エルメス 「SLIM D'HERMÈS C'est la fête」~パイヨンエナメルとエングレービングの芸術、W&W2021新作

 From : HERMES (エルメス )




SLIM D'HERMÈS C'est la fête~8本のリミテッド・エディション、シリアルナンバー入り


© Claude Joray

ホワイトゴールドに縁どられた《スリム ドゥ エルメス》の新作は、パイヨンエナメルとエングレービングの芸術ともいえる繊細な技法で、遊び心あふれる幻想的な世界を表現しています。


フィリップ・デロタルが2015年にデザインした《スリム ドゥ エルメス》は精密さと調和を兼ね備え、穏やかなエレガンスをまとっています。まさに、エルメスの職人技が光る卓抜した時計です。この《スリム ドゥ エルメス》に、エナメル職人と彫刻師の熟練の技が新たな生命を吹き込んだのが、青色とブロンズ、褐色を基調とした新作《スリム ドゥ エルメスセ・ラ・フェット》です。カレ《セ・ラ・フェット》のテーマをユーモラスに再解釈。エナメル技法のミニアチュール(細密画法)の高い芸術的技巧が、随所に見てとれるデザインです。


© David Marchon


文字盤のモチーフは燕尾服にシルクハットの正装の骸骨が馬に乗る、野村大輔による2012年の遊び心あふれるデザインです。日本のデザイナーでありイラストレーターでもある野村大輔は、エルメスを象徴するモチーフと、マンガやアニメ、ビデオゲーム文化を融合させ、常に想像を超えるユニークで近未来的なヴィジョンを創り出しています。《スリム ドゥ エルメス セ・ラ・フェット》では、幻想的なテーマを、現代的に、ロックに解釈し全く新たな次元に到達させました。パイヨンエナメル技法とエングレービングを掛け合わせた表現により、そこにはあらゆる細部に至るまで、豊かな巧みの技と感性、独創性が宿ります。


© David Marchon


© David Marchon


© David Marchon


《スリム ドゥ エルメス セ・ラ・フェット》の文字盤では、精巧な技法をいくつか組み合わせました。パイヨンエナメル技法は、レースのようなゴールドまたはシルバーのパイヨン(スパンコール)をエナメルの層の間に入れ、光や透明感、レリーフなどのさまざまな効果を演出します。これはとても繊細な作業です。
職人はこれ以上ないほど精巧にエナメルでミニアチュールを描き、エナメル加工、ポリッシュ仕上げを施したホワイトゴールドの表面に、手作業でモチーフの輪郭をなぞってから、非常に微細なブラシを使い、天然オイルを混ぜた彩り豊かなガラスパウダーで飾り付けをします。これを何層にも塗り重ねてから、窯で乾燥と焼成を繰返し、顔料とパイヨンを定着させます。そして、馬の背にまたがった骸骨と馬を具現化するのは彫刻師です。ビュラン(彫刻刀)とチゼル(たがね)を使い、金の浮彫りや深みを丹念に彫り出していきます。


© David Marchon


© David Marchon

そうして出来上がったミニアチュールを縁取る、エレガントなホワイトゴールドのラウンド型ケースには、マニュファクチュールH1950の超薄型自動巻ムーブメントが搭載されており、象徴的な「H」モチーフの装飾が施されています。エルメス・オルロジェのアトリエで製作されたブルー・アビス色のアリゲーター・マットのストラップが、この唯一無二の時計のニュアンスを際立たせます。世界限定8本のリミテッド・エディションです。


【仕様】
SLIM D’HERMÈS C’est la fête

© Claude Joray

[ムーブメント]
スイス製
エルメス・マニュファクチュール機械式自動巻
H1950超薄型ムーブメント
直径30 mm
厚さ2.6mm
パワーリザーブ42時間
毎時21,600回振動    
時・分表示

[ケース]
ラウンド型、直径39.5 mm
ホワイトゴールド
反射防止加工サファイアクリスタル
3気圧防水

[文字盤]
パイヨンエナメル技法を施したホワイトゴールド
ミニアチュール・エナメルを施したエングレービングされたゴールド

[ストラップ]
アリゲーター(カラー:ブルー・アビス)



【問い合わせ】
 エルメスジャポンTel.03-3569-3300



LE TEMPS, UN OBJET HERMÈS
エルメスが創り出すもの、それはオブジェです。身に着ける人々にとっての真のパートナーとなるようにと、職人の手でつくりあげられるオブジェです。妥協を許さない匠の技から生まれた実用的で機能的なそれは、未知なる光を放ちます。日々の生活を楽しく、そしてその一瞬一瞬を特別で大切なものにしてくれるのです。エルメスにとって、「時」もまたオブジェのひとつです。「時」の概念を解き放ち、独自の解釈を試みました。時を測り、管理し、コントロールしようとするのではなく、あらたな「時」の概念を模索しながら、感情を呼び覚まし、自由気ままな雰囲気をまとった時計をデザインしました。