トリローブ ユニークカスタム可能な星座文字盤とオンリーウォッチ・日本での展開が決定!

 By : CC Fan

バーゼルでKIHさんが紹介したトリローブ(TRILOBE)という新興ブランド、古くから用いられている三つ葉の意匠から発想されたユニークなディスク表示のレギュレーターウォッチです。



個人的にピピッと来たので、バーゼル期間中から、ノーブルスタイリング葛西氏にどう?と勧め、7月の突発的スイス取材紀行でも創業者のM. Gautier Massonneau(ゴーティエ マソノー)氏にお会いしたりしていたのですが、機会を逃して紹介できていませんでした。

最近は、オンリーウォッチにブロンズのユニークピースを出品したり、GPHGの最終候補にも残るなど露出が増えております。
オンリーウォッチのプレビューにあわせて、マソノー氏が来日するということで改めてお会いしたのでレポートします。



私の都合で、別のイベントにご足労願ったマソノー氏。
ミニットリピーターレゾナンスの説明を…



トレイはイベントの都合ですが、勢ぞろいしたラインナップ。
レギュラーで8色のカラー展開+今回の”サプライズ”として用意されたユニークカスタム可能な星座文字盤。
先行販売分はグラスバックの厚めのケースでしたが、今後販売されるレギュラーピースはソリッドバックに薄めのケースになるとのこと。



三つのリングが外側から時・分・秒を表します。
Time. Liberated (時間を開放する)というブランドのスローガンにもあるように、より自由な時間の表現を目指したと理解しました。



通常の時計とは逆に針(三つ葉のアイコン)が固定され、リング状のインデックスが回転する構造ですが、相対的な関係は通常の時計と同じになるようインデックスは逆時計回りに回転し、インデックスから見ると針は通常の時計と同じように回っているように見えます。
これによりインデックスの数字も時計回りになり、視覚的な違和感が少なく、また通常の時計と同じように読めるようになっています。

単純に針をディスクに変えただけではなく、使いやすさ・見やすさへの心遣いも感じられます。



信頼性の高い汎用ムーブメントETA2892にクロノード社が手掛けたエクスクルーシブのディスプレイモジュールが重なる構造です。
クロノードは自分で使って信頼できると確信したチャペックのムーブメントSXH1も手掛けており、このモジュールも”手堅い”設計と見ました。



バーゼルでお会いしたクロノード社のジャン・フランソワ・モジョン(Jean- François Mojon)氏、右に写っている葛西氏とは旧知の仲で、葛西氏が取り扱ったブランドにも、いろいろな意味でかかわりが深いとのこと。
トリローブのモジュールは彼の”自信作”だそうです。



今回、サプライズで用意されていた星座文字盤モデル。
オーナーが日付時刻・地球上の座標・方位を指定することで、”その時に見えた星空”を文字盤上に一個作りで作成するそうです。
ブルーの文字盤が夜空のイメージで、それに加え…



星座はスーパールミノバで光ります!
それぞれのオーナーの”思い出の日・時間・場所で見えたであろう星空”を常に腕元に…と言うポエティックな提案です。



ケースバックは潔いソリッドバッグ。
三つ葉が幾何学的にどう描かれるかが記されています。



こちらは7月に拝見したグラスバックとの対比。
個人的にはソリッドバックの方が良いんじゃないかなと…



日を改めてオンリーウォッチのブロンズケース。
変化しやすいブロンズに対し、メッキや塗装などの保護策を一切省き、風合いの変化を楽しんでほしい…と言う提案。
なので、素手で触ってほしいとのこと。



プレビューの時点で結構良い風合いに…



このために一個作りのブロンズケースを作るのは凄い!

エスティメイトCHF9,000-12,000と控えめでしたが、注目が集まったのか2倍以上のCHF26,000で落札!
初参加ブランドとしては幸先のいいスタートではないでしょうか。



クラーレのマエストロ・コーラル
は残念ながらエスティメイト以下、チャペックとトリローブに挟まれてちょっと物悲しい一枚になってしまいました。

ノーブルスタイリングさんで取り扱いを決定し、現在準備中、主に星座文字盤を紹介していきたいとのこと。
続報があり次第フォローします。

個人的には赤が良いかな…と思っていたのですが、星空のブルーに星座もかなり惹かれます。

関連 Web Site (メーカー・代理店)

TRILOBE
https://trilobewatches.com/

Noble Styling Inc.
http://noblestyling.com/