アーミン・シュトローム アワーグラス銀座ユニークピース 実機写真!

 By : CC Fan
初日(Watch Media Online Day)の様子をレポートしたアーミン・シュトローム(Armin Strom)の"レゾナンス・イン・ギンザ"イベント、いっぱいっぱいで撮影できなかったアワーグラス銀座ユニークピース、RESONANCE THE HOURGLASS EDITIONを改めて撮影した実機写真をお送りいたします。
既にお伝えしているように、ブラックギロッシェのミラード・フォース・レゾナンス(Mirrored Force Resonance)は既にご縁がありご成約済み、スイスが最初で最後の邂逅となりました。
今回はエナメルのピュア・レゾナンス(Pure Resonance)+αをお伝えします。

イベントは本日28日(日)まで開催です、後述するようにSIHHで発表予定の超ド級ピースが見られるチャンスです、私は元々金曜日のみ"出展側"として参加の予定でしたが、土曜日も結局はフルで参加、ここまで来たら日曜日の撤収までお付き合いします。



ブレゲ針とエナメル文字盤!
細かいポイントとして、エナメルは両方ともホワイトですが、ベースの金属板の素材がケース素材に合わせWGはシルバー、RGはゴールド色となっています。
そのため、ケースに加え文字盤の印象も異なります。
よりトラディショナルな印象を与えるこのアレンジは本当に素晴らしい。



ケースバックにはSSではなくWGであることを証明するAu750の文字が。
対称的なムーブメントは自社で行うメッキによるルテニウム仕上げ、巻き上げ車のスポークまで面取りされた仕上げには一分の隙もありません。



エナメル文字盤のベース金属色の差がわかり易いのメインダイヤルとスモールセコンドの境界・文字盤をねじ止めするためのネジ穴の周辺でしょうか。
シルバーのモノトーンな印象と、ゴールドの温かみを感じる印象、どちらも魅力的です。



EMAIL MAIN GRAND FEU(エナメル文字盤 グラン・フー)というレターでエナメル文字盤であることは表していますが、あくまで控えめ、注視しなければあることにすら気が付かないでしょう。
声高らかに主張しない奥ゆかしさと、細かい文字を印刷することのできるエナメル技術、その二つがあることがわかります。



控えめの美学はブランド名ARMIN STROMのレターにも表れています。
一見すると通常と変わらないように見えますが…



レギュラーピースと比べると明らかに小さくなっています!
これは、アワーグラス桃井氏のこだわり、デザイン画を確認しては、3回もの差し戻しを行い、現在のサイズまで小さくさせたそうです。
氏曰く、最近はほかのブランドでもロゴが大きくなり主張が激しくなっているのが気にいらず、控えめな意匠にしたかったとのこと。
私は色々あってレターより時計としての機能という考えになりましたので、素晴らしい取り組みだと思います。



ケースバック側も。
アワーグラスジャパン20周年記念モデルとして一流ブランドとコラボレーションして作られたピース同様、アワーグラスジャパンやアワーグラス銀座の名前は一切入れられていません。
レターや限定、セールストークではなく、独立した作品としての出来に自信がなければできないことではないかと思います。

さて、ブレゲ針とローマン数字、エナメル文字盤にミニマムなレターといえば…



デテント天文台クロノメーター(仮)と、約100年の時を超えた邂逅!
作り方は異なるでしょうが、伝統的な時計製造の素材のみを使い、考えに考えを重ね、検証を行った機構を使って高精度を追求したピースとしてシンパシーを感じる…というのは贔屓が過ぎますでしょうか。



ムーブメント側も。
掲載して気が付きましたが、"テンワがある側"という視点で、レゾナンスは文字盤側、デテント天文台クロノメーター(仮)はムーブメント側というのも撮ればよかったかなと。
まあ、日曜日も参加するのでその時撮りましょう…



ユニークピースとしての価値だけではなく、ニュートラルな視点で見ても素晴らしい、"流石"と唸るアレンジだと思います。
"出展側"としてお話をさせていただくと、まだまだブランドの知名度はありませんがまずは知っていただき、納得していただければいいかなと思いました。

さて、イベントの主役はあくまでユニークピースではありますが、少し前に本国サイトで発表された超ド級のマスターピースもワールドツアーとして来日しています。



本邦初公開、デュアル・タイム・レゾナンス(Dual Time Resonance)!
詳細は別途詳細記事にまとめますが、ほぼ見た通りの機能を持つマスターピースです。
実は工房詳細レポートの時点でムーブメントARF17が写りこんでおり、存在は確認できていましたが、タイミングが合わず、このタイミングで取り上げます。



4バレル(2バレル×2ムーブメント)のムーブメント!
ユニークな楕円(オーバル)形状のケースなのもあり、賛否両論?のような作品でありますが、個人的には大好きです。



大き目時計仲間、カンタロス(Kantharos)とのツーショット。

詳細記事の前の"予告"として公式の動画を。



これを使いこなすようなジェットセッターはいらっしゃるのでしょうか…

ちなみに、これはWeb上でも情報が載っている発表済みのチタンケース・ブラックギロッシェ文字盤バージョンですが、イベント会場にはSIHHで発表する予定で撮影不可の別バージョンが展示中!
見比べると印象がかなり違う2作品はイベント期間、28日(日)までの展示です。



テクニカルディレクター、クロード・グライスラー(Claude Greisler)氏が自ら行うムーブメント分解・組み立て実演も28日(日)まで。
WMO Dayだけではなく、全日程お付き合いすることにした私CC Fanもスイス紀行の与太話を用意してお待ちしております。

よろしくお願いいたします。

さて、本日は昨日よりはマシで現在2時、明日(例によって今日)に備え、さっさと寝ます…

関連 Web Site

Armin Strom
https://www.arminstrom.com/

Armin Strom YouTube Channel
https://www.youtube.com/user/arminstrom

アワーグラス銀座店
〒104-0061 東京都中央区銀座5-4-6 ロイヤルクリスタル銀座1F
TEL: 03-5537-7888 
http://www.thehourglass.co.jp/

Noble Styling
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