チャペック がジュネーブ ウォッチ デイズ にてアベンチュリンダイヤルを用いた「アンタークティック ポーラー・スカイ」と「フライング・ダイヤモンズ」を発表

 By : CC Fan

ジュネーブウォッチデイズにてチャペックが発表した新作をレポートします。

アンタークティックコレクションにアベンチュリンダイヤルを採用したボーラー・スカイ、そして新開発のアンタークティックカットダイヤモンドインデックスを組み合わせたフライング・ダイヤモンズです。
2種類のダイヤルと40.5mmケースのアンタークティックと38.5mmケースのアンタークティックSで4種類の組み合わせです。



アベンチュリンのキラキラさは自然光の下でこそ、という事でテラスで拝見。
人工的な照明ではなく、自然光で拝見できるのはホテル開催のメリットと感じます。
こちらはポーラー・スカイ、通常のアンタークティックと同じ金属インデックスです。



アベンチュリンダイヤルとアンタークティックインデックスの調和。



40.5mmと38.5mmの対比。



ダイヤモンドインデックスのフライング・ダイヤモンズ。
金属製インデックスと相似のダイヤモンドカット、「アンタークティック」カットを開発し、商標として登録しています。



アベンチュリンとダイヤモンドの調和について説明するCEOのザビエル。
控えめな光では金属のインデックスと同様に見え、太陽光などの強い光を受けたときにダイヤモンド特有の煌めきが見えるコントラストが楽しめます。



これは是非実機でご覧いただきたい…



ザビエルの親戚が手掛けた、というアベンチュリンとガラスを用いたオブジェが…



テラスでリラックスした状態で拝見です。



フライング・ダイヤモンズのベルトにはラバー素材にダイヤモンドパウダーを練り込み、ダイヤルと同じ煌めきを表現。



38.5mmのケースにはダイヤモンドセッティング(右側)を選ぶことも可能、とのこと。



アンタークティックとそれ以外のコレクションの比率は?という質問には「8:2」とのこと。



GWDの後にはヌーシャテル州にあるチャペックの新ファクトリーにて「ザビエルの仕事ぶり」も1日かけて見学、こちらは別途レポートします。

新作についての公式リリースを引用します。


CZAPEK ANTARCTIQUE POLAR SKY & FLYING DIAMONDS
SPORTY CHIC MEETS BLACK-TIE ELEGANCE : THE JOY OF CONTRADICTION
チャペック、アンタークティックポーラー・スカイとフライング・ダイヤモンズ
スポーティ・シックとブラックタイ・エレガンスの融合 : 相反するものは惹きあいます



2024年8月、ジュネーブ
–チャペックはカメレオンのような様々なキャラクターをもつスポーティでシックなアンタークティック・コレクションに新たなモデルを投入します。最新モデルは、アヴェンチュリン・ダイヤルとダイアモンド・インデックスを採用し、まるで「ガラのためにドレスアップする」という、予想外の新しいひねりを加えています。



スマートでキラキラと輝き、そして全く新しいモダンな感覚を持つこの新しいアンタークティックとその小型モデルであるアンタークティックSは、ハイとロー、フォーマルとスポーティ、シックと華やかさが絶妙に混ざり合う、現代のスタイリッシュな時代精神を完璧にとらえています。これはルールを尊重しながらも、新たな方法で再解釈する精神に基づいています。



このスピリットは、2012年の設立以来、チャペック社を導いてきたものと完全に一致しています。
19世紀のウォッチメーカー、フランソワ・チャペックが作り出した時計の美しさと技術的な洗練にインスパイアされた創業者たちのビジョンは、伝統を深く尊重しながらも、美しさとメカニカルな卓越性の追求において遊び心を持つことを基盤としています。



チャペックにとって、美しさは色、形、そしてさまざまなテクスチャや表面を通した光の遊びを通して表現され、アヴェンチュリンとダイヤモンド・インデックスの文字盤はこの理念を新しい方法で具現化しています。アヴェンチュリンの視覚的な深みと繊細な「星空」の輝きは、アンタークティック・カットのインデックスの輝きと対照をなし、さらにポリッシュ仕上げされたスティール・ケースのクールなトーンとも対比をなしており、一見矛盾しているものの調和を生み出しています。



「私たちは2020年にスポーティ・エレガンスの象徴としてアンタークティック・コレクションをリリースしました。そして私たちにとって、その洗練されたデザインは創造性を発揮する自然なプラットフォームとなっています。」とチャペック社の CEO、ザビエル・デ・ロックモーレルは述べています。「チャペックでは、地に足をつけて星空を眺めながら夢を見るのが好きです。この新しい文字盤の輝きは、そのアイデアを楽しくも驚きに満ちた方法で表現しています。」
チャペックはアヴェンチュリンに対して長年の愛着を持っており、その神秘的な美しさを利用して、 2019年のジュネーブでの自社ブティックオープンを記念した、ケ・デ・ベルクミッドナイト・イン・ジュネーブ、そして 2022年発表のフォーブル・ド・クラコヴィなどの限定モデルを製作してきました。「アヴェンチュリンは私たちが大好きなマテリアルであり、それをアンタークティックに採用することは、論理的な進化の一部であり、自然な流れでした。さらに南極は、星空観察には世界最高の場所です !」と続けました。

アヴェンチュリンは、17世紀、ムラーノ島のガラス職人が偶然に金属の削りくずを冷却中のガラス混合物に落してしまい、それが結晶化して多色の輝きを生み出したことから開発されたガラスの一種です。(その名前は「偶然に」を意味するイタリア語「all’aventura」に由来し、同名の天然石クォーツの発見より少なくとも 1世紀前に誕生しました。)アヴェンチュリンはもともと壊れやすく、加工の際に割れやすいため、取り扱うには高度で専門的な知識が必要です。チャペックのコラボレーション・アプローチ、つまり伝統的な時計製造の精神であるエタブリサージュに基づいて、さまざまな技術の専門家と協力することは、これらの文字盤を製作する際に再び大きな強みであることが証明されました。チャペックはアヴェンチュリンに細長い台形状のダイヤモンド・インデックスを目に見えないようにセットしたいと考えました。そのために、文字盤製作のパートナーである GTカドラン社にとっての大きな課題は、フライング・ダイヤモンド・モデルの文字盤にある 13個のダイヤモンドそれぞれに特別なセッティングを施すことでした。



2023年の初めに導入された細長いインデックスのアンタークティック・カットは、チャペック専用に設計され、正式に登録された全く新しいダイヤモンド・カットです。 24個のファセット( 14個のパビリオン・ファセットと 10個のテーブル・ファセット)を持つアンタークティック・カットは、標準的なバゲット・カット(ファセット数が 14個しかない場合もある)よりもはるかに多くの光を捉えて反射します。そしてダイヤモンドが長ければ長いほど、文字盤の価値は貴重になります。



2020年5月に発表されたオリジナルの 40.5mm径のアンタークティックに続き、 2022年には38.5mmのアンタークティック Sが登場しました。これは、より細い手首にエレガントかつ快適にフィットするように設計された小さめのケースサイズです。アンタークティックの両モデルには、ブランド初の完全自社開発ムーブメントであるキャリバー SXH5が搭載されています。フランソワ・チャペック作、19世紀のポケットウォッチにインスピレーションを得たこのキャリバーは、 7つのスケルトン・ブリッジという独特の構造ですぐに認識できます。ウォッチメイキングの過去と現在の両方の長所を取り入れ、可変慣性テン輪とリサイクルされたプラチナ950製のエレガントで非常に効率的なマイクロローターを備えています。高級時計製作の仕上げに基づいた、手作業で面取りされたインワードアングルと最先端のレーザー・エングレービングを組み合わせ、光と影、質感と滑らかさ、マット仕上げとポリッシュ仕上げといった美しいコントラストを生み出しています。

アヴェンチュリン・ダイヤルのアンタークティックはすべて限定モデルで、以下の 4つのバージョンがあります。
  • アンタークティックポーラー・スカイ : ケース径40.5mm / ダイヤモンドなし / 99本の限定
  • アンタークティックS ポーラー・スカイ : ケース径38.5mm / ダイヤモンドなし / 77本の限定
  • アンタークティックフライング・ダイヤモンズ : ケース径40.5mm / ダイヤモンド・インデックス / ダイヤモンドがセットされたケースとブレスレット(オプション) / 8本の限定
  • アンタークティックS フライング・ダイヤモンズ : ケース径38.5mm / ダイヤモンド・インデックス / ダイヤモンドがセットされたケースとブレスレット(オプション) / 18本の限定
この新作は、世界中の指定販売店、ジュネーブのブティック、および czapek.comで予約注文することができます。デリバリー開始は2025年第三四半期を予定しています。



【仕様】
アンタークティックポーラー・スカイ
Antarctique Polar Sky

[特長]
40.5mm ステンレススティール製ケース
ダークブルーのアヴェンチュリン・ダイヤル
マイクロローターを備えた完全自社製キャリバー SXH5
99本の限定生産
税込予価:¥5,830,000.

FUNCTIONS:3針時・分表示センターセコンド
MOVEMENT:Czapek キャリバー SXH5(自動巻き 3ハンズ)
・パワー・ワインディング・システム : リサイクルされたプラチナ製のマイクロローター
・シングルバレルのパワーリザーブ : 約60時間
・バレルのトルク : 8.8Nmm(ニュートン・ミリメーター)
・振動数 : 28,800 VpH (4Hz)
・径 : 30mm(13 ¼リーニュ)
・厚 : 4.2 mm
・コンポーネント総数 : 193
・石数 : 28
・19世紀のポケットウォッチからのインスピレーションによる7つのスケルトン化されたブリッジ
・スイスレバー・エスケープメント : 4つのゴールド製慣性ウエイト(マスロット)を備えたフリースプラング・テンプ
FINISH:手作業による6つのインワード・アングル 
・サンドブラスト仕上げブラックのブリッジ手作業による面取りサイドはストレート・グレイン装飾
CASE:ステンレススティール
・サイズ : 40.5mm(径)10.6mm(厚)
・無反射加工がなされたグラスボックス型サファイア・クリスタル
・内側に無反射加工がなされたサファイア・クリスタル製のケースバック
・防水性 : 120m
・ねじ込み式リューズ
DIAL:ダークブルーのアヴェンチュリン・ガラス
BRACELET:リンクがモダンな「C」を描くステンレススティール製ブレスレット
・レザーまたは、ラバー・ストラップが付属



アンタークティックSポーラー・スカイ
Antarctique S Polar Sky
[特長]
38.5mm ステンレススティール製ケース
ダークブルーのアヴェンチュリン・ダイヤル
マイクロローターを備えた完全自社製キャリバー SXH5
77本の限定生産
税込予価:¥ 5,830,000.

FUNCTIONS:3針時・分表示センターセコンド
MOVEMENT:Czapek キャリバー SXH5(自動巻き 3ハンズ)
・パワー・ワインディング・システム : リサイクルされたプラチナ製のマイクロローター
・シングルバレルのパワーリザーブ : 約60時間
・バレルのトルク : 8.8Nmm(ニュートン・ミリメーター)
・振動数 : 28,800 VpH (4Hz)
・ムーブメントサイズ:径30mm(13 ¼リーニュ)/厚4.2 mm
・コンポーネント総数 : 193
・石数 : 28
・19世紀のポケットウォッチからのインスピレーションによる7つのスケルトン化されたブリッジ
・スイスレバー・エスケープメント : 4つのゴールド製慣性ウエイト(マスロット)を備えたフリースプラング・テンプ
FINISH:手作業による6つのインワード・アングル
・サンドブラスト仕上げブラックのブリッジ手作業による面取りサイドはストレート・グレイン装飾
CASE:-ステンレススティール
・サイズ : 38.5mm(径)/10.6mm(厚)
・無反射加工がなされたグラスボックス型サファイア・クリスタル
・内側に無反射加工がなされたサファイア・クリスタル製のケースバック
・防水性 : 120m
・ねじ込み式リューズ
DIAL:ダークブルーのアヴェンチュリン・ガラス
BRACELET:リンクがモダンな「C」を描くステンレススティール製ブレスレット
・レザーまたは、ラバー・ストラップが付属



アンタークティックフライング・ダイヤモンズ
Antarctique Flying Diamonds

[特長]
40.5mm ステンレススティール製ケース
ダークブルーのアヴェンチュリン・ダイヤル
マイクロローターを備えた完全自社製キャリバー SXH5
8本の限定生産
税込予価:¥ 9,350,000.

FUNCTIONS:3針時・分表示センターセコンド
MOVEMENT:Czapek キャリバー SXH5 (自動巻き 3ハンズ)
・パワー・ワインディング・システム : リサイクルされたプラチナ製のマイクロローター
・シングルバレルのパワーリザーブ : 約60時間
・バレルのトルク : 8.8Nmm(ニュートン・ミリメーター)
・振動数 : 28,800 VpH (4Hz)
・径 : 30mm(13 ¼リーニュ)
・厚 : 4.2 mm
・コンポーネント総数 : 193
・石数 : 28
・19世紀のポケットウォッチからのインスピレーションによる7つのスケルトン化されたブリッジ
・スイスレバー・エスケープメント : 4つのゴールド製慣性ウエイト(マスロット)を備えたフリースプラング・テンプ
FINISH:手作業による6つのインワード・アングル
・サンドブラスト仕上げブラックのブリッジ手作業による面取りサイドはストレート・グレイン装飾
CASE:ステンレススティール
・サイズ : 40.5mm(径)/10.6mm(厚)
・無反射加工がなされたグラスボックス型サファイア・クリスタル
・内側に無反射加工がなされたサファイア・クリスタル製のケースバック
・防水性 : 120m
・ねじ込み式リューズ
DIAL:ダークブルーのアヴェンチュリン・ガラス
・登録済み独自の「アンタークティック」カットのダイヤモンド・インデックス(0.585カラット)
BRACELET:-リンクがモダンな「C」を描くステンレススティール製ブレスレット
・レザーまたは、ラバー・ストラップが付属



アンタークティックSフライング・ダイヤモンズ
Antarctique S Flying Diamonds
[特長]
38.5mm ステンレススティール製ケース
ダークブルーのアヴェンチュリン・ダイヤル
マイクロローターを備えた完全自社製キャリバー SXH5
18本の限定生産
税込予価:¥ 9,350,000.

FUNCTIONS:3針時・分表示センターセコンド
MOVEMENT:Czapek キャリバー SXH5 (自動巻き 3ハンズ)
・パワー・ワインディング・システム : リサイクルされたプラチナ製のマイクロローター
・シングルバレルのパワーリザーブ : 約60時間
・バレルのトルク : 8.8Nmm(ニュートン・ミリメーター)
・振動数 : 28,800 VpH (4Hz)
・ムーブメントサイズ:径30mm(13 ¼リーニュ)/厚 4.2 mm
・コンポーネント総数 : 193
・石数 : 28
・19世紀のポケットウォッチからのインスピレーションによる7つのスケルトン化されたブリッジ
・スイスレバー・エスケープメント : 4つのゴールド製慣性ウエイト(マスロット)を備えたフリースプラング・テンプ
FINISH:手作業による6つのインワード・アングル
・サンドブラスト仕上げブラックのブリッジ手作業による面取りサイドはストレート・グレイン装飾
CASE:ステンレススティール
・サイズ : 38.5mm(径)/10.6mm(厚)
・無反射加工がなされたグラスボックス型サファイア・クリスタル
・内側に無反射加工がなされたサファイア・クリスタル製のケースバック
・防水性 : 120m
・ねじ込み式リューズ
DIAL:ダークブルーのアヴェンチュリン・ガラス
・登録済み独自の「アンタークティック」カットのダイヤモンド・インデックス(0.325カラット)
BRACELET:リンクがモダンな「C」を描くステンレススティール製ブレスレット
・レザーまたは、ラバー・ストラップが付属



【関連 Web Site】
CZAPEK Geneve:
https://czapek.com/

Noble Styling:
http://noblestyling.com/



[Czapek & Cie]
チャペックは、19世紀のチェコ生まれのポーランド人ウォッチメーカー、フランソワ・チャペック( François Czapek)の精神を受け継いだ現代のウォッチ・メゾンです。183年にチャペックは、ワルシャワでの政治的混乱から逃れ、ジュネーブに亡命しました。そして1830年代に数々のビジネスを創業しました。 1845年にCzapek & Cie.(チャペック時計会社)を設立したのち、彼はナポレオン3世の宮廷時計師となり、パリのヴァンドーム広場に最初期の時計ブティックを開きました。
チャペックの名前は、2015年にメゾンの歴史とクラフトマンシップを再興しようとする時計愛好家のグループによって復活しました。1850年代のチャペック製ポケットウォッチからインスピレーションを得た、ファースト・コレクションである「ケ・デ・ベルク33bis」は、2016年のGPHG(ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ)でパブリック・プライズを受賞しました。
2020年同社は、初の自社製ムーブメントを搭載したスポーツシックなコレクションである、アンタークティックを発表しました。現在、チャペックの時計は、独特なデザイン、高品質の職人技、限定生産で知られています。ジュネーブに本社を置き、ラ・ショードフォンに自社工房を構えるチャペックは、 ”etablissage”(エタブリサージュ -水平分業)というコンセプトを現代的な方法で徹底的に守っています。
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