Laurent Ferrier速報 (CARRÉ DES HORLOGERS)

 By : CC Fan
SIHHの小規模メゾンが集まるCARRÉ DES HORLOGERS(カレ・ド・オロロジ:時計の広間)よりローラン・フェリエ(Laurent Ferrier)の新作を紹介いたします。

昨今はスポーティなデザインになったり、色々と模索しているように見受けられましたが、今回は極めてクラシカルな卒業制作時計、"Montre Ecole"に範をとったガレ・マイクロローター(Galet Micro-Rotor)の新作と、文字盤側にトゥールビヨンを可視化したガレ・クラシック(Galet Classic)の新作を発表しました。
これらの新作を含め、いくつか興味があったものを拝見させていただきました。



ガレ・マイクロローター "Montre Ecole"です。
懐中時計を"腕時計化"した時のような直線的なネジ止めラグが特徴のケースを持ちます。



きれいに仕上げられたムーブメントはマイクロローター自動巻きとナチュラル脱進機を特徴とします。
ナチュラル脱進機は通常使用されるスイスレバー脱進機と異なり、ガンギ車が直接テンワに衝撃を与えるもので、理論上は効率が良くなります。
全ての部品は磨き上げられています。



マイクロローターのおかげか、ケースは薄く仕上がっています。



ガレ・クラシックの新作です。
今まではたとえトゥールビヨンであっても、文字盤側には可視化することは行っていなかったローラン・フェリエですが、今回はユーザーからの要望で行ったそうです。
もともとムーブメント側から鑑賞することを前提としているためか、固定された4番車が文字盤側にあります。



やはりこちら側から鑑賞するものではないかと思いますが、文字盤側も開口したことにより、光が取り込まれるようになりました。
それによりトゥールビヨンの動きがより見やすくなったのではないでしょうか。



個人的に一番興味のあった既存作、ガレ・トラベラー(Galet Traveller)のエナメル文字盤です。
向かって左側の二つのプッシュボタンでローカルを一時間単位で変更できる所謂トラベルタイムですが、ホームタイムがディスク表示の24時間表示になっています。
実用では一番使いやすいのではないかと思います。



アートピース、ガレ・シークレット(Galet Secret)です。
文字盤にエナメルで絵が描かれています。

"シークレット"というのは、リュウズのプッシャーによってシャッターが開閉し通常の2針時計に見えるようになる機能です。



120度ずつの扇状の文字盤が動くことで、エナメル部分を覆い隠します。

http://www.laurentferrier.ch/