オーデマ ピゲ CODE 11.59 フライング トゥールビヨン クロノグラフ 実機レポート

 By : CC Fan


去年末に行われた、オーデマ ピゲとWMOのコラボ・イベント 「AUDEMARS PIGUET ✕ WATCH MEDIA ONLINE リモート オフ会」、おかげさまでたくさんのご参加を頂き楽しい時を過ごすことができました。
その中で、「サプライズ」として用意され、公開されたCODE 11.59 フライング トゥールビヨン クロノグラフをレポートします。



世界限定50本、日本先行発売のリファレンス26399CR.OO.D002CR.01モデル!

「強度を保ってギリギリまで抜く」ことが良しとされていたスケルトンに対する新しい表現として、対称性を表現した美しいブリッジ造形を目指したそうです。
たしかにアントラサイトカラーの地板自体はガッチリとしており、文字盤兼用のブリッジをスケルトンにしていることが分かります。

クロノグラフはセンターの60秒積算計、9時位置の30分積算計、3時位置の12時間積算計によって最大12時間までの測定に対応します。
積算計サブダイヤルはセンターの真横か、少し下げた位置に配置されるのが「定石」ですが、この作品では逆に少し上側にオフセットさせています。
パッと輪列を読んだ感じでは12時間積算計は香箱から文字盤側の輪列(香箱横のブリッジの穴石)で動力を取っており、30分積算計は60分積算計からの桁上がりで進む定番の構成のようです。

常に動き続ける永久秒針の役割はトゥールビヨンが担っており、別にダイヤルはありません。

文字盤側にブリッジがないフライングトゥールビヨンのため、立体的なトゥールビヨンを遮られることなく堪能することができます。
一般的には、分針(60分で1周)から時針(12時間で1周)を作るための日の裏輪列の一部、筒車がトゥールビヨン開口部に一部飛び出てしまいますが、この作品では日の裏車を3枚にして、筒車と筒カナを同じサイズにすることで筒車が飛び出なくしているようです。



斜めから見ると高低差があり、立体感を強調するムーブであることが分かります。
筒カナと筒車が同じ径になっていることが分かりますでしょうか?
あまり前例のない構造ではあります。

CODE11.59のケースはミドルケースにラグ付きのフロントベゼルパーツとバックケースパーツの3ピース構造、この作品ではフロントとバックがホワイトゴールド、ミドルケースがローズゴールドのツートンカラーになっており、正面から見た時と斜めから見たときの印象が異なる好コントラストなケースです。
ぱっと見はホワイトのあまり主張しないケースと思わせながら、斜めから見ると艶のあるローズが見える…と言ったところでしょうか。
クロノグラフプッシャーとリューズはベゼルに合わせてホワイトゴールド、ミドルケースとのコントラストが映えます。



逆サイドから、フロントベゼルとバックケースが少し飛び出ていることが分かります。
ラグは、一見すると上下のケース両方に取り付けられているように見えますが、フロントベゼル側だけで支えられています。

本来のベゼルに相当するミニッツインデックスが書かれた部分も風防内に入れられ、その分サファイアクリスタルが大きくとられているため、「大きく見える」デザインだと思います。
バックケースからのネジを受ける凹ネジはこのミニッツインデックスの裏側に用意されており、ミドルケースからネジ留めする位置決めネジと、バックケースからネジ留めする貫通ネジの二種類で固定されるそうです。



9時位置、30分積算計の周辺にある歯車類はおそらく自動巻き機構の一部と思われます。

秒積算計のインデックスは、6振動/秒に対し、1秒を3分割しているので、中途半端な位置に止まることもなく1/6秒単位での読み取りが可能です。



CODE11.59特有の、「光学効果」によるユニークな表現はこの作品でも観られます。
斜めからのぞき込むことによって9時位置に合わせ鑑のような効果が生まれています。
もちろんこの効果は極端に斜めからの時のみで、正面や少し斜めから読み取るときには邪魔はしません。



反対側も同じような効果が生まれます。

ムーブメント側の写真は撮り忘れたのでオフィシャル写真で…



文字盤側同様、「対称性」を意識してスケルトナイズされたブリッジ構造とクロノグラフのレバーが見えます。

クロノグラフは60秒積算計と30分積算計部分が、トゥールビヨン(4番車)から動力を取りだして中間車で伝え、垂直クラッチで動力のON/OFFを行う現代的な構造で、自動巻き機構とクロノグラフ輪列がうまくよけ合って配置された統合設計と思われる構造になっています。
12時間積算計は別に香箱から水平クラッチで動力を伝える方式で、過度の負荷がトゥールビヨンにぶら下がらないようになっています。

スタート・ストップの状態に関わらずリセットが可能なフライバッククロノグラフなので、測定中に停止を挟むことなく素早くリセットして再度測定を始めることができます。
そのため、リセットボタンによって動かされるレバーによって状態を「上書き」してクラッチを一時的に切り離して停止させ、リセットするための構造も見えます。

上手くよけ合った自動巻きローターはスケルトナイズされ、遮りを最小限にして機構を堪能することができます。

CODE11.59のキャラクターに合わせてムーブメント自体の意匠も最適化したフライング トゥールビヨン クロノグラフ、間違いなく大作です。

@AudemarsPiguet でのディスカッションにご参加ください
[Follow us]
Facebookhttps://www.facebook.com/audemarspiguet
Instagramhttps://www.instagram.com/audemarspiguet
LinkedInhttps://www.linkedin.com/company/audemars-piguet
Twitterhttps://www.twitter.com/AudemarsPiguet 
Weibohttps://e.weibo.com/audemarspiguetchina
Youkuhttps://i.youku.com/aptvofficial
YouTubehttps://www.youtube.com/c/audemarspiguet
#Code1159 #AudemarsPiguet