チャペック 独特のブルーが際立つ ケ・デ・ベルク ケ・デ・ベルクサファイア・ブルーS

 From : Czapek (チャペック)

“This is not a blue watch”これは、単なる「ブルー」の時計ではありません。
2019年9月、ジュネーブ.Czapekは、Rene Magritte(ルネ・マグリット.ベルギーのシュルレアリスム画家)作のパイプの絵画のタイトルを言い換えたかのような、独特のブルーが際立つQuai des BerguesSapphire Blue S(ケ・デ・ベルクサファイア・ブルーS)を発表します。エレガントな38.5mm径のスティール・ケースに「フランケ」エナメル・ダイアルを備えたモデルは、新しい職人技、他業種との積極的な融合、および共同創造性に対するCzapekのオープンさを示しています。



Quai des Bergues Sコレクションのひとつとして、2019年のバーゼルワールドにて、サファイア・ブルー・ダイアルのバージョンがプロトタイプとして発表されました。この38.5mm径、スティール製ケースのモデルは、幾何学パターンとエナメル加工の技術が融合した印象的なブルーの「フランケ」エナメル・ダイアルが特徴です。

フランケのテクニックが生かされたこのパターンは非常に認識がしやすいため、この名前が付けられました。今日では、どのようなターンでもフランケ・エナメルのダイアルに加工することができます。
Czapekは、パートナーであるMetalem(メタレム)社にブランド独自のRicochet(リコシェ.水切りの波紋にインスピレーションを得たモチーフ)パターンを、スタンピング・ツールで再現させました。この装飾がシルバーのプレートに刻印されると、もう一つのパートナーであるDonzeCadran(ドンツェ・カドラン)社が濃い「モアレ」ブルー・エナメルを塗布します。そしてエナメル質を固めるために窯で焼成されます。適切な色相が得られるまで、このプロセスが数回繰り返されます。




このサファイア・ブルーは、単なるブルーではありません。これは、数か月にわたるリサーチ、Czapekのシェアホルダーやコレクターの助言に従っての数えられないほどの作業の反復の末、完成したものです。「ファッション業界とウォッチメイキングの世界の距離はより近いものになってきています」とCzapek社のCEO、Xavier de Roquemaurel(ザビエル・デ・ロックモーレル)は言います。ウォッチメイキングが伝統とヘリテージを育む一方で、ファッションは常に変化しています。しかし、トレンドと色に関するコンセプトについては、確実に時計の業界にも浸透しつつあります。かつては「ブルー」といえば「ブルー」一色でしたが、今日では様々に進化した「ブルー」の色相があります。

「2000年代の男性ファッションにおけるブルーは、本質的に、とてもダークでほとんどブラックに見えるようなナイト・ブルーでした。2010年代になるとミラノのキャットウォークに新しいタイプのブルーが出現しました。それで、これまでのダーク・ブルーのルールが破られ、男性たちは突然明るいブルーを身に着けられるようになりました。ブルーのトーンには一定の寿命があるものです。ですから、これは次のトーンを楽しみにするのにふさわしい瞬間であったと思います。」とXavierは説明し、こう続けました。「私たちのサファイア・ブルーは、明日のブルーへの賭けです。そしてこれは、2020年代のブルーです。」

Czapekがパートナーである、エナメル・ダイアルのスペシャリストDonzeCadran社とともに、このブルー・ダイアルを開発するために1年の歳月を要しました。ブランドは、シェアホルダーやコレクターたちが、常に提供してくれる貴重な情報や意見をはじめとした人々の感情を理解しようとしました。

「2017年のクリエイティブ・ミーティングにおいて、70年代のブルーに対して非常に好意的なフィードバックがありました。」とXavierは説明します。「私たちは、新しいブルーを作り出すために、強烈で強い興奮をもたらせるような色相を使おうと決めました。数えきれないくらいの討論の末、2つのブルー、コードネーム541と573の色相が選ばれ、541にしようということになりましたが、創造性というものは一筋縄ではいかないものです、最終的には573とすることにしました。」と続けました。

Quai des BerguesSapphire Blue Sには、7日間のパワーリザーブを誇る手巻き式の自社ムーブメントである、キャリバーSXH1が搭載されています。100本の限定生産であるこのモデルは、ジュネーブ、コラトゥリー通り18番地にあるCzapekのブティックのほか、認定販売店にて2019年9月から販売が開始されます。

イベントで先行公開されたサファイア・ブルーSの実機画像。





FUNCTIONS

-時・分表示
-スモールセコンド(7時30分位置)
-パワーリザーブと週表示(4時30分位置)

MOVEMENT
-Czapek キャリバーSXH1 : Chronode社とCzapek 社により開発された手巻きムーブメント
-ツインバレル、約7日間(168時間)のパワーリザーブ
-振動数: 21,600 VpH(3Hz)
-径: 32mm(14 .リーニュ)
-厚: 4.75 mm

FINISH
-ダブル・オープン・ラチェット
-サンドブラスト仕上げのブリッジ
-ブルー・スクリュー
-手作業による面取りと最終仕上げ

DIAL
-ハンドメイドのブルー「フランケ」エナメル
-Czapek独自の「リコシェ」デザイン
-Czapekのエレガンスを示す長めのローマン・インデックス

HANDS
-ロジウムプレイトされたステンレススティール製

CASE & BRACELET
-XOスティールレヴォルーション・ケース
-ケース径: 38.5 mm
-両面に無反射加工がなされたドーム型サファイア・クリスタル
-両面に無反射加工がなされたサファイア・クリスタル製のケースバック
-防水性: 5気圧防水(5 atm)
-アリゲーター・ストラップ
-ステンレススティール製のピンバックル

LIMITED PRODUCTION
-年間15本の限定生産

PRICE
-2,600,000.-(税別)


Czapek & Cie.社について
Francois Czapek(フランソワ・チャペック)は、チェコ生まれのポーランド人ウォッチメーカーで、ポーランド暴動に参戦した後、1832年、ジュネーブに逃れました。まもなく彼は自身のアトリエを開き、それから間もない1839年、同郷のAntoine Norbert de Patek(アントワーヌ・ノルベール・ド・パテック)とのパートナーシップを結び、彼をウォッチメイキングの世界に誘いこみました。そのパートナーシップが終了する1845年、彼はCzapek & Cie.(チャペック時計会社)を立ち上げ大きな成功を収めました。そして彼は、ナポレオン3世のお抱え時計師となり、パリのヴァンドーム広場にウォッチメイキングの歴史における最初期のブティックを開きました。また時計関連の書籍も著しましたが、残念ながら、その第2巻が発刊される前に亡くなってしまいました。
Czapek & Cie.は2015年に優れたコレクションとともに復活し、その代表モデルは2016年11月、ジュネーブにて開催されたGrand Prix de l’Horlogerie(ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ)のパブリック・プライズを受賞しました。このコレクションは、1850年代のCzapekの作品からインスピレーションを受けています。美しいエナメル・ダイアルと7日間のパワーリザーブを持つ自社製ムーブメントが特徴のこのコレクションは、クラフトマンシップとデザイン、限定性が融合したものです。セカンド・コレクションは、サスペンド・トゥールビヨンとセカンドタイムゾーン機能が搭載されたモデルで、その1年後の2017年に発表されました。そして、Czapek社にとって初めてのクロノグラフ・モデルFaubourgde Cracovie(フォーブル・ド・クラコヴィ)が2018年のBaselworldで公開されました。同社は、スイスのジュネーブに本社を構えています。




関連 Web Site

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