カンヌから是枝監督が持ち帰った「パルム・ドール賞」のトロフィーはショパール製!

 By : KIH



ついに、是枝監督がカンヌ映画祭最優秀作品、パルム・ドール賞を取りました!

映画ファンならずとも、この快挙には日本人として誇らしく思った方も多かったのではないかと思います。何度も、近くまで行きながら、取れなかった「パルム・ドール」。とは言っても、監督ご本人は「取りたいなんて言ってないんですけどね・・」と、いたって謙虚。

さて、で、このパルム・ドール賞のトロフィーは、カンヌ映画祭 公式パートナーである、ショパール製であることはご存知でしょうか? 

小生も、工場見学で実物を拝見しました。





ほんとに、ショパールというのは、すごいブランドです。手を抜かない。こういうハイジュエリーにも、もちろん時計にも。何度も言っていますが、家族経営だからこそできる、「作りたいものを作りたいように手を抜かずに作る」ことが可能なのです。


ここで、このパルム・ドール トロフィーについてのニュースリリースをご紹介します。

*そもそも、パルム=Palmeはフランス語で「ヤシの葉」のこと。そして、ドール=d'Orは「金の」という意味。ですので、「金のヤシ(またはシュロ)」という名前がカンヌ映画祭の最優秀賞の名前なのです。



Official Partner of the 71st Cannes Film Festival


パルム・ドール
ショパールが映画界へ贈るプレシャスなトロフィー



すべての映画監督が渇望するパルム・ドール。毎年、カンヌ国際映画祭の公式セレクションのなかから最高作品に贈られます。1998年にキャロライン・ショイフレが新たな視点でデザインしたトロフィーは、以来、輝かしいシンボルとしてショパールと最も華やかな映画の祭典を結ぶ愛の物語を照らしています。社会に対する企業責任として持続可能なラグジュアリーを掲げるショパールでは、毎年、ハイジュエリーアトリエにおいて、“Fairmined(フェアマインド)”認定を受けたゴールドでパルム・ドールを丹念に制作しています。今年の画期的な出来事は、パルム・ドールに加えて、カンヌ国際映画祭の授賞式で贈られるトロフィーのすべてをショパールのアトリエが手掛けること。大きな感動を呼ぶ、コンペティション部門の各賞にショパールのクラフトマンシップを注ぐことになります。

ショパールとカンヌ国際映画祭が紡ぐ愛の物語
すべての始まりは1997年、ショパールの共同社長兼アーティスティック・ディレクターのキャロライン・ショイフレと、当時カンヌ国際映画祭の会長であったピエール・ヴィオ氏との出会いからです。会長室に置かれていたトロフィーを興味深く眺めていたキャロライン・ショイフレに、ピエール・ヴィオ氏は新しいパルム・ドールのデザインを依頼します。第七芸術である映画を愛するキャロライン・ショイフレにとって、それは新たな挑戦でした。映画界で誰もが手に入れたいと願う賞のひとつのために、限りないインスピレーションと創造性を注ぎ込み制作に没頭します。翌年、1998年の映画祭授賞式で世界に披露された新しいパルム・ドールは、現在でも良く知られるデザインとなっています。

以来、ショパールとカンヌ国際映画祭は華麗なパートナーとして活躍します。「素晴らしい歴史的パートナーシップ。以前、ジル・ジャコブにも伝えたように、その時からショパールは映画祭の一部となりました…まさにレッドカーペットと同じように」と笑顔で語る、キャロライン・ショイフレ。パルム・ドール、そして2000年から女優賞・男優賞を称えてきた2つのミニチュア版パルム・ドールに加えて、ショパールのアトリエが今年初めて制作することとなる5つの「ミニ・パルム」は、「グランプリ」、「監督賞」、「脚本賞」、「審査員賞」、「短編映画パルム・ドール」の各受賞者にカンヌ国際映画祭の審査員から贈られます。これまで、これら5つの賞には賞状が授与されていました。

ショパール、感動を生みだすクラフトマンシップ
1860年以来、ショパールのアトリエでは現代的な魅力を湛えたジュエリーと高級時計を制作し、代々受け継がれてきた伝統的ノウハウと先端技術を融合しています。腕時計やアクセサリーの枠をはるかに超えた作品を生みだす芸術的な技術を持つ優れたマニュファクチュールが手掛けるクリエーションは、まさに感動そのものです。1998年以来、ハイジュエリーアトリエで作り続けられてきたパルムの葉を模った比類ないトロフィーもまた、人々に感動を与えています。有名なクロワゼット通りのヤシの木とカンヌ市章にインスピレーションを受け、聖オノラの伝説を想起させるパルム・ドールは、“Fairmined(フェアマインド)”の認定を受けた118グラムの18Kイエローゴールド製です。やさしいよそ風に育まれた繊細な葉は、あたかも時の流れを忘れ、一瞬動きを忘れてしまったかのように凛と佇んでいます。茎の根本に象られたハートは、“Big-Hearted” ジュエラーであるメゾンのシンボルを表した、キャロライン・ショイフレからのメッセージ。そして、パルム・ドールをそっと戴く、エメラルドカットのダイヤモンドを模したロッククリスタルの台座。自然は決してふたつとして同じロッククリスタルを生み出すことはないため、素材に見られるごく小さな違いがひとつひとつのトロフィーを世界で唯一無二のものとしています。カンヌ国際映画祭で最も渇望される、ジュエリーにも匹敵するこのトロフィーは、5人の熟練職人が手作業で40時間以上もの時間をかけて完成させた作品なのです。

美が倫理とひとつになる時
2014年以来、パルム・ドールは“Fairmined(フェアマインド)”認定を受けた18Kイエローゴールドで制作され、“サステナブル・ラグジュアリーへの旅” プロジェクトを通してショパールが実践する企業責任を反映しています。栄光の証であるこのトロフィーに環境を尊重するという美徳を添えることで、ショパールはその歴史に新たなページを加え、人と環境に配慮した責任あるラグジュアリーの推進への強いこだわりを新たにしています。この取り組みを可能な限り広く実践するよう心がけているショパールでは、2018年7月から、倫理に適う方法で採掘・取引が行われたゴールドだけを時計・ジュエリーに使用し、責任あるラグジュアリーのパイオニアとしての役割を改めて強く認識しています。



ろうでできたヤシの葉をゴム製の型にいれて作ります。



そして、その「ろう」のヤシの葉から石膏の型を作ります。下の写真は台に固定中です。


石膏を入れていきます。


全部入れました。


熱します。熱すると、「ろう」のヤシの葉は溶けてそこが空洞になります。


「フェアマインド ゴールド(エシカル・ゴールド)」


溶かしたフェアマインド ゴールドを、石膏の型に流し込んでいます。


金を注入後の石膏の型




まだ何の加工もされていない「ヤシの葉」


「ヤシの葉」と、ミニ「ヤシの葉」、両方共加工前。


まず、手で加工していきます。


ヤスリがけ。




磨き中。






クリスタルでできた台の上で形を調製します。




ほぼ完成。












素晴らしい!

では、さらにメイキングビデオをどうぞ!




さて、みなさん、いかがだったでしょうか。
カンヌ映画祭の「パルム・ドール」、こうやって作られているんですね。しかも、我々が時計ブランドとしてもよく知っているショパールによって!

最後に、このパルム・ドールを1998年に新たにデザインした、キャロライン・ショイフレ共同社長と、「未来のミライ」に出演した、黒木 華さんとのツーショットです。




ああ、カンヌ行きたい・・・。

ショパールさん、ありがとうございました!