision Engineering AG(PEAG)を通じて、調速機構やヒゲゼンマイなどの部品を製造しており、これらは自社の生産に使用されるほか、パートナー企業にも供給されています。 Precision Engineering AGは、2012年にモーザーウォッチホールディングスに設立された独立企業であり、エスケープメント用の部品製造を専門としています。H. モーザーはモーザー家の人間を名誉会長とし、Heinrich and Henri Moser 基金の代表に迎えるという栄誉に浴しています。Heinrich Moser の子孫たちに設立された Moser 基金は、一族の歴史を維持するために機能しており、Heinrich Moser 家が住まうシャルロッテンフェル城に併設の Moser 博物館に収蔵すべき昔のモデルの収集といった役目も担っています。時計製造に関するノウハウとこの分野での専門技術に裏打ちされた MELB Holding はH. モーザー、Hautlence という企業を擁するに至っています。MELB Holding は伝説的なジュウ渓谷を拠点とする家族経営の独立系グループです。

[THE ARMOURY]
2010年に Mark Cho と Alan See が香港で立ち上げた The Armoury は、クラシックなスタイリングへの情熱と、匠の技術とその製品の物語を伝えることによって関心を呼び覚ましたいという思いから生まれました。The Armoury は、伝統的な仕立てを活かしつつ、現代を意識したデザイン、クラフトマンシップ、そして個性的なスタイルを大切にしています。同ブランドは、世界中から特別なアイテムを入手するだけでなく、優れた技術をもつ工房や職人と協力して独自の製品を作り上げ、それを販売することに情熱を注いでいます。