GPHG2018 チャペック フォーブル・ド・クラコヴィ がクロノグラフ部門の最終候補に!

 By : CC Fan
時計業界の年末にかけての風物詩の一つである、GPHG(Grand Prix d'Horlogerie de Genève)、応募作の中から各分野に優れた6作品を選出し、そこから各分野の優秀賞、そして総合賞である金の針賞(AIGUILLE D'OR)を選出します。
先日、各部門の6作品が発表され、その中に個人的に応援している時計ブランド、チャペック(Czapek)のクロノグラフ、フォーブル・ド・クラコヴィ(Faubourg de Cracovie)のが見事選ばれましたので、改めて紹介いたします。



選ばれたのは3モデルのうち、特徴的な青色ダイヤルを持つブルー・アワー(L’Heure Bleue)、なぜかモデル名をこちらで記載されています。
ボーシェによる10振動/秒・統合設計垂直クラッチクロノグラフムーブメントという最新スペックを搭載しながら、"チャペックらしい"意匠をまとったクロノグラフ、バーゼルからも情報をお伝えしました。



特徴的なギロッシェはチャペックが復興したリコシェ(Ricochet)と呼ばれるギロッシェ、二つのサブダイヤル(時積算計と分積算計)を中心とした二組の同心円状のギロッシェが"干渉"することでパターンを作り出します。
クロノグラフを特徴づける操作用プッシャーはチャペックらしいリューズガードに統合することでできる限り目立たなくしてあります。
これにより一見しただけではクロノグラフとは分からないかもしれません。

チャペックと言えば、GPHG2016にてエントリーされたケ・デ・ベルク(QUAI DES BERGUES)No.33が審査員が選ぶ賞には選ばれなかったものの、一般投票で選ばれるPublic Prizeに見事選ばれたのが印象に残っています。



以前のイベントで日本に一夜限りで登場したバブリック・プライズのトロフィー。



ちょっとピンボケですが、GPHGのロゴとジュネーブの紋章。



Prix du Public 2016

ところで、調べたところ2016年まではパブリック・プライズが行われていたようですが、2017年はなくなってしまっています。
なんか不都合でもあったんでしょうか…?

2017年にはプラス・ヴァンドーム(Place Vendôme)が最終候補には残ったものの、残念ながら受賞はなし、今年はどうでしょうか?

クレヨンの記事でも書きましたが、10月のスイス紀行ではいくつかの工房を訪れ、以前"独立系メゾン訪問"という形でまとめたようにWMOでご紹介できればと思います。
もちろんチャペックを支える水平分業サプライヤーのいくつかも訪れる予定です。
乞うご期待。

関連 Web Site

CZAPEK Geneve
https://czapek.com/

Noble Styling
http://noblestyling.com/