突発的スイス取材紀行 チャペック デイトレスのフォーブル・ド・クラコヴィとBBQ

 By : CC Fan

ライネ
の後、ル・ロックル(Le Locle)からヌーシャテル(Neuchâtel)まで電車で戻り、一度荷物を置きにホテルへ、その後チャペックのCEOザビエル(Xavier de Roquemaurel)のSOHO(自宅)へ。
新作の"相談"とアットホームなBBQのディナーといういつものコースです。
こうやって見ると、毎年同じことやってますね…



早めについたので、2017年に地域のBBQ大会が行われた広場にてしばし待機。
7月下旬~8月上旬はスイスのバケーション時期、気候は最高です。



いつもの屋外BBQテーブル。



去年の"亀"は更に成長し、この時期は庭で放し飼いにしているとのこと。
良い環境で伸び伸びと育っています。



あまり得意ではないので、子亀で失礼…

チャペックはジュネーブにブティックをオープンさせ、販売店・販売数も堅実に増加、ノーマルな三針時計、トゥールビヨン、クロノグラフ、砂時計…と作品を作ってきましたが、"次なる一手"を開発中。
新作についてのディスカッションを行いましたが、現時点で公開はNG、構想が固まり、これからプロジェクトが本格的に動き出すようです。
公開は来年のバーゼル(頭痛の元)を予定しており、"チャペックらしい"、期待が持てる作品でした。

というわけで、公開できる情報を。



クロノグラフ、フォーブル・ド・クラコヴィ(Faubourg de Cracovie)の新ダイヤル、"パンダ"または"タオ(道)ですが、何か違和感が…?

そう、デイトを省いたデイトレスです!
美しいグラン・フー・エナメルの文字盤を持っていましたが、利便性が高いとはいえデイトの穴があるのは残念…と言う声も聞こえたフォーブル・ド・クラコヴィに対し、愛好家のポイントを押さえたカスタムです。

これはカタログ掲載ではない作品として少数が作られ、日本には現時点で2本がデリバリー予定、その後の予定は未定とのこと。
もちろん、単純にふさいだだけではなく、スモールセコンドとVIの文字はちゃんとプリントされています。

ちなみに、ムーブメント自体は同じものなので、内部にデイトリングは残っていますが、これは変更してバランスが崩れるリスクを避けたとの説明でした。
KIHさんがモデレーターを務めていた某フォーラム限定として別ブランドで制作されたデイトレス機も同じく文字盤の穴をふさぎ、ムーブメントはそのままという手法を使ったと聞いたことがあるので、もしかしたらメジャーな手法なのかもしれません。



このデザインならデイトは要らないかな(過激派)、思い返すとそもそもデイト付きの時計持ってませんが…



フラットなエナメルが楽しめます。
針の先は微妙に曲げられ、可読性を高めています。



SXH3はCOSCを取得したムーブメントなので、COSCの証明書が付属します。



保証書はパスポートを模した"CZAPEK PASSPORT"という形になったそうで、この中にファウンダー3人のサインが記された保証書とパスポートのスタンプのようにサービスの履歴を書き込むページが設けられています。

このフォーブル・ド・クラコヴィのほか、ケ・デ・ベルグのブラックエナメルなどもデリバリーされているとのことでした。

…と言うわけで、時計の情報としてはここまで。
この後は、基本的にザビエルが肉を焼いている写真と葛西氏が盛り上がっている写真のみです。



スイスは一番いい気候の時期、バケーションシーズンなので当たり前ではあります。
こんな時に働く気は確かになくなります…



自ら野菜をカットするザビエル。



手製のワインセラーからワインを選びます…



地元、ヌーシャテルのワインをチョイス。



火を起こして自ら焼くザビエル…



手伝うのはザビエルの"イチロー"(長男の意味、野球選手のイチローは次男)こと、アクセル君。
学生ですが、長期休みにチャペック社でインターンシップを行いザビエルの仕事を手伝っているとのこと。



料理の写真を撮り忘れたので上機嫌の葛西氏でも…



映画、ボヘミアン・ラプソディの話題からクイーンを聴こう!と言う事になりスピーカーを設置してノリノリ…
クイーン(葛西氏・ザビエル)とマイケル・ジャクソン(私・アクセル君)が交互に流されます。



食後はザビエルの趣味である葉巻、私もお付き合い程度には…

2017年の時、ザビエルは"我々はブランドとしては小さく、レストランを貸し切って大々的なパーティーを開くようなことはなかなかできない、ジュネーブのイベントや今回のようにオーナーやクラウドファンディングの投資家、興味を持っているオーナー候補とこのようなコミュニケーションをとっていきたい"と語っていました。
現在はチャペックも成長、今ならやろうと思えばレストランも貸し切れるでしょうが、このような"密なコミュニケーション"を今後もしていきたい…と思えるホスピタリティでした。

スイス伝統の水平分業体制で、ザビエルが目を光らせていればこれからも素晴らしい作品が作られることでしょう。



盛り上がりながら話は尽きず、すっかり夜も更け、23時近くですが、高緯度のヨーロッパはなかなか日が暮れず、黄昏時が続きます。
次の日もあるので23時でお開き、ホテルまで歩いて帰ります。



親亀は体が大きくて脱走できないですが、子亀は逃げてしまうので檻の中に…



ありがとうザビエル!

またすぐ会うことになりそうです、次は日本で…

関連 Web Site

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