アーミン・シュトローム レゾナンス・イン・ギンザ イベント開催!

 By : CC Fan
"決起集会"から四ヵ月、いよいよ具体的になってきたアーミン・シュトローム(Armin Strom)のミラード・フォース・レゾナンス(Mirrored Force Resonance)とピュア・レゾナンス(Pure Resonance)を大々的に紹介するイベントは日時と内容が決定し、秘密にしていた会場を告知してよい…ということで、本業を何とか終わらせ恵比寿へ駆け付けました(カメラが無かったので、前回と同様に画像はスマートフォン撮影です…)。
前回と同様、来日したRegional Market Directorのエマニュエル・ビトン(Emanuel Bitton)氏からお話を伺います。



イベントは"レゾナンス・イン・ギンザ"、日時は10/26、会場はWMOにもご協力いただいているアワーグラス銀座店様です。
イベントではミラード・フォース・レゾナンス、ピュア・レゾナンスの既存モデルはもちろん、このイベントに合わせてアワーグラス銀座店様のために制作されたユニークピースが発表されます。
ユニークピースを特別にしているのは下記の要素です。
  • 新しい針
  • 新しい文字盤
  • 新しいケース素材
どの要素もザ アワーグラス ジャパン創立20周年記念で各ブランドとコラボレーションして発表された素晴らしい特別モデルのような、"流石"と唸るようなアレンジが加えられています。

まずは"ヒント"となるいくつかの画像を…





如何でしょうか?
詳細は明らかになり次第、追ってWMOでも告知いたします。

今回はワールドツアーの途中ということで、プレゼンテーションセットもお持ちでした。



コンパクトに収納されています。



改めてピュア・レゾナンスとミラード・フォース・レゾナンスを拝見します。
SIHHのレポートや"決起集会"の時も感じましたが、ケース径が42.00mmのピュアは"小さく見え"、逆に43.40mmのミラード・フォースは"大きく見える"ので、1.40mmの数字以上に印象が異なります。
共振の様子を確認できる秒針のリセット機構の面白さと、ピュアの名は体を表す純粋さ、悩ましい選択です。





テンワおよびヒゲゼンマイを連結するレゾナンス・クラッチ・スプリングは同じサイズなので二つのサイズ感の違いが伝わりますでしょうか?
今更ですが、ピュアのスモールセコンドには同心円状のギロッシェ?が刻まれているのに気が付きました。



こちらはピュアのSSバージョン、ケースと文字盤が違うと印象が異なります。



ビトン氏とのディスカッションで改めてポイントとなる点を確認しました。
一番重要なのはレゾナンス・クラッチ・スプリングによる物理的(フィジカル)な接続によって共振を発生させていること、これにより強制的かつ確実に二つのテンワを共振状態にすることができます。
また、共振状態になるとスプリングが揺れるため、視覚的(ビジブル)に確認することができるのもメリットです。

スプリングはヒゲゼンマイを保持するヒゲ持ちを連結して特定の周波数でのみ共振するようなバネと重さ要素を加えたような形状で、ムーブメントの中心で線対称な形状になっています。
ヒゲ持ちに保持されるヒゲゼンマイも線対称、すなわち巻き方向を逆にする必要があり、これに合わせるためムーブメント全体が鏡に映したように線対称の構造になります。
計時用の下側の輪列は時計回り、共振用の上側の輪列は反時計回りに回転します。
力学的な必然の結果としてムーブメントは対称(シンメトリー)な美しい構造を持ちます。

更に、スプリングはその先進的なフォルムに反し、伝統的な時計製造の素材であるスチールを専用の放電加工機で加工することで作られており、長年の実績のあるマテリアルを使うことで、長期の安定性にも注意を払っています。

共振は、"本当に効いているのか"や"意味があるのか"という疑問がつきものですが、研究機関であるCSEM社とのコラボレーションにより、様々な測定機器・測定方法によって効果を可視化する試みを行っています。
こちらについても、論文やホワイトペーパーがあれば送ってほしいとリクエストしているので、近々紹介できるかもしれません。

共振に至る様子を紹介したビデオを改めて。



レゾナンス以外にも、新作のユニークピースという作品を拝見しました。



エッジ(EDGE)のオールブラックケース、ルテニウムコーティングムーブメントバージョン。
文字盤はサファイアクリスタルを使ったシースルーです。
Web上でユニークピースを検討することができるWatch Configuratorによってこのようなピースも作ることができます。

ここまでお話を伺い閉店時間に、そして…



クレヨン(Krayon)のマイヨ氏も訪れた居酒屋のRaw Fish Partyにてさらにディープな話を。
飛行機をすでに予約した10月のスイス行ではワークショップを訪れさせていただくことになりました。

前回の"決起集会"の時のチタン話がまだ生きているっぽいのが気になりますが、オーナーのセルジュ氏も含めて話そうということに。
ちなみに前回拝見させていただき、良いなと思ったレッドギロッシェ文字盤、SSという組み合わせのミラード・フォース・レゾナンスは既にご縁があって売れてしまったとのこと。

そのほかにも色々ユニークな話ができ、詳細は10月に話そうということに。

楽しみです!

関連 Web Site

Armin Strom
https://www.arminstrom.com/

Armin Strom YouTube Channel
https://www.youtube.com/user/arminstrom

アワーグラス銀座店
〒104-0061 東京都中央区銀座5-4-6 ロイヤルクリスタル銀座1F
TEL: 03-5537-7888 
http://www.thehourglass.co.jp/

Noble Styling
http://noblestyling.com/