Basel感想など

 By : Ay&Ty Style
Ay&Ty です。
ジュネーヴの記事を書き終えてから2ヶ月。
この間、Baselworld 2017があり、美しい桜がありました。

私はというと、ジュネーヴで発表されたAudemard Piguetの新作、Royal Oak Perpetual Calendar Black Ceramic (Ref.26579CE)をオーダーし、幸運にも3月のファーストデリバリーを受けました。
発表からファーストデリバリーが早いというのは素晴らしいですね!


3月のBaselworld後に書く最初のブログなので、個人的な印象を少しだけ。

Rolexからは、現行モデルで唯一複雑機構を搭載するスカイドゥエラーのロレゾールが発表されました。これまでスカイドゥエラーの人気が今ひとつ(失礼!)だった一番の理由は、ケース素材にあったのでしょう。
ロレゾール(SSとのコンビネーション)の登場により、極めて実用的で視認性の高い年次カレンダー、デュアルタイム機構に再び注目が集まることが期待されます。ただし、ケースサイズ(42mm)はやや大きいですね。

控えめなラインナップながらも、今年のバーゼルの主役もやはりPatek Philippe。
クリーム色の文字盤がちょっとヴィンテージ風の Ref.5320Gが話題ですが、永久カレンダーなだけあってルックスからの印象よりだいぶ高価。
クロワゾネワールドタイムRef.5131の真打ち"P"が発表されました。複数の意味で高いハードルとなるのはプラチナブレス。どうする?レアパテックコレクターの皆さん。
年次カレンダークロノグラフRef.5960は、度重なるマイナーチェンジを経て、洗練されてきましたね。今回の黒文字盤のSSは地味に良さそう。WGだがカジュアルなネイヴィー文字盤も良いです。
手巻きクロノグラフRef.5170は早くも"P"がリリースされましたが、最終モデルと持て囃されたRef.5070Pとは随分立場が異なります。
アクアノートのアドバンスドリサーチRef.5650Gは500本限定モデル。買える方、おめでとうございます。

Seikoが初代グランドセイコーの復刻をリリースし、Omegaがスピードマスターの1stを忠実に復刻し、いずれも愛好家の間で大変な好評を博しています。
腕時計の場合、1990年代から2000年代にかけて金属加工技術や基本性能が飛躍的に向上しており、復刻版には単なる懐古趣味を超える意義があると思います。


個人的に惹かれたのは、独立時計師たちの作品。大手ブランドに守りの姿勢が見られた分、彼らのクリエイティビティが目立ちました。

今年は独立時計師の多くがSIHHで新作を発表してしまっていたものの、Baselworldでも、Akrivia AK-06、Hajime Asaoka Chronograph、Lang & Heyne Georgといった興味深いモデルが発表されました。
いずれも見る機会があれば真剣に検討したいですね。



さて、この日は近所のお友達とプライベート感の高いフレンチレストランで晩ご飯。
時計が縁で共通の思い出を重ねさせていただいている、大切なお友達。



Audemars Piguet Royal Oak Perpetual Calendar Black Ceramic






F.P.Journe Chronometre Souverain Titanium



Sauzet Puligny-Montrachet Les Combettes 97






イカ タコ シジミ コンソメジュレ



キャビア 毛ガニ ブリオッシュ



A.Lange & Sohne Langematik Anniversary






97にしてこの色!



和牛 オマールエビ 花山椒



ホタルイカ カッペリーニ



Rouget Vosne-Romanne 04
30分前抜栓。最初はやや閉じ気味だったがすぐに



ハト



Royal Oak Perpetual Calendar Black Ceramic については、別途レビュー記事を書こうと思いますが、かなり先になってしまうかもしれないため、。

軽くて傷つきにくい利点のあるブラックセラミックですが、このモデルに関しては質感こそが最大の特徴。
ポリッシュとサテンを組み合わせた表面の仕上げが、多素材と同じクオリティで施されており、サテン仕上げの部分は、光によってグレーから光沢感のあるブラックに表情を変え、極めて上質な印象を与えます。
素材以外の点は、一昨年発表されたRef.26574と同様。52週表示付きの永久カレンダー。ムーンフェイズのディスクが美しいからか、今更ながら月齢を気に止める毎日です。