SIHH 2017: ジラール・ペルゴ 新作速報

 By : KIH
ジラール・ぺルゴ - 創業 1791年。昨年225周年を迎えた、一度も途切れることなく現代まで時計を作り続けている、おそらく世界最古のメゾンです。

このブランドは、いつも思うのですが、やはり「歴史」と「伝統」に勝るものはない、ということ。古いブランドはいくらでもありますが、実際にずっと存在し、時計をその間作り続けてきたブランドは実は少ないということは、みなさん、なんとなくご存知の通り。ブランド価値とはなんだろう、という疑問を常に考えさせられます。

さて、今年のジラール・ぺルゴ。ロレアートの復活は個人的にはうれしいものがあります。シンプルながら、飽きの来ないデザインで、コストパフォーマンスはいつものジラール・ぺルゴ通り、かなり高いです。

それでは、今年の新作をご覧ください。





ロレアート コレクション

今回の復活は、サイズ、ダイヤルカラー、ブレス/革ベルトか、ピンクゴールドとのコンビ/ピンクゴールド無垢・・・、と組み合わせは膨大です。必ずや、好みや予算に合ったモデルがみつかるのでは? 筆者は、このロレアートのビンテージの美品を長い間探しており、やれやれ、その捜索は一息ついて、こちらから好みのを探そうかと思っているくらいです。

(写真は42㎜)




4つのサイズ:
34㎜、38㎜、42㎜、45㎜

4つのケース素材:
ステンレススティール、チタン、スチールとゴールドのコンビ、ゴールド

ダイヤルカラー:
シルバーグレー、スレートグレー、ブルー







4つのサイズには、それぞれ違うムーブメントが使われている。すなわち、同じムーブメントを違う大きさのケースで覆っているわけではなく、それぞれのケース径とムーブメントの大きさは合っているのです。手を抜かないメゾンです。




34㎜だけ、クォーツムーブメントになりますが、それさえも自社ムーブメントであります。


















左から、34㎜、38㎜、42㎜です。
オリジナルよりも、ベゼルが太くなっており、その分小さく見える感じで、42㎜でも細めの腕の日本人男性にも決して大きく見えないですよ。




実はさらに、45㎜のロレアート コレクションがあります。実機の写真は撮れませんでしたが、こちら。

ケースは、チタン または 18Kピンクゴールド または チタンと18Kホワイトゴールド。しっかりと、ブリッジはジラール・ぺルゴのDNAを示しています。



そして、ブリッジと言えば、ブリッジ コレクション

こちらは「ネオ・ブリッジ オートマチック チタン」
3本ではなく2本のブリッジ、トゥールビヨンではないブリッジ コレクション。
45㎜ チタンケース。




美しい完璧な左右対称デザイン。




立体的なネオ・ブリッジ。テンワを支えています。






ガラスを少し上に突き出すことで、より多くの光をダイヤル面に集めます。




自動巻きのローターはいずこ?

少し短くて小さい「ブリッジ」にご注目。




向かって左の10時のところにあります。見えている円盤が香箱で、その後ろに、マイクロローターがあるのが見えるでしょうか。




どれだけ立体的なブリッジかというと・・・。




そして、真ん中のブリッジの下には・・・。




45㎜。ベゼルが薄いので、やや大きめには見えてしまいますね。日本人には常用にはちょっと大きいかもしれません。しかし軽さと先進的なジラール・ぺルゴらしいデザインは魅力的です。





さらに、こちらはHigh Horologyコレクション。一般の前に姿を現したのはこれっきり。

トライアクシャル プラネタリウム
三軸トゥールビヨン、24時間で一周する地球儀。48㎜のピンクゴールドケースに詰め込まれています。




140個もの部品で構成されるこのムーブメントの重量は、わずか1.24g。インナーキャリッジは1分間で1回転し、30秒で1回転する別の軸の構造に組み込まれています。そしてそのどちらも、2分間で1回転する外周構造に抱合されています。




厚さは、18.66 mm (ドーム部分を含めると21.52 mm)。




この地球儀の細密画は40時間もの時間を費やして描かれます。




裏にはしっかりブリッジが。





いやー、いかがだったでしょうか。225年の歴史を誇るメゾンの、一切手を抜かない開発への情熱を感じました。

https://www.girard-perregaux.com