URWERK 新作&歴代ピース(CARRÉ DES HORLOGERS)

 By : CC Fan
SIHHの小規模メゾンが集まるCARRÉ DES HORLOGERS(カレ・ド・オロロジ:時計の広間)よりウルベルク(URWERK)の新作と歴代ピースを紹介いたします。

今年はブランド20周年の記念として、記念ピースUR-T8が発表されました。
ウルベルクと言えば、時間を表すディスクが分針を兼ねる特徴的な表示が思い出されますが、新しく開発されたディスク表示は、今までのものが4つのディスクに3つずつの数字が描かれていたのに対し、3つのディスクに4つの数字が描かれたものとなっています。
これは、ウルベルクともう一つ特徴的な表示である、キューブ表示(3キューブ×4面)の関連を思わせます。



ディスクの数字が時間を、ディスクの位置が分を表しています。
今回は表示のみでなく、ケースにも遊び心が加えられ、反転式の保護ケースになっています。



時計本体を引き起こし、滑らかに回転する回転軸に沿って180度反転させることができます。



反転させるとこのような状態になり、"衝撃から身を守る"形態となります。



反転させた状態で手首側から見るとこのようになっています。

20周年記念と言う事で、今までのピースもいくつか持ち込まれており、順を追って拝見させていただくことができました。



最初期のころのピースです。
現在に比べると普通のディスク表示であることがわかります。



2003年のUR-103.01です。



2005年のUR-103.03です。
サファイヤ開口部が大きくなり、内部の構造を観察できるようになってきたことがわかります。



2010年のUR-202です。
ディスク表示と並ぶウルベルクの特徴であるキューブ表示と文字盤に沿って伸び縮みするシリンダーを組み合わせています。



2012年のUR-110 RGです。
キューブが水平を保ったまま、回転して時間を表示します。



2016年のUR-105 TA "RAGING GOLD"です。
こちらは4枚のディスクに3つずつの数字が書かれています。



興味深い機能として、自動巻きのローターに接続された"タービン"が挙げられます。
これは強い衝撃などでローターが過回転するのを防ぐと同時に、下側に見えるレバーを使ってタービン周辺の空気を圧縮して"加圧"することでローターの動きを調整することができるという機能です。
確かにレバーによって自動巻きローターの動き方が変わっていました。

以前取り上げた歩度測定器を組み込んで歩度測定と調整を行えるEMC(Electro Mechanical Control)のように、ユーザー自らが時計に対して何か行える取り組みは非常に面白いと思います。



レディース向け、2016年のTHE UR-106 BLACK PINKです。
ブラックダイヤがセッティングされています。



レディース向けの最新作、UR-106 FLOWER POWERです。
ケースのみならず、回転する機構にもダイヤモンドがセッティングされています。

20周年おめでとうございます!

関連 Web Site

URWERK
http://www.urwerk.com/
NXONE
http://www.nxone.jp/
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