岡田樂の機械式メトロノームがスイスの博物館に収蔵へ

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岡田樂の機械式メトロノームがスイスの博物館に収蔵へ

この度、岡田 樂(おかだ がく)が製作した機械式メトロノーム「テンポ・ルバート」がスイスの国際時計博物館(Musée International d'Horlogerie、通称MIH)へ収蔵されることが決定しました。

左から、金澤 真樹氏 (時計修復師)、ナタリー・マリエロニ氏 (アシスタントキュレーター)、レジス・ユグナン氏 (キュレーター)、岡田 樂(時計師)

世界最大の時計博物館である国際時計博物館(MIH)に、自身の作品が収蔵されることについて、岡田は「世界中の歴史的価値のある『メカ』の仲間入りができたような気がして、とても嬉しく思います。」とコメントしています。

■ 機械式メトロノーム「テンポ・ルバート」


ミュージシャンに、曲の演奏前にテンポを知らせる ‘腕時計型’ 機械式メトロノーム。音楽用語のテンポ・ルバートは、演奏中の場の空気感や気持ちに合わせ自由にテンポを変えるという意で、本作はベゼルを回すことで自由にテンポ(BPM)を変えることができます。機械式メトロノームとしては、初となる腕時計型であり、世界最小です。



「テンポ・ルバート」の心臓部であるムーブメントは、機械式時計の歯車、ぜんまい、テンプなどの構造を応用したものです。針の軸上下など、大きなトルクのかかる部分はミネベアミツミ製の15個のボールベアリングが使われています。岡田は設計から組立、一つ一つの部品の仕上げまで全ての工程を自身で行っています。



岡田は自身の趣味であるジャズドラムにおいて、演奏前にテンポを知るため本作を製作しました。メトロノームの操作は左下のプッシュボタンでスタート/ストップを行い、ベゼルの左右回転でBPM(120~240)の調整と、ベゼル右回転では同時にゼンマイの巻き上げを行います。メトロノーム作動中でもテンポを変えることが可能です。



【スペック】
<機能>:メトロノーム
<騒動方式>:手巻 (ベゼル右回転)
<ムーブメント>:Cal.TempoRubato(5石+15ボールベアリング、パワーリザーブ: 30分、毎時7200~14400振動(BPM120~240))
<ケース径>:39.5 mm
<厚さ>:13.0 mm
<ケース素材>:ステンレススチール (316L)
<ケースバック>:シースルーバック
<風防>:サファイアクリスタルガラス
<ストラップ素材>:カーフレザー
<防水性>:日常生活防水


■ 岡田 樂(おかだ がく)
2002年生まれ、北海道出身。
ヒコ・みづのジュエリーカレッジ卒業。現在は自身の時計ブランドである「GAKU」の立ち上げを準備中。趣味はジャズドラムであり、自身の時計製作のインスピレーションになっている。




[国際時計博物館] 
国際時計博物館(MIH)は5000点の収蔵品を有する世界最大の時計博物館です。ラ・ショー=ド=フォンにある現在の建物は、チューリッヒの建築家ピエール・ゾエリーと地元の建築家ジョージ・J・ヘーフェリの共同作業の結果です。1974年に完成したこの半地下の建物は、時計製造の伝統を安全に収容しながら、博物館の公園とシームレスに融合するように設計されました。コンクリートとレンガを組み合わせたこの建築は、ブルータリズムとテラテクチャーを融合し、訪問者にユニークな洞窟体験を提供します。MIHは建築の質の高さで国際的に認められ、1977年にベトン賞、1978年にサンビューロー賞を受賞し、1978年にはヨーロッパの博物館に選ばれました。
https://www.mih.ch/en/


【お問い合わせ】
岡田 樂 インスタグラムページ
https://www.instagram.com/gaku_okada