女性へ伝えたい機械式時計の魅力 by shinya_xx ~後編・実践編

 By : Guest Blog


30代のゲストブロガー shinya_xxです。

前編では私自身の自己紹介と時計遍歴を記載しました。後編では、妻に機械式時計の魅力を伝えた事を中心に書きます。最後までお付き合いいただければ幸いです。



2.妻に機械式時計の魅力を伝える

結婚を契機に、妻に自分自身の事をより理解してもらいたいと考え、趣味である時計の魅力を伝える機会が多くありました。そこで、そもそも時計の魅力とは何か、自分自身の考えを再度整理しました。下記が私の考える時計の魅力です。

(1)時計業界についての理解
各時計ブランドの勢力図の把握、グループや独立系等の理解、世界での時計の主要イベントの把握

(2)各ブランドについての理解
歴史、製品になるまでのストーリー、新旧コレクションの確認

(3)時計の外見
ケースの形状やサイズ、厚み、仕上げ、重さ、素材、文字盤やインデックスの作り、ブレスレットの形状やフィット感、バックルやラグの形状、防水性や対磁性などの機能

(4)時計のムーブメント
サイズや厚み、ローターの形状や有無、物理法則を考慮した設計や伝統的な仕上げ、ネジ等の部品の仕上げ、複雑機構、振動数、石の数、品質規格

(5)使用シーン
ファッションとの兼ね合い(フォーマル、カジュアル等)

妻は医師として日々働いており、30代である自分自身のステータスに見合った腕時計がそろそろほしいと感じ、ブルガリのB-zero1を最初に購入したようです。その時計を選んだ理由は時間が分かり、アクセサリーとしての要素も兼ね備えているものがほしいと考えたからです。
この頃、妻は本格的な機械式時計についての知識がまだなく、アクセサリーとして時計を認知していました。その妻にどのようにして機械式時計の魅力を説いていったのかを書いていきます。

私自身、一番意識しているのは頂点を極めるという事です。まず、時計業界の頂点に君臨するパテック・フィリップのブティックに行き、私自身の時計や婦人用時計の実物を妻に見せました。
また信頼できるスタッフから詳しい説明も受けました。さらに自宅では時計業界の動向や勢力図等を説明し、実際にYouTubeや公式ホームページを見ながら、歴史や現行コレクション、各ブランドの時計の特徴を説明しました。ある程度、理解が深まった段階でヴァシュロン・コンスタンタンのブティックへ行き、オーデマ・ピゲにも行きました。
また時計専業ブランドだけでなく、ヴァン クリーフ&アーペルやティファニー、ショパール等のジュエラーのハイジュエリーウォッチが確認できる展覧会にも一緒に行き、実機を確認してスタッフから話を聞く機会も得ました。

それらの経験から、妻は必ずしもダイヤモンドがなくても、超一流の時計には工芸品としての美しさがあると気づいたようです。妻の価値観が、ここで大きく変わりました。
最終的に妻は、ダイヤモンドがなく、ジュネーブシールの手巻きムーブメントを搭載したトノー型の時計であるヴァシュロン・コンスタンタンのマルタを選び、私がそれをプレゼントしました。現在も日々愛用中です。

私自身、成功の鍵は超一流品を実際に手に取って見る事だと考えています。ちなみに、世界三大時計の婦人用時計はまだまだ在庫があるので、今が買い時です。



3.最後に

ここでは、夫婦で機械式時計を使用していて感じたことを書いてみます。

日本や世界において、男性であれば世代を問わず機械式時計が好きな方々は一定数存在します。実際にメディアやSNSでもよく掲載されています。
一方、日本において機械式時計を愛用する女性はどうでしょうか?
私自身、欧米やアジアの富裕層の女性が憧れや愛着を持って機械式時計を愛用するのは、よく目にします。
日本においては以前の妻と同じように、バッグと同じでアクセサリー感覚の時計を使用する方々が多いように感じます。ファッションの楽しみ方は自由なので、それも間違いではありません。

しかし、機械式時計の魅力とは、上記2で述べたようにもっと深いものがあると考えています。人類の手作業による努力の結晶として機械式時計を捉え直し、その製品に対して敬意を払ってみてはいかがでしょうか。人生の節目等に自分自身の生きざまを現す分身として、機械式時計を選んでいただければ幸いです。 

 


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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