チャペック アンタークティック テール・アデリー セカンド(ファイナル?)プロトタイプ
By : CC Fan別のイベントで、恵比寿のノーブルスタイリングギャラリーを訪れたところ、「飛び入り参加」としてアンタークティック テール・アデリーのセカンド(ファイナル?)プロトタイプが入荷していました。
動作検証と撮影用のプロトタイプでこれから各地の取扱店を回った後、本国に帰るそうですが気になっていた機構上の変更もあるので詳しく見てみましたのでレポートします。
前回はブルー文字盤でしたが、今回はシークレット・アロイ(秘密の合金)と名付けられた金属感がさらに強調された文字盤です。
一見するとグレーやアントラサイトのペイントに見えますが、実物はもっと金属感がある仕上がり。
光の当たり方で、ブラシ仕上げの縦方向のラインと金属っぽい文字盤の質感が分かります。
ドーム風防とミニマルなベゼルでいわゆる古典的なデザインに仕上げていると感じ、所謂ラグスポのフォロワーではない方向性を模索していると感じました。
このドーム風防をサファイアクリスタルで作るのは、間違いなく今でないとできないことでしょう。
ケースサイドにはチャペックのアイコンとしてのレボリューションケース譲りの凹部も。
今回確認したかったのは、ムーブメントの機構。
初報とムーブメント分析の時は、「リサイクル18kゴールド製のマイクロローター」、アビスの時は「リサイクルプラチナ950製のマイクロローター」で、アビスの時はアビスだけの特別仕様と聞いていました。
今回、改めて確認したところ、巻き上げ効率の更なる向上のためにすべてのモデルでプラチナ950製にしたという確認が取れました。
この変更のためにデリバリーも遅延してしまいますが、これを利用してオーダーミスがないかの確認も改めて行うそうです。
プロトタイプのため、マイクロローターには刻印が入っていませんが、もちろん製品版では刻印が入れられます。
錘の動きを見る限り、片方向巻きで錘は勢いよく回転し、なるほど巻いている感があります。
ベルトは前回のプロトタイプと同じもの?で、ファイナル版ではないとのこと。
内側の角は丁寧に丸められ、装着時に違和感を感じるものはありません。
現状でもしなやかさと剛性のバランスは良好だと感じましたが、更に良くなるでしょう。
右側に見えるオーナー交換可能な固定システムの専用工具も付属するとのこと。
ベルトのサイズが合っていませんが…
ケース自体の薄さとベルトと本体のバランスがきちんととれていることで、装着感は良好です。
前述したとおり、良い意味でクラシック感を感じました。
光を捉えたときの輝き。
この状態でも針の視認性はちゃんと確保されているのは流石と思いました。
テール・アデリーはメーカー予約完売(SUBSCRIPTION CLOSED)と良い滑り出しを得たアンタークティック、今後の展開も期待です。
【関連 Web Site】
CZAPEK Geneve
https://czapek.com/
Noble Styling
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