MB&F Horological Machine 7 AQUAPOD (CARRÉ DES HORLOGERS)

 By : CC Fan
SIHHの小規模メゾンが集まるCARRÉ DES HORLOGERS(カレ・ド・オロロジ:時計の広間)よりMB&F(Maximilian Büsser and Friends)の新作、オロロジカル・マシン7を紹介いたします。

MB&Fはハリー・ウィンストン(Harry Winston)で独立時計師とコラボレーションしたOPUSシリーズのディレクターを務めていたマキシミリアン・ブッサー氏が独立して設立したブランドで、コラボレーションした"フレンズ"と呼んでいる才能ある職人・工房との共同作業で作品を作り出しています。
オロロジカル・マシン(Horological Machine)シリーズでは、"A CREATIVE ADULT IS A CHILD WHO SURVIVED(クリエイティブな大人は長生きした子供だ)"というスローガンに基づき、大人になると消えてしまうような子供の感性を大切にした作品を作っています。

既存のシリーズでは宇宙船(宇宙)・飛行機(空)・車(地上)などをモチーフにしてきましたが、今側では初めて水中をテーマにし、クラゲをモチーフとしています。



いきなりクラゲと言われてもなんだと思われるかもしれませんが、まさにクラゲです。
フライングトゥールビヨンがセンターの最高位に配置され、それをリング状の分表示と時表示が取り囲んでいます。



真横から見るとこんな感じです。
クラゲの頭部?のような半球を模しているのがわかります。



クラゲのような対称性に拘っており、リュウズも対象に二つあります。
片方が巻き上げ専用、もう片方が時合わせ専用になります。



時間は風防に線が引いてあるので、そこを読みます。
こちら側が通常の時計でいう6時位置になります。



自動巻きローターはMB&Fが得意とする偏っていないように見えるミステリアス・ローターです。
形状はクラゲの触手または口を模しており、牙のような意匠を持ちます。
また、暗闇での蛍光を模したスーパールミノバも埋め込まれています。



ストラップは耐久性・耐水性に優れた高機能ラバー製ストラップで、まさにクラゲの触手のようにしなやかに動きます。



大きな時計ですが、大きい部分は回転ベゼルであり、ラグはより小さいムーブメント部分に取り付けられ、なおかつ根元が稼働するため装着感はよいです。
ただ、対称が仇となり上下逆につけていたことに今気が付きました。

関連ウエブサイト

MB&F
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M.A.D. Gallery
https://www.madgallery.net/