HUBLOT 2017 New Collection Fair
By : CC Fanウブロ(HUBLOT)のジュネーブ・バーゼル新作を拝見できるイベントにお招きいただきました。
ジュネーブではほとんど見るだけでしたが、今回は手にとって説明していただけました。
好調なセールスを背景として、研究開発に投資し、得られた技術でより良いピースを作ることができるという好循環を感じました。
その中でも特に印象に残ったのは、様々なコラボレーションしている自動車ブランドのフェラーリ70周年記念を祝ったテクフレーム フェラーリ トゥールビヨン クロノグラフ(Techframe Ferrari Tourbillon Chronograph)です。
これはPEEK樹脂とカーボンを用いたケースです。
特徴的なフェラーリのエンジニアがデザインしたレーシングカーのパイプフレームのような構造のケースに目が奪われますが、ムーブメントにも驚くべき仕掛けが隠されていました。
"HUBLOT"のロゴの下にあるギアはトゥールビヨンの駆動用の歯車だと思ったのですが…
見辛いですが、歯車がつながっていないのがわかりますでしょうか。
これは実はクロノグラフの水平クラッチの歯車です!
秒の歯車に相当するトールビヨンケージに直接、水平クラッチの歯車を当てるという凄まじい設計になっています。
トゥールビヨンは一見片持ち支持のフライング構造に見えますが、文字盤側に透明なサファイアクリスタルのブリッジを使った2点支持で、水平クラッチの噛み合いに対し堅牢な構造になっているようです。
1時位置のコラムホイールが全てを制御するシングルボタンクロノグラフで、60秒と30分積算計を備えます。
シングルボタンはリセットハンマー駆動用の力(バネに蓄えられ、リセット時に開放)までコラムホイールで制御しないといけないため、通常の2ボタンクロノよりも操作感では不利になりやすいですが、特徴的なレバー状のカバーのおかげか特に重いとは感じませんでした。
PEEKカーボンの他に、チタンとウブロが誇るキングゴールドでそれぞれ70本が製作されますが、ほぼ完売状態とのことで、改めて勢いを感じました。
こちらがキングゴールドバージョン。
キングゴールドはウブロの冶金技術研究の成果で、レッドゴールドよりさらに赤みの強い金だそうです。
プラチナと銅を配合することで、赤身と耐久性を両立したとのこと。
ムーブメントのパーツもケースに色を合わせています。
特徴的なフレーム構造が良くわかります。
ラグ部分にあるボタンを押すことで、ストラップをワンタッチで交換可能です。
ムーブメント側から。
フェラーリ70周年を表す"70"の数字が刻まれています。
ムーブメントの詳細な写真を撮りそこなったのが悔やまれます。
トールビヨンの駆動歯車はムーブメント側にあり、トゥールビヨンは中心のピニオンから駆動しているようです。
次はビッグ・バン ウニコ サファイア(Big Bang Unico Saphire)です。
サファイアクリスタルを削り出したケースはいくつかのブランドで取り入れられていますが、極めて少数限定のフラグシップモデルという扱いです。
それに対しウブロは後述するケース構造のメリットはあるとはいえ、限定250本という比較的多い限定数を実現しています。
レッドサファイアバージョンです。
ビッグ・バンのフュージョン(融合)をコンセプトにしたパーツを積み重ねるケース構造を活かし、ミドルラグの部分にはグラスファイバー樹脂を使い、上下に板状のサファイアクリスタルを重ねることでケースを作り出しています。
横から見ると重ねあっている様子がわかります。
黒っぽい部分がグラフファイバーで、透明の部分がサファイアです。
ムーブメントはウブロが誇るクロノグラフムーブメント ウニコ(UNICO)です。
エンジンを思わせる仕上げは伝統的なムーブメント仕上げとは異なりますが、この時計の世界観には合っています。
ブルーサファイアバージョンです。
ケース径45mmと大柄ですが、ベルトが角度をつけて固定されているため、そこまで大きくは感じませんでした(私が愛用するカンタロスと同じ理屈です)。
既存作の無色のサファイアバージョン。
同じ透明でも、色によって結構印象が違うことがわかりました。
永久カレンダーを追加したモデルです。
このようなコンプリケーション系の層も厚いというのは不勉強で知りませんでした。
トノーケースのスピリット オブ ビックバンサファイア(Spirit of Big Bang Sapphire)です。
こちらのムーブメントは同じグループのエル・プリメロ(El Primero)を使っているとのこと。
最後にウブロらしいと思ったファッションとのコラボレーションです。
レザーブランド、ベルルッティ(berluti)とのコラボレーションピースです。
三針タイプはニュースを掲載しましたが、ベルトと文字盤がベルルッティのヴェネチア・レザーとなっています。
特に文字盤にレザーを張り込み、インデックスやロゴを形成する技術はとても困難なため、今までは三針しかできなかったのに対し、今回は技術の進歩により複雑なダイヤルデザインを持つクロノグラフを実現しました。
付属品もベルルッティ仕様となっており、手入れ用品やおそろいのレザーで作られたウォッチケースなどが付属します。
御箱もレザー仕様です。
時計本体の文字盤とベルトに合わせ、御箱の仕様もそれぞれ異なります。
イタリアン・インディペンデントとのコラボレーションピースです。
とてもすべては紹介しきれませんが、様々な個性的なテキタイルをベルトと文字盤に使ったデザインが展開されます。
超弩級ピース、MP-9 Tourbillon Bi-Axisは残念ながら動作しないモックアップでした。
一見、突拍子もないデザインに見えますが、細部を見ていくとウブロのデザインコードをちゃんと取り込んでいることがわかります。
初めて参加させていただきましたが、非常に興味深かったです。
ありがとうございました!
ジュネーブではほとんど見るだけでしたが、今回は手にとって説明していただけました。
好調なセールスを背景として、研究開発に投資し、得られた技術でより良いピースを作ることができるという好循環を感じました。
その中でも特に印象に残ったのは、様々なコラボレーションしている自動車ブランドのフェラーリ70周年記念を祝ったテクフレーム フェラーリ トゥールビヨン クロノグラフ(Techframe Ferrari Tourbillon Chronograph)です。
これはPEEK樹脂とカーボンを用いたケースです。
特徴的なフェラーリのエンジニアがデザインしたレーシングカーのパイプフレームのような構造のケースに目が奪われますが、ムーブメントにも驚くべき仕掛けが隠されていました。
"HUBLOT"のロゴの下にあるギアはトゥールビヨンの駆動用の歯車だと思ったのですが…
見辛いですが、歯車がつながっていないのがわかりますでしょうか。
これは実はクロノグラフの水平クラッチの歯車です!
秒の歯車に相当するトールビヨンケージに直接、水平クラッチの歯車を当てるという凄まじい設計になっています。
トゥールビヨンは一見片持ち支持のフライング構造に見えますが、文字盤側に透明なサファイアクリスタルのブリッジを使った2点支持で、水平クラッチの噛み合いに対し堅牢な構造になっているようです。
1時位置のコラムホイールが全てを制御するシングルボタンクロノグラフで、60秒と30分積算計を備えます。
シングルボタンはリセットハンマー駆動用の力(バネに蓄えられ、リセット時に開放)までコラムホイールで制御しないといけないため、通常の2ボタンクロノよりも操作感では不利になりやすいですが、特徴的なレバー状のカバーのおかげか特に重いとは感じませんでした。
PEEKカーボンの他に、チタンとウブロが誇るキングゴールドでそれぞれ70本が製作されますが、ほぼ完売状態とのことで、改めて勢いを感じました。
こちらがキングゴールドバージョン。
キングゴールドはウブロの冶金技術研究の成果で、レッドゴールドよりさらに赤みの強い金だそうです。
プラチナと銅を配合することで、赤身と耐久性を両立したとのこと。
ムーブメントのパーツもケースに色を合わせています。
特徴的なフレーム構造が良くわかります。
ラグ部分にあるボタンを押すことで、ストラップをワンタッチで交換可能です。
ムーブメント側から。
フェラーリ70周年を表す"70"の数字が刻まれています。
ムーブメントの詳細な写真を撮りそこなったのが悔やまれます。
トールビヨンの駆動歯車はムーブメント側にあり、トゥールビヨンは中心のピニオンから駆動しているようです。
次はビッグ・バン ウニコ サファイア(Big Bang Unico Saphire)です。
サファイアクリスタルを削り出したケースはいくつかのブランドで取り入れられていますが、極めて少数限定のフラグシップモデルという扱いです。
それに対しウブロは後述するケース構造のメリットはあるとはいえ、限定250本という比較的多い限定数を実現しています。
レッドサファイアバージョンです。
ビッグ・バンのフュージョン(融合)をコンセプトにしたパーツを積み重ねるケース構造を活かし、ミドルラグの部分にはグラスファイバー樹脂を使い、上下に板状のサファイアクリスタルを重ねることでケースを作り出しています。
横から見ると重ねあっている様子がわかります。
黒っぽい部分がグラフファイバーで、透明の部分がサファイアです。
ムーブメントはウブロが誇るクロノグラフムーブメント ウニコ(UNICO)です。
エンジンを思わせる仕上げは伝統的なムーブメント仕上げとは異なりますが、この時計の世界観には合っています。
ブルーサファイアバージョンです。
ケース径45mmと大柄ですが、ベルトが角度をつけて固定されているため、そこまで大きくは感じませんでした(私が愛用するカンタロスと同じ理屈です)。
既存作の無色のサファイアバージョン。
同じ透明でも、色によって結構印象が違うことがわかりました。
永久カレンダーを追加したモデルです。
このようなコンプリケーション系の層も厚いというのは不勉強で知りませんでした。
トノーケースのスピリット オブ ビックバンサファイア(Spirit of Big Bang Sapphire)です。
こちらのムーブメントは同じグループのエル・プリメロ(El Primero)を使っているとのこと。
最後にウブロらしいと思ったファッションとのコラボレーションです。
レザーブランド、ベルルッティ(berluti)とのコラボレーションピースです。
三針タイプはニュースを掲載しましたが、ベルトと文字盤がベルルッティのヴェネチア・レザーとなっています。
特に文字盤にレザーを張り込み、インデックスやロゴを形成する技術はとても困難なため、今までは三針しかできなかったのに対し、今回は技術の進歩により複雑なダイヤルデザインを持つクロノグラフを実現しました。
付属品もベルルッティ仕様となっており、手入れ用品やおそろいのレザーで作られたウォッチケースなどが付属します。
御箱もレザー仕様です。
時計本体の文字盤とベルトに合わせ、御箱の仕様もそれぞれ異なります。
イタリアン・インディペンデントとのコラボレーションピースです。
とてもすべては紹介しきれませんが、様々な個性的なテキタイルをベルトと文字盤に使ったデザインが展開されます。
超弩級ピース、MP-9 Tourbillon Bi-Axisは残念ながら動作しないモックアップでした。
一見、突拍子もないデザインに見えますが、細部を見ていくとウブロのデザインコードをちゃんと取り込んでいることがわかります。
初めて参加させていただきましたが、非常に興味深かったです。
ありがとうございました!
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