LOUIS MOINET event at BEAU-RIVAGE Geneve

 By : CC Fan
SIHH期間中にジュネーブ市内で行われたイベントとしてマニュファクチュール・ロワイヤル(Manufacture Royale)のイベントを既にお伝えしましたが、この展示会は"CROWNOLOGY LAB"としてルイ・モネ(LOUIS MOINET)との共同開催でした。

ルイ・モネ側は全く面識がなかったのですが、マニュファクチュール・ロワイヤルのグーテン(David Gouten)氏の紹介でコレクションを拝見させていただきました。



ルイ・モネのクロノグラフ200周年を祝うピース、メモリス(Memoris)のポスターです。
写りこんでしまっているのが、グーテン氏です。



ルイ・モネCEO兼クリエイティブ・ディレクターのジャン・マリー・シャラー(Jean-Marie Schaller)氏がコレクションを紹介して下さいました。



当サイトでもニュースでお伝えした、ギネス世界記録団体によって認められた"世界初のクロノグラフ(1816年)"の認定証を掲げるシャラー氏です。
これにより公的に"クロノグラフの発明者"という栄誉はルイ・モネのものとなりました。



クロノグラフ200周年を祝う記念ピース、メモリスのジュネーブバージョンです。
文字盤側からコラムホイール制御の水平クラッチ・モノプッシャークロノグラフの機構を堪能することができます。
9時位置の4番車から水平クラッチを経て秒積算計、分積算計と回転が伝わる構造もすべて観察できます。
地板にはペイントで仕上げられた星空が描かれています。



ケースバックには”MEMORIS 200TH ANNIVERSARY"の文字が。
自動巻きムーブメントで、クロノグラフの機構はほとんど文字盤側にあるため、シンプルです。
このバリエーションは20本の限定です。



ガス採掘場の掘さくやぐらをモチーフにしたトゥールビヨン、デリック・ガス(Derrick Gaz)です。
やぐら部分のドリルは2.5秒で1回転し、圧力計の部分がパワーリザーブインジケーターになっています。



手巻きのトゥールビヨンムーブメントです。
28本の限定です。



ユニークピースのサファイヤ・トゥールビヨン(Sapphire Tourbillon)です。
地板及びブリッジの大部分がサファイヤクリスタルで作られています。



ユニークピース、01/01と刻まれています。



宇宙由来の隕石素材を使ったダブルトゥールビヨン、シデラリス(Sideralis)です。
2つのトゥールビヨンは逆回転します。
文字盤には月(Moon)、火星(Mars)、水星(Mercury)由来の素材が埋め込まれ、文字盤が回転することによって円形の窓から順番に現れる仕組みになっています。



手巻きのダブルトゥールビヨンムーブメント搭載で、28本限定です。



文字盤に使われる隕石素材の詳細な説明を記したプレートです。



10秒ごとにレトログラードする秒針を持ったテンポグラフ(Tempograph)です。
レトログラード機構のカム(60秒/10秒=6つの歯)とレバーも文字盤側に配置されているため、機構全体を鑑賞することができます。



自動巻きムーブメントで、おそらくカムは4番車と同軸です。
10本の限定で、特許取得中(PATENT PENDING)と刻まれています。



テンポグラフの20秒バージョン 20セコンド テンポグラフ(20-Second Tempograph)です。
基本的な仕組みは同じですが、こちらはテンワまで文字盤側に持ってきています。
直線的だったテンポグラフに対し、こちらは曲線的です。
60本の限定です。



レバー状のクロノグラフ操作系が特徴的なジュール・ヴェルヌ インスツルメンツ2(Jules Verne Instrument 2)です。
クロノグラフプッシャーをテコの原理で押すための引き起こし式のレバー兼ガードを備えています。
60本の限定で、ピース名やWebサイトのイメージからSFの父と呼ばれた"月世界旅行"の作者、ジュール・ヴェルヌをイメージしたピースのようです。



こちらは同じシリーズのジュール・ヴェルヌ インスツルメンツ3(Jules Verne Instrument 3)です。
モノプッシャークロノグラフで、4時位置に現在の状態(スタート-ストップ-リセット)を表すインジケータを持ちます。
365本限定です。

初めて見るピースばかりで、非常に興味深かったです。
ありがとうございました!



関連 Web Site

LOUIS MOINET
http://www.louismoinet.com/