Baselworld 2017:Arnold & Son 実機画像・直営ブティックイベントレポート

 By : CC Fan
アーノルド&サン(Arnold & Son)はイギリスの時計師ジョン・アーノルド(Jhon Arnold)を祖に持つブランドで、現在はブランドを所持し、専用ムーブメントを開発しているムーブメントメーカーのラ・ジュウ・ペレ社と共にシチズン・ホールディングスの配下に入っています。
マリンクロノメーターなどイギリス時計の黄金期を思い起こさせるデザインを基にしたピースを作成しています。

バーゼルワールドではトゥールビヨンにしては珍しいクロノメーター規格を取得したトゥールビヨン・クロノメーター No.36(Tourbillon Chronometer No. 36)を発表しました。



マリンクロノメーターを思わせるステップ状のブリッジと対称的に配置された二つの香箱・スモールセコンド・トゥールビヨンが特徴的です。
輪列はすべて文字盤側に並べられており、トルクの伝達を目で追うことができます。



文字盤側に輪列があるため、ムーブメント側はシンプルです。
ダブルバレルは香箱の出力が並列に接続されておらず、一つ目の香箱の出力が二つ目の香箱の巻き心を巻き上げる構造になっています。
あまりこのような構造は見たことがありませんでした。
このダブルバレルにより、パワーリザーブは90時間を確保しています。

ムーブメントはローズゴールドケースにあわせて表面処理で色を付けているそうです。

トゥールビヨン・クロノメーターはインストゥルメント コレクションに所属しています。
これはマリンクロノメーターをはじめとした"計器"(Instruments)をイメージした意匠を持つコレクションです。

同じコレクションから大きなステップ運針の秒針を持つダイヤルサイドトゥルービート(Dial Side True Beat:DSTB)は最近のトレンドに合わせ、青色の文字盤を持つモデルが発表されました。



アンカー状の部品に設けられた止め石が秒針中央の歯車を1秒ごとに開放することでステップ運針を実現します。

シンメトリックな意匠を持つGMTウォッチ DBGにはスケルトンが加わりました。



香箱・輪列・脱進機を二つ搭載したデュアルタイムウォッチです。
独立した輪列により、1時間刻み以外の時差にも対応可能です。

ここまではa-lsさんがバーゼルワールドにて撮影されたものですが、アーノルド&サンは4月20日オープンするGINZA SIXのシチズン・フラグシップ・ストア内に初の直営ブティックをオープンさせました。
このお披露目イベントに参加させていただき、実機を拝見してきました。



フラグシップ・ストア内でも独立した空間が作られ、落ち着いた内装です。





トゥールビヨン・クロノメーター、こちらはSSケースです。



DSTBです。



公式ブティックならではの品ぞろえで色々見比べることができますので、是非ご覧ください。





http://www.arnoldandson.com/jp/home.aspx