ショパール、人気のアルパイン イーグル コレクションからクロノグラフを発売!

 By : KIH


ショパールの「アルパイン イーグル」コレクションについては、ブランドにとって大きなニュースであり、比較的大きくWMOでも取り上げさせていただいた。

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今般、来るべきものが、と言ってもいいだろう、クロノバージョンが登場! 今回は、情報解禁前に実機もたっぷり見て触らせていただいたので、その感想も併せてお伝えしたい。

まずは、ニュースリリースから:


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アルパイン イーグル XL クロノ
大空を舞うクロノグラフ

スポーツシックな「アルパイン イーグル」コレクションが翼を広げ、44mmの新しいケースにフライバック機能を搭載したクロノグラフを初めて迎えます。アレッチブルー、またはピッチブラックの文字盤を備えたルーセントスティールA223製および、ピッチブラックの文字盤にルーセントスティールA223とエシカルローズゴールドを組み合わせたコンビモデルという3つのバージョンを取り揃えます。一体型ブレスレットを採用した「アルパイン イーグル XL クロノ」は、同コレクションの全モデルと同様に、イーグルの力強さとアルプス山脈の美しさにインスピレーションを得ています。クロノメーター認定のフライバック機能を搭載する自動巻きムーブメント「Chopard 03.05-C」は3つの特許を取得し、その高い精度と操作性を証明しています。ムーブメントからケース、また文字盤やブレスレットに至るまでの全工程がショパールの時計工房で製造され、それはまさに、自然へオマージュを捧げるメゾンのアルチザンたちの作品といえるでしょう。


革新を極めたクロノグラフムーブメント
2019年、2種類のケースサイズで10種類のモデルを取り揃え、ショパールから華やかなデビューを果たしたコレクションが、「アルパイン イーグル XL クロノ」の誕生によって、3つの44mmエクストララージモデルを新たに仲間へ加えます。より存在感が増したこのモデルは、男性の手首にぴったりとフィットし、最先端技術を駆使したクロノグラフムーブメントを搭載しています。右サイドのプッシュボタンは、コレクションを象徴するフォルムとシンメトリーのハーモニーを乱すことなく、リューズを取り囲むプロテクターユニットの両側にさりげなく巧みに配置されています。

3つの新作モデルに搭載された、60時間のパワーリザーブを保有するムーブメント「Chopard 03.05-C」は、メゾンの時計工房の職人によって製作され、クロノメーター機能の正確な調整およびこの上ない操作性を保証する緻密なコンセプトが応用されています。コラムホイールを備えるムーブメントは、研究開発チームの大胆な発想を物語り、ショパールに4つの特許をもたらした多彩な技術革新に彩られています。

まず始めに、このムーブメントは逆回転防止機構を備え、エネルギーの無駄をなくし、素早い巻き上げを保証しています。この機能は未だ多くのエネルギーを消費するクロノグラフのなかで高い評価を得ています。また、垂直クラッチ方式を採用して時間測定の正確な開始を可能にしています。このクロノグラフキャリバーはフライバック式でもあり、エラスチックアームを備えた3つの回転ハンマーによって短い時間を素早く測定でき、カウンターを直ちにリセットすることが可能です。

スイス公式クロノメーター検定局(COSC)の認定を取得し、優れた精度を備えるキャリバーは、ルーセントスティールA223製ケースに収納されます。ショパールが開発したこの革新的なスティール合金は、丹念な改鋳によって獲得した抗アレルギー性、耐久性、そして比類のない輝きを宿します。また3番目のモデルにはベゼル、リューズ、ブレスレットの一部に18Kエシカルローズゴールドが組み合わされています。


イーグルの目に宿るピッチブラック
アレッチブルー文字盤を採用したモデルに加え、ピッチブラック文字盤を備えた2つの「アルパイン イーグル XL クロノ」でコレクションに新たな彩りを添えます。ショパールの共同社長であり、またコレクションを誕生させたカール‐フリードリッヒ・ショイフレは、アルプスの自然の色彩からインスピレーションを得て、大自然が平穏を取り戻す、山の夜の漆黒の闇からこのカラーをイメージしました。そしてこのとき同時に、人間や都市がもたらす夜の明かりが、周囲の動物相の生活様式をどれほど混乱させているかを考えさせられたのです。

アレッチブルーとピッチブラックいずれの文字盤も、そのテクスチャーとサンバーストモチーフがイーグルの虹彩を想起させます。フェザー型秒針は、立体的なカウンターでアクセントが添えられ、視認性の高い表示を指し示します。

インナーベゼルのタキメーター目盛りは、100、160、240の目盛り位置に赤で控えめに記されたマークにより、5、10、20、40km/hの異なる間隔で4段階に区切られています。これによって、平均速度測定値の読み取りが容易となり、文字盤全体の美的ダイナミズムとの調和の一翼を担っています。



アイコンの新たな解釈
ショイフレファミリーの3世代にわたる男たちによって生み出された「アルパイン イーグル」コレクションは、1970年代末にカール‐フリードリッヒ・ショイフレが考案した最初のクリエーションである「サンモリッツ」に近代的な解釈を加えています。ピュアで端正なシルエットを描くアルパイン イーグルは、この歴史的コレクションに自然の力強いインスピレーションを宿しています。立体的でスタイリッシュな側面を備えたラウンド型ケース、コンパスローズが刻まれたリューズ、機能的な8本のねじを備えたベゼル、ルミノバを塗布した表示が配された奥深い色合いを纏うテクスチャーの文字盤、一体型メタルブレスレットなど、アルパイン イーグルは、一見して現代的かつ洗練されたエレガントな雰囲気を漂わせています。

ショパールは専門技術の独立と統合によって、ムーブメントからブレスレット、また部品やケースに至るまで、コレクションの製造および組立ての全工程を自社のアトリエで行っています。



技術仕様
アルパイン イーグル XL クロノ
ルーセント スティール A223製



ケース:
ルーセント スティール A223
外径 44.00 mm
厚さ 13.15 mm
防水性 100 m
ルーセント スティール A223製リューズ、コンパスローズ付き 8.00 mm
ルーセント スティール A223製プッシュボタン
バーティカルサテン仕上げのミドルケース、ポリッシュ仕上げの面取り
ルーセント スティール A223製ベゼル、8本のねじによる接線固定
反射防止加工のサファイアクリスタル
シースルーバックに反射防止加工のサファイアクリスタル

ムーブメント:
機械式自動巻きムーブメント Chopard 03.05-C
部品数 310
外径 28.80 mm
厚さ 7.60 mm
石数 45
振動数     毎時28,800回 (4Hz)
パワーリザーブ 60 時間
フライバック機能 - ストップセコンド機能
オープンワークのタングステン合金製ローター
フラットな外端曲線を描くヒゲゼンマイ
COSC(スイス公式クロノメーター検定局)認定

文字盤と針:
放射状のモチーフを型打ちしたブラス製文字盤、イーグルの虹彩から着想を得たアレッチブルーまたはピッチブラックのガルヴァニック加工
スーパールミノバ® グレード X1を塗布したロジウム仕上げのインデックスと数字
アレッチブルーまたはピッチブラックのクロノグラフカウンター、周囲にロジウム仕上げ
スーパールミノバ® グレード X1を塗布したロジウム仕上げのバトン型の時針、分針
ロジウム仕上げのアロー型秒針、イーグルのフェザー型カウンターウェイト付き
ロジウム仕上げのクロノグラフカウンター針、先端にレッドのアクセント


機能:
中央に時、分、秒のクロノグラフ表示
4時30分位置に日付
クロノグラフ
3時位置に30分積算計
9時位置に12時間積算計
6時位置にスモールセコンド

ストラップとバックル:
ルーセント スティール A223製ブレスレット、サイドにサテン仕上げを施したラージリンク、ポリッシュ仕上げのセンターキャップ
ルーセント スティール A223製トリプルフォールディングバックル

Ref.298609-3001 – ルーセント スティール A223製、アレッチブルー文字盤
Ref.298609-3002 – ルーセント スティール A223製、ピッチブラック文字盤



アルパイン イーグル XL クロノ
ルーセント スティール A223 & 18Kエシカルローズゴールド製



ケース:
ルーセント スティール A223 & 18Kエシカルローズゴールド
外径 44.00 mm
厚さ 13.15 mm
防水性 100 m
18Kエシカルローズゴールド製リューズ、 コンパスローズ付き 8.00 mm
ルーセント スティール A223製プッシュボタン
バーティカルサテン仕上げのミドルケース、ポリッシュ仕上げの面取り
18Kエシカルローズゴールド製ベゼル、8本のねじによる接線固定
反射防止加工のサファイアクリスタル
シースルーバックに反射防止加工のサファイアクリスタル

ムーブメント:
機械式自動巻きムーブメント Chopard 03.05-C
部品数 310
外径 28.80 mm
厚さ 7.60 mm
石数 45
振動数     毎時28,800回 (4Hz)
パワーリザーブ 60 時間
フライバック機能 - ストップセコンド機能
オープンワークのタングステン合金製ローター
フラットな外端曲線を描くヒゲゼンマイ
COSC(スイス公式クロノメーター検定局)認定

文字盤と針:
放射状のモチーフを型打ちしたブラス製文字盤、イーグルの虹彩から着想を得たピッチブラックのガルヴァニック加工
スーパールミノバ® グレード X1を塗布したゴールド仕上げのインデックスと数字
周囲にゴールド仕上げを施したピッチブラックのクロノグラフカウンター
スーパールミノバ® グレード X1を塗布したゴールド仕上げのバトン型の時針、分針
ゴールド仕上げのアロー型秒針、イーグルのフェザー型カウンターウェイト付き
ゴールド仕上げのクロノグラフカウンター針、先端にレッドのアクセント

機能:
中央に時、分、秒のクロノグラフ表示
4時30分位置に日付
クロノグラフ
3時位置に30分積算計
9時位置に12時間積算計
6時位置にスモールセコンド

ストラップとバックル:
ルーセント スティール A223 & 18Kエシカルローズゴールド製フォールブレスレット、サイドにサテン仕上げを施したラージリング、ポリッシュ仕上げのセンターキャップ
ルーセント スティール A223 & 18Kエシカルローズゴールド製トリプルフォールディングバック

Ref.298609-6001 – ルーセント スティール A223 & 18Kエシカルローズゴールド製、ピッチブラック文字盤

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ということであるが、では実機写真も見ていただこう。

まずは、アレッチブルー ルーセント スティール A223 モデル






やや文字盤がbusyになった感は否めないが、径を大きくしたことで視認性は確保されている。やや分厚くなった感もある。着けた感じは、スティール製にしてはやや重いという印象。



クロノのボタンデザインだが、目立たないように、出っ張り過ぎていないのが特徴。やや、奥まで押さなければならない感覚はあるが、押す感覚は重たすぎでもなく、固すぎることもない。何度もこだわってテストしたのだろうと想像できる。

次は、ピッチブラック文字盤。












いかがだろうか。存在感は十分である。重量感といい、存在感といい、これはオフタイム用の時計としてはなかなかイケてると思う。

ムーブメント

L.U.C クロノ ワンのムーブをベースとしている。↓


このムーブにしたので、44㎜(クロノ ワンと同じ)x 13mmというややデカ厚サイズになったのだろうし、操作性の良さも引き継いだのだろうと想像できる。しかし、このムーブの製造はフルーリエのL.U.C工場ではなく、そこからすぐのFleurier Ebauchesという自社(子会社)工場で作られている。なので、お買い得感がある。

次に、アレッチブルーとピッチブラックを比べてみよう。


3針モデルは、青とグレーだったが、今回は黒としている。なかなか、赤のアクセントとマッチしてスポーティー感が増している。

では、次に3針モデルとの比較をしてみよう。

やはり、厚さの違いは相当ある、と言ってもいいだろう。これは、お好みの世界である。


そして、腕に載せた感じも、やはり3針モデルは、ドレッシーという感じだが、クロノはその存在感からスポーティー、という表現になるだろう。決して、目立たない時計ではない。


こうしてみるとあまり違わないようには見えるかもしれないが、実際には腕に両方着けた写真(すぐ上の写真)の方が実感に近い。


感心した点: よく考えられているもので、この写真は、実際にクロノのプッシャーを押すところであるが、ケース左側の出っ張りがちょうど親指に引っかかり、対角線上のプッシャーを押しやすくしている工夫は流石である。今回も感心させられた。


さて、クロノが出てきた「アルパイン イーグル」コレクションだが、選択肢が広がったというだけではなく、そのムーブはL.U.Cレベルに近い実力を持つもの、という点が重要だと思う。もちろん、サイズ感や重量感で好き嫌い・得手不得手はあって当たり前だが、これがショパールの新たな方向性だと考えれば、その挑戦は我々コレクターたちにとっても今後ますます楽しみな展開になると思う。そして、このモデルもまた、店頭で見て、触って、ボタンを押して感じて欲しい。やはりショパールらしいよく考えて作られている時計だと筆者は感じた。





ショパール
ルイ‐ユリス・ショパールが1860年に創業したメゾン ショパールは、独立したウォッチ&ジュエリーのマニュファクチュールであり、代々伝わる職人技を大切に継承しています。今日、ショイフレファミリーは、卓越のクラフツマンシップ、クリエイティビティ、倫理といった価値観を持ってショパールを率いています。カンヌ国際映画祭やミッレ ミリア レースとのパートナーシップを通じて、ショパールはそのクリエイションにおけるエレガンスで世界的な名声を築き上げています。1996年、カール-フリードリッヒ・ショイフレ(共同社⾧)はフルリエ(スイス)にショパール マニュファクチュールを創立し、メゾンの創業者が残したオート・オルロジュリーにおける豊かな財産に新たな息吹を吹き込んでいます。2018年以降、自社の鋳造所およびサステナブル・ラグジュアリーの保護を目的とした持続的な投資によって、ショパールは自社のゴールド製ウォッチ&ジュエリーに100%エシカルゴールドを使用しています。

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