ラング&ハイネ ゲオルグSSケースを三越ワールドウォッチフェア トランクショーにて公開!+α

 By : CC Fan
焦らして少々ハードルを上げすぎた感のあるラング&ハイネ(LANG & HEYNE)の新仕様についてのASAP(As Soon As Possible:なるはや)レポートをお送りいたします。
本日、8月25日(土曜日)の第21回 三越ワールドウォッチフェア マルコ・ラング(Marco Lang)氏のトークイベントに合わせ、トランクショーとして一日だけ日本橋三越で公開されるため、なるべく多くの方に知って、見ていただきたい…と夜なべして書いている次第です。

タイトルで全部ネタバレしていますが、さっそく写真を…



一見すると既存のプラチナ(Pt950)ケースと変わらないゲオルグ(George)ですが…



軽い!
フリードリヒⅢ世(Friedrich-III)と同じく、ラング&ハイネでは珍しい、ステンレススティールを用いたケースです。
比較対象が重たいプラチナなので余計軽く感じます。

実はSSケースのゲオルグは、試作・検証用として非公式に存在し、ラウンチング・レセプションの時にもラング氏が装着して評価を行っていました。
拝見させていただき、冗談で個人的にはこれが一番良いとか言っていた覚えも…
似たような意見が多かったのか、ラインナップに加えることになったようです。



わずかにオフセットした時分針と大きなスモールセコンドのバランス感は何度見ても素晴らしい。
正方形に近い時分のインデックスにより、角型時計にありがちな針とインデックスの隙間が抑えられています。

貴金属の"心地よい重さ"という考え方もわかりますが、個人的には実用性を重視するのでケースの軽さと硬度は重要、わずかに湾曲したバックケースと相まって着け心地はとても良いです。

このモデルは貴金属モデルと同じくグラン・フー・エナメル文字盤を採用していますが、インデックスや針も含め、カスタマイズは"応相談"、ローマンインデックスも仕様次第では可能とのこと。



特徴的なブリッジを持つ美しいムーブメント、キャリバーVIII。
各歯車は最小限のブリッジで押さえているので、磨き上げられた造形を心ゆくまで堪能することができ、余白にエングレーブを施すことも…?
文字盤側同様にオーナーのセンスが問われそうです。



こちらは"ドイツ的"なトリゴナル・ブリッジ(左)と3/4プレート。
これらのブリッジと比較しても、キャリバーVIIIのブリッジは磨き上げる箇所・面積が更に多く、それに見合った手間がかかっているとのことでした。

考え方として、美しい中身(ムーブメント・文字盤)を堅牢なケース(SS・チタン)と組み合わせるというのはもっと多くの方に受け入れられて欲しいです。
こうなると、いっそチタンでも…と思ってしまいます。
チャペックのREVOLUTIONケースのような仕上げを与えられたら…?

もう一つ、発注したオーナー氏からの情報の許可がいただけたピースの片鱗を…



コンスタントフォースによるステップセコンドを持つコンラート(KONRAD)、大きなカウンターウェイトを持つ秒針がステップ運針する様は見ていて飽きません。
静止画だと、短針が2本あるように見えてしまいますが、動いていると特に気になりません。

この仕様でも素晴らしいピースですが、コレクター氏は"ムーブメントを作るレベル"のモデファイを提案、ラング氏が受けたことでプロジェクトが正式にスタートしました!
モデファイの内容はまだ秘密ですが、完成の暁にはWMOで詳細をレポートさせていただけることになりました。



何度見てもすごいのは、コンスタントフォースからステップセコンドを駆動するための中間車です。
クロノグラフの水平クラッチのような細かい歯が切られています。
これは、歯車の遊び(バックラッシ)によって秒針が揺れるのを防ぐため、できる限り細かい歯をかみ合わせ、遊びを最小にしているからです。



マニュアルフォーカスでコンスタントフォースの撮影に挑戦。
緻密さは伝わりますでしょうか?

このほかにも様々なコレクションが持ち込まれます。



文字盤側、そして…



ムーブメント!
実物は是非ご自分の目でお確かめを。



本業の都合で時間が押してしまい、到着したころには既にピークが過ぎたタイミングでした。
そのおかげゆっくり見られ、同席したオーナー氏とも色々とお話しすることができました。



三越に向け、気合充分のラング氏。
しばらく取り留めもなく過ごしていると…

クドケ(Kudoke)の独立時計師、ステファン・クドケ氏が登場!
ラング&ハイネのマーケティング担当、イヴ・クドケ氏はクドケ氏の奥さんで、別ブランドながらご夫婦で来日(ステファン・クドケ氏は初)となったそうです。

せっかくなので三人で記念撮影を。



左からステファン・クドケ氏、イヴ・クドケ氏、マルコ・ラング氏。

イベントは無事終了、必要なインタビューも終わり、となれば…



移動して向かった先は?



いつも通り(けど、明日もあるので控えめ)のYakitori Party。
チキン・フォアグラ(鶏のレバー)で明日に向けてのパワーを蓄えます。

今回はオーナー氏もご一緒していただき楽しい時間を過ごすことができました。
葛西氏が相変わらず赤いのが気になりますが、飲んだ後に夜なべしている自分も大概だなと。

ありがとうございました!

最後にイベント概要を改めて。

ラング&ハイネ マルコ・ラング氏トークイベントは8月25日(土) 午後4時~
クドケ ステファン・クドケ氏トークイベントは8月26日(日) 午後2時~と午後4時~(先着5名程度)

是非ご参加ください!
そして現在は午前3時、明日(今日)に備えてさっさと寝ます…

「第21回 三越ワールドウオッチフェア~時の伝道~」
会期:8月15日(水)~8月27日(月)10:30~19:00 
(※最終日は18:00終了)
会場:三越日本橋本店 本館7階催物会場

https://premium.lavida.jp/wwg-page/wwf

関連 Web Site (メーカー・代理店)
Lang&Heyne(本国サイト・日本語)
http://www.lang-und-heyne.de/ja/

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