Masahiro Kikuno 菊野昌宏: 最新の「朔望」を米国に納品!

 By : KIH

本日、菊野氏の最新作である「朔望」の最新のピースが、米国の顧客に到着したという連絡が入った。

菊野氏の活動は、1つのモデルを発表すれば、それをしばらく作り続け、数年後にはディスコン、新たな作品に着手する、という方法がとられる。朔望は、足掛け3年くらいだろうか、作られ続け、年間2-3本の製作をしてきた。その間、海外顧客の注文によるものは2本。今回の米国向けので海外顧客の注文は一応最後、ということになる(まだ国内向けが2本待っている)。それが終わったら、新作の構想に入り、販売用時計製造はいったんお休み、ということになる。

菊野氏の「わが道を行く」姿勢での受注生産による時計作りは、この作品でかなり極められたという印象がある。完成したピースは、顧客がまさに希望したイメージ通りだったようで、日本的な要素を各所に取り入れている。

この「朔望」というモデルについての詳細は、以前のブログ、こちらこちらをご覧いただきたい。

とにかく、その、今回の作品の写真を入手したので、ご覧いただきたい。現物は見ることはできなかったが、素晴らしい出来だと思う。


@Masahiro Kikuno
ケースは、ご存知「黒四分一」。


@Masahiro Kikuno
サイズは、オーナーの希望により42㎜に。


@Masahiro Kikuno


ムーンフェーズの周りは、しめ縄である。


@Masahiro Kikuno
そして、文字盤表面は日本伝統の「魚子(ななこ)文様」。もうこれ以上はないというくらい日本的な時計に仕上がっている。


@Masahiro Kikuno


@MiyuKikuno
時計作りにますます磨きがかかっているように思う。


@MiyuKikuno
海外に輸出と言うことで、ストラップもワニではなく、「牛」で作ったそう。これも魚子文様。


@MiyuKikuno


@MiyuKikuno


@Masahiro Kikuno

私が触らせてもらう前に異国に旅立ってしまったのは当然ではあるが、これが日本にないと思うと少し寂しい気もする。

うーん。最後の時計は、菊野氏に、と思い始めている。次の作品にも期待したい。まさに、日本独立時計師界の宝である。


菊野氏のホームページ:
https://www.masahirokikuno.jp/
インスタグラム
https://www.instagram.com/masahiro_kikuno/
Facebook
https://www.facebook.com/masahiro.kikuno.3
Twiter
https://twitter.com/KikunoMasahiro