Noble Styling Gallery 五周年

 By : CC Fan
三周年四周年と同じく、五周年を迎えたノーブルスタイリングさんのNoble Styling Gallery(2013年12月3日グランドオープン、前日にプレオープン)にお邪魔しました。
同社にショップニュースという形で、WMOもご協力いただいています。

今回は12月3日のオープン当日に伺うことができなかったため、新ブランドパリス ダコスタ ハヤシマ(Parris daCosta Hayashima)のコンペキ(Konpeki:紺碧)を拝見するのといっしょに行ってきました。
パリス ダコスタ ハヤシマは緊急レポートを書いたように非常に素晴らしく、来年2019年1月22日に予定されているイベントも楽しみです。



コンペキの後、5周年祝い、少し早めの忘年と来年のSIHHに向けて"チキン・フォアグラ"で乾杯。

カンタロスも4周年(かつWMOも2周年)であり、"思えば遠くに来たものだ"といった感じです。
5年間、時計業界も様々に様変わりしていますが、ギャラリーとして5年間年末年始以外は年中無休で開き続けたというのは単純にすごいことだと思います。
ただ、オフ会などで話しても感じますが、そもそもの知名度がないので、個人的に宣伝しています。
入りやすく、予約なども必要ないのでぜひ行ってみてください。

WMOとしての関係のほか、カスタマーとしても非常にいい関係を保たさせていただいて、それをどう表現するかと悩んでいたら、数日前にKIHさんと話していて、ぴったりのニュアンスを持つセンテンスを教えていただきました。
それは"Buy the watchmaker, not the watch."というセンテンス、オリジナルがだれかは失念したそうですが、なんとなく思っていたことがうまく言語化されたいい言葉です。
オリジナルはwatchmakerではなくsellerで、新品や中古の時計をだれから買うかというニュアンスだったような…ということです。
そういえばダウナーな話のコメントでも似たようなことを伺いました。

大体のニュアンスは通じると思いますが、意訳して解説すると作り手としての時計師、販売を行っている売り手を買うのであって、時計(だけ)を買っているわけではないという意味合いです。
異論はあるかもしれませんが時計は長年使うものであり、定期的なメンテナンスも必要です。
振り返ってみると、未来に責任を持っているかという視点で見て信用が置けると思ったからこそオーナーになった時計ばかりですし、欲しいと思う時計も作り手を信用しているものばかりです。

コレクションではジャケ・ドローは林店長、カンタロスは葛西氏とクリストフ・クラーレ本人とマニュファクチュール・クラーレの面子、チャペックは葛西氏とザビエル氏、カール・スッキー&ゾーネは葛西氏とプンケンホーファー氏、天文台クロノメーター(仮)は時計師の関口氏、(お金がなくても)欲しいと思えるのは、グルーベル・フォルセィのフォルセィ氏、クレヨンのマイヨ氏、どれも素晴らしい作り手です。

こうやって見ると私が独立系メゾンを好きなのは神格化された創業者ではなく、現在のリアルな作り手としてのキーパーソンに触れやすいからではないか…と自己分析しました。

さて、四周年の時にも少し書きましたが、葛西氏は数日前に誕生日だったそうで時計業界で40年とのこと、まだまだ血気盛んです。
今年はスイス取材紀行の1日目の夜2日目3日目も葛西氏とご一緒させていただき、非常にお世話になりました。



ザビエル氏の亀を持つ葛西氏。



クレヨンにて"神の手"、ダミアン・スーリス氏と。

"回し者"感があることは否定しませんが、公平を謳っていながら、利益関係でベッタリよりはいいんじゃないかなと思う次第です。
というか、アワーグラスさんのイベントは完全に出展側でしたね。



"作り手の顔が見える"というコンセプトは独立系の特徴をよく表しているのではないでしょうか。

ノーブルスタイリングさん、ギャラリー五周年おめでとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

もうすぐ年末、そしてすぐにSIHH、時がたつのは非常に速い。

関連 Web Site

Noble Styling
http://noblestyling.com/