22年目のロレックス。

 By : Kingfisher

こんにちは。Kingfisherです。
もうすぐ卒業&就職ということで父から譲り受けたロレックス・エアキング。(詳細はこちら→ https://watch-media-online.com/blogs/1169/

ついにオーバーホールを終えて帰還しました!

オーバーホールをお願いしたのは東京八重洲の某時計修理店さん。
1月中旬に依頼してから、だいたい1か月半かかって戻ってきたということになります。
その間、裏蓋を開けての状態確認があり、最終料金の見積もりとしてメールにて言い渡されたお値段がこちら!



ご破算で、願いましては~

68,040円也!!!


うーむやはりロレックス……依頼する際に、「ロレックスの部品は年々値上がりしており、歯車一つで1万円というような状態ですので、かなりかかるかもしれません」と説明をうけて覚悟しておりましたが、なかなかのお値段です。

切替車とは、自動巻きの機構の一つであり、回転錘がどちらの方向に回転しても巻き上げられるようにしているパーツであります。画像の用意はありませんが、YouTubeなどに上がっている分解動画などで、回転錘を外した後に現れる朱色の二つの歯車がそれにあたります。

防水パッキンは経年劣化しますから、これは必ず交換するものですね。

裏蓋シールはがし、とは、なんのこっちゃ?と思われるかもしれませんが、これはロレックスの裏ブタに、購入したときに貼られている緑のシールのことです。

このシールは商品を保護する目的で貼られているものであり、購入後は剥がすべきものなのだそう(技師の方が教えてくださいました)ですが、父はそのままにしてしまっていたようですね。そして僕自身もなんとなく、「そういうものかなぁ」と思いそのままにしておりました。いや、お恥ずかしい(笑)

実際、このシールをそのまま貼りっぱなしにされている方は結構多いらしいのですが、これが汗を吸うと、腐食の原因になってしまうことがありよくないので剥がした方が良いとのことでした。いくらステンレスでも、「錆びにくい」というだけであり、錆びるときには錆びるようです。

さて、「他内装部品の交換(最大)」という項目が最も気がかりでありました。ここで大きく値段が上下します。68,040円という金額も、これがフルに加算された場合の話です。頼むから最小で済んでくれ~と願いつつ、1か月半を待ちました。





さて、あらかじめ言い渡されていた期日より少し早く、オーバーホール終了の連絡をお店からいただきまして、その日のうちに回収に行きました!

お店の方から諸々の報告をいただきまして、言い渡された金額がこちら!



ええええええ!?27,000円になってる!!(歓喜と困惑)

一体なにが起きてるんでしょうか。分解料金の23,000円に、交換必須の防水パッキン3,000円で、25,000円が基本料金として、16,000円と言われていた切替車はどこへ行ったんだ……2,000円しかかかっていない計算になります。切替車の16,000円は必須ではなかったのか!!
どちらにしろ、これは大変うれしい誤算です。当初7万円近い出費を覚悟していたので、半額以下になっています。何で安くなったのか訊こうかとも思いましたが、「確かに変だよなやっぱり4万円」と言われても困るので何も聞かずにおきました( ˘ω˘ )
さらに、修理店の方で1年間の保証が付きました。安心ですね。


さてさて早速実機レビューしていきます。


22年目のヴィンテージ・ロレックスであります。だいたい20年を超えると、ヴィンテージと呼称してよいようです。
ちょうど反射で隠れてしまってますが、6時位置に″PRECISION″という表記があります。これは現行モデルにはありませんよね、たしか。
一応、針とバーインデクスの外側に、夜光が施してあるのですが、これはもうさすがに完全にダメになっちゃってますね。光りません。あまり気にしませんが。
ウォッチ・ホスピタルさんには研磨のメニューもあるのですが、あまり傷ついてもなかったので、今回はパスしました。
文字盤も焼けてなくてよかった。


さて、こちらが例の緑のシールをはがした裏蓋になります(笑)
幸いなことに腐食はありませんでした。
バックル側はやっぱり傷つきやすいんでしょうね。こうしてみると、細かい傷が結構あります。
現行のバックルとは全然違いますよね。シンプルな三つ折れ式のものです。
バックルと言えば、このロレックスは、コマのエッジがかなり立っている印象です。その分シャープな印象には仕上がっていますが……現行のロレックスでもこんな感じなんでしょうか?グランドセイコーやオメガは結構角を丸めてありますよね。



リストショットです。
このサイズ感がいいですね。36ミリがやっぱり一番いいと感じます。スマートなサイズです。

数年前から「デカ厚」の流れが来てて、40ミリが主流になっていましたが、「小さく薄い」時計が大好きな僕には、36ミリの時代に回帰してほしいという切なる願望がありました。
裏蓋開けると文字盤よりもずっと小さなムーブメントの周りに不必要なスペースが設けられている、なんてのを見かけるとやめんか(゚д゚)!!!!と激昂していましたが、最近は「小さく薄く」の流れが戻ってきているようで、ほっこりします~( ^ω^ )。



さて、今回22年目のロレックスをオーバーホールしたわけでありますが、やはりロレックスの耐久性は唯一無二といっても過言ではないのでは?と思います。これで精度を維持し続けられるのですから、すばらしい時計です。
今回オーバーホールを受けてくださった修理店さんには感謝の極みであります。この値段でロレックスをオーバーホールできるお店というのはそうそうないのではないでしょうか?


4月からはこの時計を着けて、がんばろうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!