CZAPEK GPHG Public Prize受賞とスペシャルピース進捗
By : CC Fan先月に行われたGPHG(GRAND PRIX L'HORLOGERIE GENEVE : ジュネーブ時計グランプリ)にて、チャペック(CZAPEK Geneve)のケ・デ・ベルク(QUAI DES BERGUES) No33 BISが巡回展示会中やインターネット上の一般参加者の投票によって選ばれるPublic Prize(Prix du Public)を受賞しました。
詳細についてKIHさんの記事にて詳しく報じられています。
再掲 : ケ・デ・ベルク No33 BIS(RGケース ブラックゴールドのフルール・ド・リス針)
専門家のみならず、愛好家からの評価によって72本(6本×12部門)の中から選ばれたというのは素晴らしいことではないでしょうか。
私が選んだのはチタンケースのNo27で、No33 BISではないですが、評価されるとやはり嬉しいものです。
これを受けて、CZAPEKのTop Pageにも御礼のコメントが掲載されています。
Japan Presentationでもお会いしたCEOのXavier de Roquemaurel氏が授賞式にてトロフィーを受け取り、インタビューに答えています。
授賞式の様子(GPHG公式サイトの動画より)
Xavier氏インタビュー(GPHG公式サイトの動画より)
GPHGによるNo33 BISの紹介動画(GPHG公式サイトの動画より)
代理店のノーブルスタイリングの葛西氏がちょうどスイスへ出張していたので、Xavier氏と一緒にトロフィーを撮った写真を送ってくれました。
Xavier氏と葛西氏
葛西氏曰く、GPHGの影響なのかはわからないが日本でも結構な反響があるとのことです。
また、プロダクションタイプの実機も先月末あたりから徐々に入荷が始まっているそうです。
そして、私の"ワガママ"なお願いをしたNo27のスペシャルピースもすべての仕様が確定し、早くて12月末、遅くともSIHHごろには入荷の目途が立ちました。
結果的にユニークな仕様になったので、紆余曲折を記したいと思います。
No27(ノーマル仕様)
発注時に相談し、先方からのオファーと私からの希望で下記のような仕様で調整しました。
個人的にあのデザインであれば蓄光は要らないと考えたのと、蓄光なしで針が抜いてあるNo23、No25のデザインが良いので簡単だろうと思ってお願いしたら大変だったようです。
針については問題なく抜く or はじめから充填しない事が行えるようです。
しかし、ダイヤルについては一見、蓄光はないように見えるのですが、5分おきのインデックスにドットという形で入っており、除去は困難としてはじめは却下されました。
完璧主義な私としてはそれも何とか除去できないか?と食い下がりました。
Xavier氏とメールを何度もやり取りして相談した結果、ドットなしで生産すること・そのものを除去することははどうしてもできないため、"既存のダイヤルのドットをペインターにお願いして黒く塗る"という解になりました。
ペインターとしてはミニアチュールペイントの名手、アンドレ・マルティネス氏にお願いするそうです。
今年の三越WWFのイベントでもアーノルド&サンのペイントも手掛ける作家として紹介されています。
アンドレ・マルティネス氏とNo27のダイヤル(Xavier氏撮影)
まさかの工芸的な名人登場に驚きました。
Xavier氏曰く"ユニークピース"とのことだったので、エングレーブにも"UNIQUE"を追加していただくことにしました。
ただ、フルネームは入らなくなるため、学術論文のリファレンスのように"(姓), (名前のイニシャル)."というフォーマットにすることにしました。
短いと言う事でハンドルネームも考えましたが、他のブランド(クラーレ)のシグネチャーが入っているのもなあ…と思い上記の案にしました。
ケースバックのエングレーブ(一部削除)
先ほども登場した葛西氏ですが、マルティネス氏とは実は旧知で、今回の件で16‐17年ぶりに再会したとのことです。
当時扱っていたブランド(現在は某グループが買収済み)の限定品のペイントをマルティネス氏が手掛けており、その際にお会いしたとか。
ただ、その限定自体はは途中で中止になってしまったそうです。
葛西氏とマルティネス氏
この機会を基にマルティネス氏とCZAPEKの共同プロジェクトが…?
納品がますます楽しみになりました。
関連 Web Site
GPHG
http://www.gphg.org/horlogerie/en
CZAPEK Geneve
https://czapek.com/
Noble Styling
http://noblestyling.com/
詳細についてKIHさんの記事にて詳しく報じられています。
再掲 : ケ・デ・ベルク No33 BIS(RGケース ブラックゴールドのフルール・ド・リス針)
専門家のみならず、愛好家からの評価によって72本(6本×12部門)の中から選ばれたというのは素晴らしいことではないでしょうか。
私が選んだのはチタンケースのNo27で、No33 BISではないですが、評価されるとやはり嬉しいものです。
これを受けて、CZAPEKのTop Pageにも御礼のコメントが掲載されています。
Japan Presentationでもお会いしたCEOのXavier de Roquemaurel氏が授賞式にてトロフィーを受け取り、インタビューに答えています。
授賞式の様子(GPHG公式サイトの動画より)
Xavier氏インタビュー(GPHG公式サイトの動画より)
GPHGによるNo33 BISの紹介動画(GPHG公式サイトの動画より)
代理店のノーブルスタイリングの葛西氏がちょうどスイスへ出張していたので、Xavier氏と一緒にトロフィーを撮った写真を送ってくれました。
Xavier氏と葛西氏
葛西氏曰く、GPHGの影響なのかはわからないが日本でも結構な反響があるとのことです。
また、プロダクションタイプの実機も先月末あたりから徐々に入荷が始まっているそうです。
そして、私の"ワガママ"なお願いをしたNo27のスペシャルピースもすべての仕様が確定し、早くて12月末、遅くともSIHHごろには入荷の目途が立ちました。
結果的にユニークな仕様になったので、紆余曲折を記したいと思います。
No27(ノーマル仕様)
発注時に相談し、先方からのオファーと私からの希望で下記のような仕様で調整しました。
- No27(Normal Grade 5 Ti case)
- 一桁のシリアルナンバー
- 針および"ダイヤル"から蓄光塗料(スーパールミノバ)を取り除く
- エングレーブで名前を彫り込む
- ラバーストラップを後日(完成後)送付
個人的にあのデザインであれば蓄光は要らないと考えたのと、蓄光なしで針が抜いてあるNo23、No25のデザインが良いので簡単だろうと思ってお願いしたら大変だったようです。
針については問題なく抜く or はじめから充填しない事が行えるようです。
しかし、ダイヤルについては一見、蓄光はないように見えるのですが、5分おきのインデックスにドットという形で入っており、除去は困難としてはじめは却下されました。
完璧主義な私としてはそれも何とか除去できないか?と食い下がりました。
Xavier氏とメールを何度もやり取りして相談した結果、ドットなしで生産すること・そのものを除去することははどうしてもできないため、"既存のダイヤルのドットをペインターにお願いして黒く塗る"という解になりました。
ペインターとしてはミニアチュールペイントの名手、アンドレ・マルティネス氏にお願いするそうです。
今年の三越WWFのイベントでもアーノルド&サンのペイントも手掛ける作家として紹介されています。
アンドレ・マルティネス氏とNo27のダイヤル(Xavier氏撮影)
まさかの工芸的な名人登場に驚きました。
Xavier氏曰く"ユニークピース"とのことだったので、エングレーブにも"UNIQUE"を追加していただくことにしました。
ただ、フルネームは入らなくなるため、学術論文のリファレンスのように"(姓), (名前のイニシャル)."というフォーマットにすることにしました。
短いと言う事でハンドルネームも考えましたが、他のブランド(クラーレ)のシグネチャーが入っているのもなあ…と思い上記の案にしました。
ケースバックのエングレーブ(一部削除)
先ほども登場した葛西氏ですが、マルティネス氏とは実は旧知で、今回の件で16‐17年ぶりに再会したとのことです。
当時扱っていたブランド(現在は某グループが買収済み)の限定品のペイントをマルティネス氏が手掛けており、その際にお会いしたとか。
ただ、その限定自体はは途中で中止になってしまったそうです。
葛西氏とマルティネス氏
この機会を基にマルティネス氏とCZAPEKの共同プロジェクトが…?
納品がますます楽しみになりました。
関連 Web Site
GPHG
http://www.gphg.org/horlogerie/en
CZAPEK Geneve
https://czapek.com/
Noble Styling
http://noblestyling.com/
BRANDS :
MODELS :
COMMENTS
コメントを投稿する
※ 匿名(ニックネーム可)での投稿も可能となっております。