第21回 三越ワールドウォッチフェア、本日(15日)より開催! 前日の記者発表には西野 朗氏が登場!

 By : CC Fan

いよいよ本日(15日)から開催される第21回三越ワールドウォッチフェア、今年は"時の伝道"をテーマにメジャーな大手メゾンだけではなく、独立メゾン・独立時計師にフォーカスを当てたイベントとなっています。



去年と同じく、 三越日本橋本店長の浅賀 誠氏のあいさつからスタート。
現在リニューアルを進めている三越日本橋本店、まずは1階がリニューアルされ10月にグランドオープンの予定、国立競技場も手掛けた建築家、隈研吾氏による"白く輝く森"をテーマにしたデザインが施されるそうです。

まだ詳細は未定ながら、時計売り場もリニューアルの予定、品ぞろえ・面積ともに最大級で、大手だけではなく"一品もの・レアもの"の独立系メゾン・独立時計師の作品までを網羅した"ギャラリー"のようなイメージを構想しているそうです。
それに先駆け、今回もワールドウォッチフェアでは独立系メゾン・独立時計師を扱うブースに広い面積を割き、普段は一緒に見られない作品を一堂に会して見ることができるようになっています。

浅賀氏のあいさつの後は、各界で活躍されている方と時計の関わりを伺うトークショー、今回のゲストはワールドカップロシア大会で日本代表の監督を務めた西野 朗氏が登場!



良い結果が得られた時の時計を、頑張りたいときのゲン担ぎにつけるというお話や、時間に囚われたくないときはあえて秒針のない時計をつけるといったこだわりが語られました。



手首に光る時計は…?
ワールドカップ公式時計のブランドは今回のWWFには出展していないため、三越さんが数本セレクトした中から選んだ借りモノ時計、ちなみにチョイスされたのは"ジャガー・ルクルトのポラリスでした。


●西野氏と三越日本橋本店長の浅賀 誠のツーショット

ワールドカップ直後の"話題の人"のトークショーということで、我々のような時計メディアよりもスポーツメディアや大手新聞がガッツリと"囲み取材"を行い、我々は少々蚊帳の外…



最後に会場入り口の大きな時計のモニュメントに西野氏が直筆のサインを!



場所はエスカレーターの脇、お越しの際は是非チェックしてみてください。



余談ですが、現時点で西野氏に関連するニュース速報を見るとWWFの話題よりも"本田がカンボジアの監督に就任について語った"ことの方が大きく取り上げられています、これは"腕時計を両腕につけることで有名な本田がカンボジアの監督になりましたが…"というウルトラCな理論展開で質問が行われたため、ご本人も思わず笑っていました。

さて、トークショーの後は自由に見られる時間が、30分程度。
まずは注目の独立系ブースへ。



"作り手"の写真が時計のインデックスのように並んでいる…
なんとなく仕掛け人が思い当たります。

丁度良いタイミングで作品を並べて打ち合わせを行われていたので撮影させていただきました。


左からラング&ハイネのアントン、ジャン・ダニエル・二コラの2ミニッツ・トゥールビヨン、グロネフェルドのルモントワール、ルモントワールが日本で見られるとは思いませんでした。


モーザーのパーペチュアルカレンダー、チャペックのケ・デ・ベルク38.5mmケース。


クドケとウルベルク。
個性豊かなこれらの作品を一つのトレイに並べて見られる機会はなかなかないでしょう。

もう何枚か…







グロネフェルドのルモントワールダンパーの動きはいつまで見ていても飽きません。



扱いブランドの脇にはMB&Fとレペがコラボレーションした蜘蛛型のクロックが。


さらにはハルディマンも。


こちらはルディ・シルヴァ。


クリスチャン・ヴァン・ダー・クラウ。


そして注目のルドヴィック・バルアー。


大手グランメゾンも着々展示の最終調整中でした。





A.ランゲ&ゾーネの今年の展示テーマはクロノグラフということで、2004年以降に発表された歴代の全クロノの展示がみられます。
そしてA.ランゲ&ゾーネの向かいには、昨年同様、ドイツブランドが終結した"ドイツ村”も。

グラスヒュッテ・オリジナル、ノモス、そしてモリッツ・グロスマンが並んでいます。


事前の展示予告があった新作で、思いのほか一番惹かれたのはモリッツ・グロスマンのアトゥム バックページでした。



既報の通り、"ミラー"するためにムーブメントをほぼ専用設計で作り直した力作で、写真よりも実機の印象がかなり良かったです。
モリッツ・グロスマンジャパンでも"恐らく賛否両論"と予想されており、個人的にはどちらかといえば否でしたが、実機を見たら印象がガラッと変わりました。

分析してみるとテンワのブリッジにこそエングレーブが入っていますが、地板はサンドブラストのみで余り主張せず、磨かれた歯車類もインデックス部分の文字盤でうまく覆われてバランスが取れているからではないかと。
テンワのブリッジ部分は文字盤をなくしブリッジに集中させる、それ以外は適度な文字盤で覆い機械要素が必要以上に主張しないようにする…なかなか絶妙です。
文字盤が覆っているだけではなく、ムーブメントと協調して設計され、全体としてまとまるように作られているのではないかと。
9時位置のテンワは大きいのと5振動のおかげか、実際の振動よりもゆっくりと揺れているように感じられ、ふと見たときにこれが目に入り、落ち着いた気分になるのも良いなと思えました。



裏面はストップセコンドレバーだけではなく、通常モデルでは文字盤で隠されてしまうグロスマン式プッシャー時合わせ機構もつぶさに観察することができます。
文字盤側に要素が行ってしまっているので、寂しいかと思ったのですが、シャトンとグラスヒュッテストライプ、時合わせ機構が良いアクセントになっています。

光を反射してしまっていますがテンワ周りはくりぬかれ、裏からもテンワの動きを観察できます。



こちらはテフヌートの今年から定番化したベヌーとアトゥムの37mmケース。
文字盤のデザインによって印象が異なります。
初出時、ピースの名前を間違えており、コメントでお教えいただきましたので、訂正いたします。



直径36.4mmのキャリバーほどではないですが、やはりムーブメントの大きさに対し大きめのテンワを与え、精度を高めようとしています。

駆け足で第一報をお伝えしました。
様々なイベントが予定されていますし、まだ取り上げていないピースもありますので追って記事を追加します。

「第21回 三越ワールドウオッチフェア~時の伝道~」
会期:8月15日(水)~8月27日(月)10:30~19:00 
(※最終日は18:00終了)
会場:三越日本橋本店 本館7階催物会場

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