ラング&ハイネ 取扱開始イベント来日ピース決定!

 By : CC Fan
ニュースにてお伝えし、いよいよ来週に迫ったノーブルスタイリングさんのラング&ハイネ(Lang & Hyene)取扱開始イベント、特別モデル アウグストゥスI世(Augustus)を含む来日ピースが決定したとの情報をいただきました!
公式Web Siteからダウンロードできるプレスキットの写真をもとに紹介していきたいと思います。

アウグストゥスI世 (Augustus) RG

機械式メモリディスクにより、オーナーの大事な12の人の誕生日や記念日(オーダー時に指定)のリマインダーと年齢(その日からの経過年数)の計算を行う超複雑時計です。
その性質上、全てのピースがビスポーク(特別注文)ピースになります。

6時の小窓に誕生日や記念日の名前が表示され、12時の小窓にはその日が表示されます。
メモリディスク・フルカレンダーと連動した差動歯車機構により経過年数が計算され7時と5時のサブダイヤルに表示されます。
書いてある数字から推測すると、7時が10の位、5時が1の位で最大99年まで計算できるようです。
フルカレンダーは月(12時位置)・日付(9時半位置)共にレトログラード表示になっており、記念日の計算に必要な年表示は3時位置の窓表示です。
設定項目が多いですが、リュウズ同軸のプッシャーによって2時半位置のセレクターを切り替えて操作するようで、操作性は良さそうです。
月表示と同軸の針はパワーリザーブではないかと思われます。

キャリバーは専用のキャリバーVIIです。
基本構造は他のモデルと同じに見えますが、特別モデルにふさわしく凝った仕上げが施されています。

文字盤側です。
レトログラードのためのスネイルカムや計算のための差動歯車・レバー?などが見えます。

機械式のメモリディスクです。
おそらく裏面に年に比例した深さの溝が切ってあり、それをレバーで読み取るのではないか…と予想しています。

推測も入っているため、イベントで実機が拝見できるのが楽しみです!

コンラート (Konrad) RG

以前のレポートはこちら
コンスタントフォース機構によりステップ運針するセンターセコンドと、月末に順方向にジャンプするプログラード(Prograde)ポインターデイトを持つピースです。



内包する複雑性を声高らかには主張しない慎ましさを感じます。


コンスタントフォース機構を備えるキャリバーIVも一見するだけでは複雑性に気が付かないかもしれません。


興味深いプログラード機構を備えた文字盤側です。
なんとなく動きはわかりますが、より詳細に追ってみたいです。

モーリッツ (Moritz) WG

太陽入射角の表示という珍しい機能を備えたフルカレンダーウォッチです。

クラシカルなカレンダーに加え、12時位置の太陽入射角表示が良いバランスになっています。

5分間で切り替わる半瞬転式フルカレンダーと太陽入射角表示を備えたキャリバーIIIです。
コントラストを描く太陽入射角表示の地球ディスクとムーンフェイズの月ディスクは共に18Kゴールド製、シャンルベエナメルの技法が用いられています。



よく見ると夜空の青色のエッジ部分にエナメルの表面張力っぽさが見えます。

太陽入射角表示の仕組み、一年で一周するディスクに取り付けられたカムをレバーが読み取り、地球ディスクのピンを駆動します。

フリードリッヒ・アウグスト (Friedrich August) RG

シンプルな三針時計です。

ルイ針のほか、スペード針も選べます。

キャリバーIは3/4プレートを備えたこれぞドイツ時計!といった感じの意匠を持ちます。

ヨハン (Johann) WG

フリードリッヒ・アウグストと同じムーブメントで、ダイヤル違いです。

ローマンインデックスで、日本ではこちらの方が受け入れられるかもしれません。

アルベルト (Albert) WG

実機写真はこちらの後半をどうぞ。
分と秒を同軸積算計にすることで一見すると三針時計にしか見えないモノプッシャークロノグラフです。

ローマンインデックスも相まって、クロノグラフにありがちなスポーティーさではなくドレスウォッチのようなエレガンスさが出ています。

キャリバーIVは有機的なフォルムのレバーや大きめのコラムホイールなど、クロノグラフの追加パーツが存在を主張するような意匠です。
巻き上げ車と同軸(同じネジ?)にコラムホイールが配置されているのが面白いです。

フリードリッヒII世 (Friedrich II) RG SS

こちらもシンプルな三針です。



ムーブメントはキャリバーVIです。

全ての軸を同じブリッジで支持するトリゴナル(三角形)ブリッジを持ち、3/4プレートと同様に安定度を確保しながら、輪列を観察することもできるようになっています。

フリードリッヒIII世 (Friedrich III) SS (white dial, black dial) 

フリードリッヒII世のダイヤル違いです。


こちらもローマンインデックスの方が日本では人気が出そうです。

ゲオルグ (Georg) PT

今年のバーゼルワールドで発表された初めての角形時計です。

時分針をセンターから少しオフセットさせ、スモールセコンドを大きく取った独特のデザインです。


ムーブメントはキャリバーVIIIです。
分割されて高さが異なるブリッジなど、ほかのムーブメントとは異なる意匠です。

ご興味を惹かれたピースはありましたでしょうか?
年産数十本という工房の規模を考えるとこれだけのピースが一堂に揃う機会はバーゼル以外ではほとんどないのではないかと思われます。
ムーブメントも"象牙マンモスの牙"のスペシャルムーブメント以外は全て揃うという貴重な機会です。

参加希望の方は下記のコンタクトフォームまたは直接メールまたは電話でご連絡をお願いいたします。

http://noblestyling.com/contact/

すべての項目が必須事項となっておりますが、以下の項目のみ記入のうえ、問い合わせ内容を「Lang & Heyneイベント参加希望」として申請してください。
※フォームの仕様上、全ての入力欄に何らかの値が入っていないと送信できないようになっているので、不要部分には-(ハイフン)を入力するか、直接info@noblestyling.comへ下記の内容を記入したメールをお送りください。
  • お名前
  • お名前フリガナ
  • 郵便番号
  • 住所
  • メールアドレス(会社と個人は同一で構いません)
また一部のピースはマルコ・ラング氏とともにドレスデンに帰ってしまいますが、"取扱開始"なのでいくつかのピースはイベント後も恵比寿のノーブルスタイリングギャラリーで見ることができます。
興味はあるけど都合が合わない…という方もぜひお休みの日にどうぞ。

関連 Web Site (メーカー・代理店)
Lang&Heyne
http://www.lang-und-heyne.de/en/

Lang & Heyne 日本語カタログ(PDF形式)
http://www.lang-und-heyne.de/dateien/2016/09/LuH_Katalog_JP-1.pdf

Noble Styling
http://noblestyling.com/